SUMAU BAKERY BANK
秋の夜長、ワインとともに味わいたい
パン屋さんのキッシュ
【経堂・広尾】
日に日に夜の時間が長くなるこの季節、ワイン片手に何かつまむものがほしい……。
そんなときにぴったりなのが、フランスのおかずパイ、キッシュ。
特に「パン屋さんのキッシュ」は、生地にもお店ならではのこだわりがあって、食べ比べも楽しいもの。
もちろん夜だけでなく、休日のブランチや、ピクニックのお供にもおすすめです!
丁寧に暮らす日々のために
ラ・ヴィ・エクスキーズ @ 経堂
おしゃれなんですが、なんだかぬくもりが感じられるのは
木がふんだんに使われたお店だからでしょうか。
お店の雰囲気も確実にそこの主を表すものなんだなあと思いました。
パンを買いに行くとチラリと見える、厨房の中のシェフらしき姿。
寡黙そうな方だなあと思っていましたが、シェフの戸村義洋さんは
こちらの質問にゆっくり丁寧に答えて下さる方でした。
ラ・ヴィ・エクスキーズさんのキッシュ(230円)は小ぶりですが
バターたっぷりでホロホロの生地部分がおいしくて満足感があります。
生地がおいしいんですよ。5回くらい繰り返したい。生地がおいしい。
具材はひと月ごとくらいに変わるそうです。
取材に伺った頃は、ゴルゴンゾーラとサーモンでした。
口に入れた時のゴルゴンゾーラパンチがすごいです。
黒いところはオリーブ。ちょっと味が変わっておもしろい。
もうひとつお惣菜系のパンをご紹介。
聞き慣れない言葉ですが「タルトフランベ」。
ものすごくざっくり言うと、フランス版ピザみたいな感じです。
ラ・ヴィ・エクスキーズさんのは、バゲット生地が使われているそうで
味わい深く噛み応えのある土台に具材が乗ってます。
中にあって見えないんですけど、
とろとろのタマネギとフロマージュブランのソースがいい味だしてました。
この生ハムとバジルのタルトフランベは、季節変わりのもので
定番としてマッシュルームとオリーブのものがあるそうです。
こちらもあまり聞き慣れない名前の「ファーブルトン」。
「ファー」とはフランス語で「粥」という意味だそうで、ブルターニュ地方の伝統的なお菓子です。
その名の通り昔は粥だったんですが、今では卵や生クリームを入れたリッチなものになったんだとか。
そんなわけで、まったりとコクがあり、中に入っているラム酒漬けプルーンの酸味が爽やかです。
セザムは独創的な菓子パンです!
クロワッサン生地にたっぷりの胡麻と、カソナールというフランスのキビ砂糖がかかっています。
クイニーアマンに似た感じですが、甘すぎないけど砂糖のカリカリがおいしくて
胡麻の食感と香ばしさも胡麻好きにはたまりません。
キレイに層をなしているクロワッサン生地のおいしさは言うまでもなく。
最後にご紹介するパン・オ・プリュム、プリュムは「羽」という意味だそうです。羽の形です。
羽の向きはこちらでいいだろうか……と考えながら撮りましたがいかがでしょうか。
生地はパン・ド・ミと同じもの。
型に入れるか入れないかで、これだけ味わいが変わるものなのかと感心します。
もちっとした水分が多めの生地で、中はしっとりしているのですが
外側がザクザク。でもあくまで中身の延長線上、一体感のある食感なのでした。
その他、ハード系のパンもドライフルーツが入ったものなどいろいろあるのですが
ハード系は日によって並んでいるものが違うようです。
行ってからのお楽しみですねー。
ちょっと駅からは離れていますが、お散歩してみる価値有りですよ!
La vie Exquise
住所:東京都世田谷区船橋5-32-7
電話:03-3304-2771
営業時間:9:00~20:00
定休日:火曜、第1、3水曜