SUMAU BAKERY BANK
プラスαがうれしい
大人味のチョコレートパン
【千歳烏山・代々木上原】
パンっておいしくって
楽しいなと思わせてくれる店
プクガリ @千歳烏山
その名も「チョコの山」(180円)。プクガリさん的チョココロネなんだそうです。
いわゆるチョココロネのねじねじの形で作るのもつまらないな、と思いついたのがこの形。
クグロフ型にチョコクリームが流し込まれています。
チョコクリームを受け止めるために、生地にも工夫が凝らされているんだそうですよ!
かわいらしい見た目と名前ですが、チョコレートは甘すぎず大人様も大満足です。
やっぱり時間がたつとチョコクリームが若干固くなるので、買って帰ってすぐ食べて頂きたい!
ちょっと時間がたってしまったなという時は、軽く温め直すことをオススメいたします。
するとチョコクリームがとろーんと生地に絡みつき、
パン部分とチョコ部分が一体となり至福の時間がやってくるわけですよ。
ちなみに、どちらをご紹介しようか迷ったのですが「ぷくちょこ」(190円)というチョコレートのパンも作られています。かわいらしい名前ですが、こだわりのココアパウダーを練り込んだ生地に、こだわりの大きめチョコレートが入っているというこだわりのチョコパン。こちらもオススメです。
ベビーカーを押していてもゆっくりパンが選べそうな、ゆったりしたプクガリさんの店内。
入って右手に食パンやハード系のパンが並べられた棚があります。
そこで並々ならぬ情熱を感じさせるパンを発見したので、続いて食パン3種をご紹介します。
まずは真ん中の「穂のか」。北海道産の小麦で、低温長時間発酵で作られるそうです。
「イーストの量を極力少なくし、小麦の中心に水分を充分しみ込ませることにより、小麦本来の香り豊かな味に仕上がります。」とのこと(店頭の説明書きより抜粋)。
ふすま入りなので香ばしくて、耳がサクッサクです。
3つの中では一番高いですが、常連さんには根強い人気があるとのことでした。
続いて、角食。これはカナダ産の小麦で、昔ながらの製法で作られるものです。
耳がしっかりしています。トーストして食べたほうがおいしいパンだそうです。
そして、烏山ブレッドは熊本産の小麦を使った食パンです。
国産の小麦を知って欲しいとの思いで作られているそうで、焼かずにそのままがオススメとのこと。
耳も柔からめなので、サンドイッチ用とかにもよさそうですね。
食感は角食よりも弾力があって、もちっとしているようでした。
角食と烏山ブレッドは、どっちがどっちか見分けがつかないだろうと、袋に名前を貼っていて下さっていたのですが、こうやって見てみると結構違うものですね。食べ比べって楽しい。
食パンズにまぎれて「ワタシおいしいです。」とアピールしていたので
ついついこれも下さい、と言ってしまった黒糖バナナ。名前がそそる。
きび砂糖とバナナをキャラメル化したものと牛乳が、生地に練り込んであるそうで
バナナの形は見えないけれど、間違いなくバナナです。
軽く焼いてバターを塗ってお召し上がり下さい、と教えて頂きました。
名前の通り甘いんですが、絶対ベーコンとかに合うと思います。
休日のお洒落ブランチに最適ですよ。どうですか? お洒落ブランチ。
その他「しそチーズめんたい」とかいう、ステキな組み合わせの惣菜パンなども並んでいます。
そうそう! サンドイッチの種類も豊富なのでした。
お洒落ブランチからおやつまで、おいしいパンを探しにゼヒともお出かけ下さいませ!
Bourangerie Puku-gari(プクガリ)
住所:東京都世田谷区南烏山6-27-6
電話:03-3309-0022
営業時間:10:00〜19:30(商品がなくなり次第閉店)
定休日: 月曜
日々のおなかをぽかりと照らす店
カタネベーカリー @代々木上原
ショソンといえばポム(りんご)だと思っていました。
ショソンとは、スリッパとか室内履きという意味だそうです。
だから、こういう形で中に何かが包まれていればショソンなんとか、になるんですね。
というわけで、カタネベーカリーさんからお届けするのはショソン・オ・ショコラ!
