SUMAU BAKERY BANK
呪文のような名前も
覚えて愉しドイツパン
【大岡山・吉祥寺】
ドイツパン、と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、ほのかな酸味が特長のライ麦パンでしないでしょうか。でもほかにもブレッツェルとか、揚げパンのクラプフェンとか、ドイツならではの個性派パンがたくさんあるんです。今月は、そんな奥深きドイツパンで勝負する2つのベーカリーを紹介します。
ドイツと日本のハイブリッドパン屋さん
ヒンメル @ 大岡山
ヒンメルといえば「クラプフェン」です。そうなんです。
テレビなどでも良く取り上げられる、ヒンメルさん自慢のクラプフェン。
中が見えている左側が「シナモン(170円)」、ピンクが「ストロベリー(200円)」です。
ストロベリーは冬季限定のもの。3月いっぱいくらいまで、とのことでしたので、お急ぎを!
でも大丈夫。
ストロベリーにかわる新たなフレーバーが登場する予定だそうです。楽しみ!
そしてもちろん、プレーンなタイプもありますので、お店には3種のクラプフェンが並んでいますよ。
シェフの金長暢之さんは、ドイツで食べたクラプフェンの、パッと見た印象からは想像できない食感に衝撃を受けたそうです。
その衝撃をそのまま伝える外側のカリッカリと、中のキュッと詰まっているけど薄くて口どけの良い生地が、なんともあとをひくんですねー。
まわりの砂糖がちょっと控えめなところも、味わい深さに貢献していると思われます!
そして、クラプフェンの生地が使われた「シュプリッツクーヘン」。
軽い食感で、オレンジとラム酒の香りがふんわり。
紅茶などと、午後のおやつに食べたいステキドーナツです。
お隣「チューチューブッター」は、これもドイツパンとしてはおなじみのブレッツェルの生地で、バターがはさまれています。形はその名の通りネズミ。よく見るとちゃんとしっぽもあるんですね。かわいい。
いわゆるブレッツェルの形よりも丸っこくて、もっちり感がより味わえます。
ヒンメルさんは、ブレッツェルのバリエーションが多いので、食感の違いもいろいろ楽しめますよ!
そしてぜひとも食べて頂きたいのが、
フランス産の小麦を18時間発酵させたという「アハツェナー」。
小麦の旨味全開。飲み込むのが惜しいくらいのコクがあります。
ハラペーニョとヤギのチーズが混ぜ込まれた、ビールがすすむに違いない「ツォイスシュタンゲン」にも同じ生地が使われているそうですが、副材料が入っていても生地の旨味がしっかり感じられる驚異のフランスパンなのですよ。
ちなみに写真の「アハツェナー」は半分サイズで、もっと長いものが「1本」として360円で売られています。
ドイツパンで忘れてならないのが、ライ麦のパンですね。
ヒンメルさんは、ライ麦のパンと小麦の親しみやすいパンがとてもバランス良く揃っています。
お惣菜パンも食べたいけど、ライ麦パンも買いたいのよ、という時に最適。行くしかない。
どちらも質が良く、種類が豊富。ありがたい。
というわけで、「ゾンネルフォルコーンブロート」ですが、まわりにたっぷりくっついているひまわりの種が、味わいをまろやかにしていて、ライ麦100%だけどとても食べやすいです。
その他、ライ麦のパンは常時5種ほど並んでいるモヨウ。
朝も早くから営業してくれています。
環七からもすぐなので、お出かけの際に近くを通ったらゼヒとも!
ヒンメル
住所:東京都大田区北千束3-28-4
電話:03-6431-0970
営業時間:7:30~19:30
定休日:火曜