赤地金襴手と餡かけジャガイモ餅
海外を旅することが多いが、ときには食べ慣れない食事に戸惑ってしまうこともあった。そんな時に救世主となってくれたのは、いつもジャガイモだった。オックスフォードに短期留学した際には、ホームステイ先の夕食は決まってグリーンピース、ニンジン、ジャガイモのみが大皿に盛られたものだった。この3つの食材が毎日ローテーションのように揚げたり、蒸されたり、焼かれたりする。たまに冷凍のパイ包みが出たときには、狂喜乱舞…
火を使わず5分で完成!
パクチーとサーモンのさっぱりタルタル
チコリボートにのせて
30度を超える猛暑が続き、夏バテぎみだという人も多いですよね。こんな時こそしっかりご飯でエネルギーをチャージしたいものです。でも、そうはいっても暑い中、台所に立って料理をするのは大変ですよね。そこで今回は火を使わないでできるオシャレな夏のエナジーレシピをご紹介します。皮膚や髪、爪などの原材料となるタンパク質にビタミン、ミネラルたっぷりの旬野菜を加えたバランスのよい夏の1品です。毎日の食卓からおもて…
染付のうつわと桃のスープ
「なぜ桃太郎は桃から生まれてきたんだろう、他の果物じゃだめだったのかしら」とか「昔話では鬼に向かって桃を投げるけれど、なんで鬼は逃げていくのかしら」とか、幼いながらに桃の存在は不思議なものだった。 大人になってからは、夏が近づくとそわそわしながら果物売り場に通う日々。少々甘さが控えめだったとしても、走りの桃を食べられる幸せはこの上もない。私は果物の中では甘くてジューシーな桃が断トツに好きだ。…
夏にうれしい、火を使わない
スペイン発祥の冷製トマトスープ
「ガスパチョ」
湿度が上がり随分と蒸し暑くなってきましたね。夏バテにならないためにもご飯をしっかり食べることは大切ですが、どうしても食欲が減退する時期。無理なく食べられることも、料理を選ぶときの重要なポイントとなります。 スペイン発祥のトマトスープ『ガスパチョ』なら、食欲がなくてもさらりと食べることができますし、何よりさっぱりしているのでこれから暑くなる夏にオススメです。調理に火を使わな…
リモージュ焼と
サーモンミキュイの花畑
昨年の今ごろはフランスにある三ツ星レストランの厨房でせっせと働いていた。名だたるシャンパーニュのメゾンが軒を連ね、歴代フランス国王が戴冠式を行ってきた大聖堂にはシャガールの群青色のステンドグラスがあって、ランスの街はいつも賑わっていた。 私のいたレストランには世界中から食いしん坊たちが集まり、昼も夜も連日満席。忙しくても笑いの絶えない厨房だったが、注文が読まれると瞬時に空…
ストレスフリーに春を迎えるために
ワンランク上に見える春キャベツのサラダ
三寒四温という言葉通り、2月下旬から3月にかけては寒い日と温かい日が繰り返しやってきます。枯れ木に蕾がつきはじめ、百貨店やスーパーでは菜の花や山菜などの春を象徴する食べ物が出回りはじめる…この時期はまさに変化の時期でもありますよね。一般的に季節の変わり目は体調を崩しやすいといいますが、年度が変わる春は体調不良だけではなくストレスもたまりがちです。 こんな面白いデータがある…
年末年始の新定番!
備前焼と鰻のちらし寿司
寒い季節になると、食器棚の奥から出してくる器がある。個性はあるのに、強すぎる主張はなくて料理が映える。伊万里焼や九谷焼のような華やかさはないけれど、その堂々とした佇まいに安心できるのが備前焼の魅力だ。 備前焼とは、岡山県備前市周辺で作られている炻器(せっき)のことで、中世から続く日本を代表する窯の1つだ。縄文・弥生時代ともに野焼きで作られていた焼き物に変化が訪れたのは大陸…