SUMAU BAKERY BANK
オトナを楽しむ
とっておきのパン時間
【武蔵小山・吉祥寺】
お店に並ぶおいしそうなパンを、今すぐにでも食べたい! そんなときにうれしいのがカフェ併設のベーカリー。焼きたてパンはもちろん、自家製デリとの組み合わせが楽しめるなど、イートインならではのお楽しみも満載のBakery&Cafe。なかでも今月は、パンも、お料理も、雰囲気も申し分なしのお店をふたつ、ご紹介します!
大人にそっと寄り添うお店
nemo Bakery&Cafe @武蔵小山
品揃えといい内装といいステキなお店だなあと思っていたのですが
そのステキの理由が判明しました。
「ネモ」は、根本シェフの愛と情熱が詰まっているからステキなんでした。
車イスやベビーカーを押しても通れる店内、奥の方のカフェでは
最初の写真のようなサンドイッチ(ジャイアントBooのチリチャバッタ 650円、奥はブレンドコーヒー350円)などが食べられます。
もちろん、並んでいるパンを食べることもできます。
ジャイアントBooというのは挟まっているソーセージの名前。おいしいです。
たてに半分にスライスしてあるので食べやすいのです。
レタスとトマトとチリソース。なかなかのボリュームで、男性にも人気だとか。
使われているパンはその名の通りチャバッタで、
チャバッタは土日の午後に店頭に並ぶそうですよ。
食べ応えはあるのですが、空気感のあるパンなので、重くなくてとても良いバランスです。
その他、「自家製ローストポークサンド(600円)」とかいう魅惑的なものや
ホットサンドなんかもあります。
18時からはアラカルトメニューとして、リエットなどお酒と一緒に楽しめるお料理も用意されているモヨウです。なんてったって、22時までの営業ですから。
お酒と一緒に楽しめるものがあるのですから、もちろんワインやビールもおいてあります。
オーバカナルなどのブーランジェリーシェフをされていたという根本シェフは、
おいしいもののエキスパート! といった感じでした。
店内はこんな感じで、写真右手のカウンターの中でイートインのサンドイッチなどは作られます。
特別な道具は必要なく、家庭でも簡単に再現できるもの。
こういう食べ方はどうですか、というお店からの提案がサンドイッチには込められているそうです。
それでは、その他のパンについてもご案内。
パンの棚、一番上の入り口に近いところに鎮座するカンパーニュ。
大きいなあと、いつも気になっておりまして。
なんと。丸のままのを見せて頂けました。
ずっしり3キロほどの大きさで焼くそうです。
なんていうんですか。アロマっていうんですか。複雑な良い香りとほんのりした苦み。
生地の水分量自体は多いけど、全粒粉が水をたくさん吸うので
焼き上がりの水分量は少なくなるとのこと。
だから日持ちがします。
数日かけて、色々な食べ方を楽しんで欲しいパンだそうです。
できれば1/4以上の大きさ、スライスされていないものを購入して
いろんな厚さで食べてみることもオススメいたします!
フォカッチャの生地に、バジルとセミドライトマト、ロースハムにマリボーチーズが挟まっています。
ふかふかのパンでちょっと甘みがあるけど、上にまぶされたオリジナルのハーブミックスに入っていると思しき粗めの塩がたまに現れ、大変美味です。
ハーブミックスは「デュッカ」と呼ばれるもので、中近東やフランスでは
各家庭でオリジナルのものが作られるようです。
ネモさんのにはキャラウェイ、オレガノなんかが入っています。
ザックリしっかりした生地に、キャラメリゼされた洋梨、その上にブラウニーのクランブルが乗せられているんだそうです。
粉糖もがっつりかかって甘そうですが、巻き込まれたエスプレッソのクリームがステキな存在感を放っておりました。
書いてしまえばすぐだけど、ひとつのパンを作るのに
たくさんの手間がかけられているのだなぁと、いつも拝みたくなるのでした。
フレッシュバジル&セミドライトマトに使われているスパイス「デュッカ」や
キャラメル・ポワールの上にこっそり(?)乗せられたブラウニーのクランブルなど、
その他いろんなこだわりが垣間見られるパンや店内にはワクワクします。
ワクワクしつつ、奥のカフェで(仕事をさぼって)まったり昼間からワインなど
誘惑されちゃってみるのもたまには良かろうかと。
nemo Bakery&Cafe
住所:東京都品川区小山4-3-12
電話:03-3786-2617
営業時間:9:00~22:00
定休日:水曜