中身はといいますと(見えてませんけど! 想像力を駆使して下さい)、
赤ワイン漬けのセミドライプルーンがとろりと入っていて
キルシュに漬けられていたというオレンジピールがたまに苦みを運んできます。
それらをまとめるのがチョコカスタードクリームです。
サックリした生地がほどけていくのと同時に、チョコカスタードクリームが口に広がって
混ざり合います。
濃厚です。
おいしいんですけど、ただちょっとハードルが高いのですよ。紹介しといてなんですが。
朝7時の開店からお店に並ぶため、早いと9時には売り切れてしまうこともあるとか。
早起きして血糖値を上げに行ってください。おいしいですので。
でもご安心を。
もしお目当てのパンが売り切れていたとしても、他にも目移りするパンが目白押しですから。
そんなわけで、もうひとつチョコのをご紹介しておきます。
チョコナッツは、シンプルそうに見えますが実は!
生地に、砂糖を絡ませたヘーゼルナッツと、アーモンドクリームとシナモン、そしてタブレットくらいの大きさのチョコレートが巻き込まれているのでした。
しっかり焼きしめられたその生地に、さらにがっつりチョコレートがかけられているというわけです。
そういわれるとなんかすごそうですけど、意外とぺろりといけるんですよ。
うまいうまいといつの間にかなくなっている危険な物体です。
きっとチョコレートがビターなものだからだと思います。
ちなみに、これはお昼頃でもありつける確率が高そうでした。
こんな風に、カタネベーカリーさんは時間によって並んでいるパンがどんどん変わって
躍動感みたいなのも感じられて楽しいのです。
そして、あんぱんとメロンパン。
こういう日本のパン屋の定番商品もあって、常連さんだと思われるおじさんが「今日はいつもと違うほうのあんぱんにしてみるか」とか言っているというのも、カタネベーカリーさんの魅力のひとつではないでしょうか。
そのあんぱん。桜の塩漬けが埋まってるのと、十勝あんぱん(120円)というのがあります。
餡は同じで、生地が違うそうです。
十勝あんぱんの方がモチッとしているんだそうな。
ちなみに常連のおじさんがいつも買ってるのは「あんぱん」の方でした(いらない情報)。
餡は自家製「つぶしあん」。粒あんでも漉しあんでもなく、つぶしあん。
それは自家製ならではの、濾さないけど粒はあんまり残ってないという案配で炊かれているものだからだそうです。
それから、かわいいメロンパン。
あんまり甘くないんです。
メロンの皮部分は、小麦粉の味が感じられる小麦粉好きには嬉しいクッキー生地。
老若男女まんべんなくうけそうなお味でした。
それでは最後にこの2種類のパンを。
次回へつなげるパンは、おいしいお食事を引き立てる「食事に合うパン」ということで。
その名も「お食事パン」。
直径5センチほどでしょうか。この大きさが良いなと思います。
中身のもっちり部分をそのまま食べてみたり(食べすぎ注意)、そこでソースをすくってみたり。
パリっとした皮で何かを挟んでみたり。足りないなあと2コ目に手を伸ばしてみたり。
長時間発酵のフランスパンは、チーズのような良い香りがしたりします。
なので、これとバターだけでも充分食べすぎ注意なのですが、
しっかりしたお料理にも合うんじゃないかな、
でも優しい煮込み料理のスープに浸して食べるのも……おいしそうですねえ(妄想中)。
そんな妄想を現実にしてくれるのが、実は地下にあるカフェだったりして。
カタネベーカリーさん地下にあるカフェでは、パンとおいしいお料理が味わえます。
妄想を回収したい方はぜひとも! 大満足間違い無しです。
そういうわけで次回は、クリスマスディナーやら何やらの季節ですし
食事を引き立てるパンをご紹介したいと思っております。
カタネベーカリー
住所:東京都渋谷区西原1-7-5
電話:03-3466-9834
営業時間:7:00~18:30
定休日:月曜、第1、3、5日曜
http://www4.point.ne.jp/~katane/accueil.html
(写真・文 マツナガナオコ)
PROFILE マツナガナオコ
佐賀県出身。2009年よりフリーランスのカメラマンとして活動中。料理写真家のアシスタント時代にパ
ン愛に目覚める。趣味は茶道。最近は語学にも精力的に取り組む(ヨーロッパにパンを食べに行くため)
>パン画像蒐集ついでのパン屋ガイドブログ
※ 掲載商品の価格は、消費税込みの価格です(2014年11月19日時点)。