SUMAU BAKERY BANK
華やかさと素朴さと。
懐深きサンドイッチの世界
【駒場東大前・王子】
![](https://archive.sumau.com/2017/wp-content/uploads/sites/4/2017/05/011.jpg)
巷では、具だくさんのフォトジェニック(いま風に言えば、インスタ映えする)なサンドイッチが人気のようですが、こちらも負けてはおりません。具はもちろんのこと、合わせるパンにも一家言ありの絶品サンドイッチをぜひどうぞ。
端正で華やかなパンが迎えてくれます
ル・ルソール @ 駒場東大前
並んでいる商品のほとんどは茶色いのに(パンだから当たり前)
なぜにこうも華やかなんだろうか、と
ル・ルソールさんに行く度に、毎回新鮮に驚きます。
端正で華がある。
写真の「パストラミビーフとにんじんのマリネ(580円)」というサンドイッチも
キリリとしたバゲットが印象的です。
パストラミビーフと甘酸っぱいにんじんのマリネ、辛みがほど良いアクセントになる紫タマネギ、
レタス、そしてまろやかなマヨネーズ。
全体的な味のバランスがすばらしいのです。
端から端まで大満足。
ル・ルソールさんにはチャバタのサンドイッチとバゲットのサンドイッチ、合わせて5種がありまして、
全て580円です。
番外編(?)で小さなバゲットのサンドイッチがひとつ。これは400円。
小さなとはいえ、小さな巨人。
初台のフレンチレストラン製分厚いパテ・ド・カンパーニュがどどんと挟まっています。
これはちょっとですね。
食べずにいられまい、という感じです。
そして同じ小さなバゲットシリーズでイチオシなのが、
メダル型のチョコレートと板状のバターが挟まった愛くるしいヤツ「ショコラ55(190円)」。
コレをかじりながら、日本民藝館に歩いて行くのがマツナガ定番コースです。
![クロワッサン 220円](https://archive.sumau.com/2017/wp-content/uploads/sites/4/2017/05/021.jpg)
クロワッサン 220円
北海道産小麦と低水分発酵バターが使われているそうです。
「低水分発酵バター」て。おいしそうにしか聞こえない。
ル・ルソールさんのクロワッサンは、噛むとじゅわーっとバターが染み出してくるんですよ。
清水宣光シェフに、どのようなイメージで作られているのか尋ねたところ
「クレープをバターで揚げたような感じ」との答えが。
たしかに。
外側はパリパリなのですが、内側の生地が極薄のクレープといった趣で
なおかつ前述の通りにバター感満載。
でもしつこくないのは、材料の良さゆえだろうと思われます。
![メロンパン 220円](https://archive.sumau.com/2017/wp-content/uploads/sites/4/2017/05/031.jpg)
メロンパン 220円
パリのパン屋さん顔負けのクロワッサンがあるかと思えば
メロンパンやあんぱんが並んでいるのも、ル・ルソールさんの魅力です。
しかし、一筋縄ではいかないメロンパン。
メロンの香りがするシュトロイゼル(そぼろ状クッキー生地)とバニラシュガーがカリカリ。
土台のパン生地は、どこまでもしっとりなめらか。
贅沢メロンパンなのでした。
![スペルト小麦の栗とくるみのパン 600円 1/2 300円](https://archive.sumau.com/2017/wp-content/uploads/sites/4/2017/05/04+05.jpg)
スペルト小麦の栗とくるみのパン 600円 1/2 300円
他にも、そば粉がふんわり香る「オリーブ(350円)」や、
形がとっても美しい「パン ブリエ(500円)」などなど、ご紹介したいものは数あれど…
あ! あと具材が乗ったフォカッチャも、ふっくらツヤツヤのお顔で誘惑してきたり。
数あれどですね、「スペルト小麦と栗とくるみのパン」で締めたいと思います。
小ぶりなのですが、ずっしり持ち重りがします。
たっぷり入った栗は、塩と牛乳で煮て特有のくさみをやわらげてあるそうな。
そしてちょっと意外なほどの甘みが。
しっかり焼かれた、尖ったところの生地の苦みがまた良い。
シンプルながら素材の全てが、きちんと味わいを引き出されまとまっています。
使われているスペルト小麦は滋賀県で作られる稀少なものだそうです。
そのように日本産の素材が使われていながら
このスペルト小麦の栗とくるみのパンを袋から取り出したときに頭をよぎったのは
「あ、フランスだ」でした。
これこそル・ルソールさんの真骨頂ではなかろうかと思った次第です。
Le Ressort
住所:東京都目黒区駒場3-11-14
電話:03-3467-1172
営業時間:9:00~19:00
月曜定休