おもてなし料理
火を使わず5分で完成!
パクチーとサーモンのさっぱりタルタル
チコリボートにのせて
30度を超える猛暑が続き、夏バテぎみだという人も多いですよね。こんな時こそしっかりご飯でエネルギーをチャージしたいものです。でも、そうはいっても暑い中、台所に立って料理をするのは大変ですよね。そこで今回は火を使わないでできるオシャレな夏のエナジーレシピをご紹介します。皮膚や髪、爪などの原材料となるタンパク質にビタミン、ミネラルたっぷりの旬野菜を加えたバランスのよい夏の1品です。毎日の食卓からおもてなし料理まで幅広く活用できるので、ぜひお試しください。
パクチーとサーモンのさっぱりタルタル
チコリボートにのせて
清涼感のあるショウガやミョウガ、パクチーなどの薬味やハーブを調味液とともに叩いたサーモンと混ぜ合わせました。ミョウガは食欲増進の働きがあるといわれ、パクチーは胃の健康を保つ働きがあると考えられている野菜。どちらもさっぱりとしているので、夏バテぎみの人でも無理なく食べることができますよ。パクチーが苦手な人は、シソやクレソン、せり、三つ葉、ネギなどで代用していただいてもOK!
今回はサーモンを使いましたが、刺身用のアジやカツオを使っても美味しいです。調理後はラップをして冷蔵庫にいれておけるので、おもてなし料理や、夏の軽いアペタイザー(前菜)としても優秀です。よりおもてなし感を高めたいのであれば、チコリの上にのせてみましょう。ぐんとフォーマル感が高まります。
材料(2人分)
サーモン(刺身用) 160g
パクチー 1束(みじん切り)
ショウガ 1かけ(みじん切り)
ミョウガ 1個(みじん切り)
パクチー(盛りつけ用)適宜
チコリ 適宜
【A】
味噌・醤油・スリゴマ(白) 各小さじ2ずつ
すりおろしニンニク 小さじ2分の1
作り方
1.パクチーは洗った後、キッチンペーパーなどで水気をしっかり切る。根は使わないので切り離す。茎と葉は細かいみじん切りにする。
2.ショウガは洗い、皮がついたままみじん切りにする。
3.ミョウガは水洗いした後、水気をふきとりみじん切りにする。
4.サーモン(刺身用)は角切りにした後、包丁で細かくなるまでたたく。フードプロセッサーを使ってもよいが、魚の弾力をほどよく残したい場合は包丁でたたくのがよい。
5.ボウルに全ての材料をいれたあと、計量したAを加えて味むらがないようによく混ぜ合わせる。
6.洗ったチコリを1枚1枚ちぎり、その上に成型したタルタルをのせたら完成。お好みでみじん切りにしたパクチーをのせる。
クセがあるからクセになる
香り・栄養ともに女心をつかむパクチー
ここ数年で一気に地名度が上がったパクチー。クセのある独特の香りにハマる女性も多く、そういった女性を総称して【パクチー女子】や【パク女】なんて言葉も生まれましたよね。パクチーには、抗酸化作用が高く、肌乾燥を防ぐ働きのあるβ―カロテンや、メラニン色素の生成を抑制し、美白に導く働きのあるビタミンC、女性が不足しがちなミネラルである鉄やカルシウムなどが含まれています。美味しいだけではなく食べてキレイをつくるのにも役立つなんて、女性にとっては嬉しいですね。
パクチーに含まれる精油成分には、胃腸の健康を保つ他、食欲不振にも効果が期待されています。夏になるとパクチーが恋しくなるという人は、夏バテにならないように身体が自然とパクチーを欲しているのかもしれませんね。 疲れをとり、気分を前向きにさせるとしてアロマテラピーなどにも使われているようですよ。面白いことに口臭予防としてデンタルケアとしても活用されているのだとか。いろいろな顔があるのもパクチーの魅力なのかもしれません。
食べる前の調理で夏バテ防止効果UP!?
ミョウガの香りの秘密
シャキシャキした食感に独特の爽やかな香りが特徴のミョウガは、夏を代表する野菜の1つ。α-ピネンという香り成分には、食欲促進の働きや、消化を助け、発汗を促すのに役立つと考えられています。暑さで食欲が減退しているという人にオススメです。α-ピネンは興奮を鎮めてストレス緩和に働きかけるともいわれています。精油成分であるα-ピネンを効果的にとりたい場合は、食べる直前に調理するようにしましょう。揮発性なので切ってから時間が経つとなくなってしまうからです。
薬味のイメージが強いですが、サラダの具材やピクルスにしても◎! ミョウガと相性のよい同じ夏野菜のシソや梅干し、しらすなどと組み合わせて、納豆や冷奴と一緒に食べても美味しいですよ。加熱するよりも生で食べた方が、α-ピネンの恩恵をより受けられるといわれています。普段の食事にちょい足しして、暑い夏を乗り切りましょう!
夏のトレンド
フルーツインティー
ここ数年、果物をアイスティーや炭酸水などに入れて楽しむドリンクが流行っています。家でも手軽にできるので夏のウェルカムドリンクとしてオススです。女性が好きなベリー系の果物は抗酸化力が高く、
夏のインナービューティーを底上げしてくれるでしょう。お好みですが差し支えなければ飲み終わったあとは、グラスにいれた果物を食べても◎! 食物繊維が豊富な果物は腸内環境を整えて美腸に導く働きも。肌は内臓を映す鏡ともいわれていますよね。腸内環境を整えることは美肌作りにも役立ちます。できることからはじめてみてはいかがでしょうか。
おもてなし料理としても最高なパクチーとサーモンのタルタル。夏のレパートリーに加えていただければ嬉しいです。
(参考)
https://www.kagome.co.jp/vegeday/yasai/coriander/
http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/coriander/
https://www.kagome.co.jp/vegeday/yasai/myouga/
http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/b-carotene/
http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/japanese-ginger/
生井理恵 (なまいりえ)
千葉県出身 8月30日生まれ O型 ベジ活アドバイザー・一般社団法人「食べてキレイになる協会」理事 保有資格/野菜ソムリエ・食育マイスター・ベジフルビューティーアドバイザー 父の糖尿病をきっかけに食習慣の大切さと野菜と果物の素晴らしさに目覚める。野菜と果物がカラダに果たす役割の大きさと、食べることを楽しむココロの大切さを様々な世代へ伝えることを目的に講演、セミナー講師、コラム執筆、料理教室、教育機関での食育講師などなど多岐に渡り活動中。書籍に「ママとキッズの楽しい“ベジ活”」(ワニブックス)、「ライスミルクダイエット」(主婦と友社)などがある。