BRAND-NEW SCOOP

2013.10.30
ドキドキ・ワクワクの

新鮮スキャニング体験

 

では、製作までのプロセスを実際にご紹介していきましょう。

まずは希望の日時を電話で予約。

サロンの場所は東京・青山。表参道駅から徒歩4分と、アクセスも抜群。

お洒落な雰囲気のサロンで、撮影の流れやポーズなどの確認を行います。

 

 

その後、同じフロアにあるスタジオに移動し、撮影開始。

撮影用のポーズが決まったら、最新の3Dスキャナ&カメラを使い、体の前後左右4方向を上から下まで、なぞるようにスキャニングしていきます。この3Dスキャナ、本体から発光された光が戻ってきた距離感により3Dデータを取得する仕組み。洋服のテクスチャーや柄まで丁寧に取り込んでいきます。さらに、光沢があって再現が難しい髪の毛は、別のスキャナを使って撮影を行います。

 

▲撮影時は、5〜15分静止している必要があるので、疲れにくいポーズがおすすめ。

 

ポーズにもよりますが、撮影時間は5~15分程度で終了。

あとは、2ケ月後の完成を待って、一旦帰宅。

 

一方、撮影データは専門の技術スタッフの手に渡り、綿密な編集が行われます。

何といってもこの編集段階がいちばんのキモ。

 

▲ スキャンしたデータを取り込んだ後、さらに丁寧な調整・編集作業へ。

ここでのデータ情報がそのまま出力されるので、失敗は許されない。

 

 

データの編集作業では、肌や髪の毛の色や質感、洋服の色調などを細かく調整。

「サービスを始めた当初は、まさにそのまま、といったリアルな造型で出力していましたが、特に女性の場合、あまりにリアルすぎるのはちょっと、というような意見もあったため、最近はそのあたりも考慮して、リアルかつベストなラインに仕上げています。新しい技術なので、そのあたりのノウハウも日進月歩で精度をあげている、といった状況です」

 

また、そのままの縮尺で出力すると壊れやすくなるヒールや帽子のつば、半袖の袖口にできる空洞などは、フォルムを崩さないギリギリのところで厚みを足したり、空洞を埋めるなどの調整を加え、強度を持たせているそう。

「まさにこの調整作業が腕の見せどころでもあり、手間も時間もかかるんです」

 

データが完成したら、いよいよ3Dプリンタで出力。

けれど、この出力にまた時間がかかるのだとか。

「下から徐々に樹脂を噴射、積層して固めながら、立体物を造型していく“石膏積層式”という方式を採用していて、出力にかかる時間は約8時間。夜に出力指示をして、朝にようやく出力される、ということですね。ただし出力したままの状態だと、クッキー生地くらいの硬さしかないので、そこから特殊なボンドで塗り固めてさらに強度をアップ。これにより色もよりクリアになります。」

 

▲石膏の粉を敷き詰めた容器の中から、造型物を丁寧に取り出し(左)、粉を除去(右)。

 

▲特殊な接着剤を全体にまんべんなく染み込ませる。これにより、色がよりクリアになり、

強度も増す(左)。その後、やすり掛けをして、表面を滑らかにする(右)。

 

▲最後に全体をロウでコーティングし、乾かして出来上がり(左)。右が出力用の3Dプリンタ

 

このような出力後の丁寧な仕上げ作業を経て、ついに完成!

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