SUMAU BAKERY BANK
20年続く老舗のドイツパン
リンデ @ 吉祥寺
ドイツパンといえばブレッツェル。
有名なわりに、意外とちゃんとしたドイツパンのお店に行かないと食べられないですよね。
リンデさんにはもちろん何も挟まれていないブレッツェルもありますが
今回はちょっと変わり種を。
バターサンドの方は無塩バター。
「ヌテラ」はヘーゼルナッツ風味のチョコレートスプレッドです。
バターはまろやかで、これはたぶん酒飲みに方にうけるかと。
甘党の私はヌテラに惹かれます。しょっぱさと甘さが絶妙で食べ出すと止まらない。
そしてやっぱり、細いところのカリカリがおいしい。
ご存知かとは思いますが、念のためお伝えしておくと
くっついている白い岩塩ははらってから食べるんだそうです。
でも、どのくらいはらうかはお好みですね。はらいすぎたら、拾って付け足してもよろしいかと。
「ロッゲンフォルコンブロート」はリンデさんの代表的なパンです。
ライ麦100%。粗挽きの全粒粉が入っているので、食べ応えがあります。
味わいがしっかりしているので、味の濃いハムやチーズがよく合うとのこと。
お肉との相性もとても良いです。
ドイツパンの名前って呪文みたいだ、と思われるかもしれませんが
実はとてもシンプルだったりします。
「ロッゲン」はライ麦のことで、「フォルコン」は全粒粉。
「ブロート」は大型のパンのことです。
次にご紹介する「ロッゲンミッシュブロート」の「ミッシュ」は混ぜるという意味。
なので、ライ麦70%で、30%の小麦が混ざっているというわけです。
小麦が混ざっている「ロッゲンミッシュブロート」はより食べやすいパンかなと思います。
中身も柔らかめでなめらか。サンドイッチにもってこいです。
店頭でもらえるメニューカタログによると、ローストビーフなどのサンドイッチにおすすめとのこと。
その他、ドイツパンの名前で覚えていると便利なのは「ヴァイツェン」でしょうか。
小麦という意味なので、ヴァイツェンという名前だと小麦の配合率の方が高いということになります。
リンデさんのサイトでも見られるメニューカタログには、それぞれのパンの紹介が載っているので
パン選びの参考にどうぞ!
パンの食べ方や保存方法についても書いてあります。
リンデさんの開店は朝10時ですが、開店直後の商品がたくさん揃っている時間は圧巻です。
ドイツパンがあんなに積み上げられているお店は、都内でもなかなか見られないのではないでしょうか。
さすが20年近く続くお店の風格、といった感じです。
どっしりしたお食事系のパンに加えて、デニッシュ系の甘いパンや、焼き菓子も魅力的なものが並んでいます。
そんな中から、しっとり甘い「モーンシュネッケン」を。
甘く煮た黒芥子がふんだんに巻き込まれていて、ほんのり杏が香ります。
ミューズリーベッケンは、ライ麦25%でゴマやオートミール、ひまわりの種やレーズンが練り込まれているパンです。
蜂蜜が入っていて甘いので、朝ごはんとかに良さそうですね。
その他、サンドイッチの種類も豊富なのがうれしいところ。
2階はカフェになっていて、ランチセットなども用意されています。
年末年始以外は年中無休。
いつ行っても、どっしりしたドイツパンが迎えてくれる吉祥寺の名店です。
リンデ
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-27
電話:0422-23-1412
営業時間:10:00〜19:30(11〜5月)、10:00〜19:00(6〜10月)
※カフェのL.O.はともに閉店30分前
定休日:無休(年末年始除く)
(写真・文 マツナガナオコ)
PROFILE マツナガナオコ
佐賀県出身。2009年よりフリーランスのカメラマンとして活動中。料理写真家のアシスタント時代にパ
ン愛に目覚める。趣味は茶道。最近は語学にも精力的に取り組む(ヨーロッパにパンを食べに行くため)
>パン画像蒐集ついでのパン屋ガイドブログ
※ 掲載商品の価格は、消費税込みの価格です(2016年3月時点)。