BRAND-NEW SCOOP
チョコレートの新スタンダード
ビーン・トゥー・バーを知っていますか?
【富ヶ谷】
世界中から品質の良いカカオ豆を選び抜いて仕入れ、自社工房で板チョコレートができるまでの全工程を管理、製造する「Bean to Bar Chocolate (ビーン・トゥー・バー・チョコレート)」。その専門店が昨年末、渋谷区富ヶ谷にオープンし、話題を集めています。
カカオ豆本来の味わいや香りに
徹底的にこだわったチョコレート
Minimalのチョコレートは、今まで食べたことのあるチョコレートとは少し違っていました。あるものはざくざくとした食感を持っていたり、あるものは余韻のようにほのかにフルーツの香りがしたり、それぞれに個性が際立っています。
「フレーバーはまったく使っていないんですよ」というのは代表の山下貴嗣さん。
チョコレートそれぞれの個性は、原料のカカオ豆の個性に由来するものだといいます。
Minimalのチョコレートを説明するために、山下さんは「Bean to Bat」という言葉を教えてくれました。
「Bean to Bar」とは、カカオ豆から板状のチョコレートへという意味。
一般的にショコラティエは、クーベルチュールなどの生地になったチョコレートを加工して様々な製品に仕上げています。しかし数年前から、カカオ豆の品質にこだわってチョコレートを作るというスタイルが生まれてきました。
それが「Bean to Bar」です。品質のいいカカオ豆にこだわり、自社でカカオ豆から板チョコレートができるまでのすべての工程を行います。
アメリカの小さな工房から始まったと言われるこのムーブメントですが、今では、ヨーロッパのショコラティエの間でも、素材回帰の考え方から「Bean to Bar」を手がける人も増えているといいます。そして、その波は徐々に日本にも広がってきました。
日本でも徐々に増えている
「Bean to Bar」のチョコレート専門店
Minimalは、2014年12月にオープンした、日本でもまだ数少ない「Bean to Bar Chocolate」の専門店。
地域や品種に応じたカカオ豆の個性を生かすために、焙煎時間や製法を豆ごとに調整して、オリジナルのレシピを作り上げています。現在は7か国8種類のカカオ豆を使っていますが、扱う産地はもっと種類が増えていく予定とか。
ピュアでありながら、繊細なほろ苦さや酸味、カカオ豆ごとに異なる香りが複雑なテイストを感じさせるMinimalのチョコレート。それは、今まで知っていたチョコレートとは少し異なる美味しさを持っています。
ザクサクとした食感を持つ「PRIMITIVE」、ローストを抑えて果実のように爽やかな味わいに仕上げた「FRUITY」、深めのローストでナッツのように甘いコクがある「NUTTY」など、どの製品もバラエティ豊かなカカオ豆の個性が十分に生かされています。
カカオ豆の素晴らしいポテンシャルを引き出した「Bean to Bar」のチョコレートは、
ティータイムやワインのお供として、おもたせにも喜ばれそうです。
チョコレートだけでなく、3種類のフレーバーがあるチョコレートアイスクリームも楽しめるので、気楽にショップをのぞいてみては。
Minimal ミニマル
住所: 東京都渋谷区富ヶ谷2-1-9
電話:03-6322-9998
営業時間:11:30〜19:00
定休日: 月曜(祝日の場合は営業で翌日休)
HP: mini-mal.tokyo
(取材&文・岡本ジュン)
※掲載価格は税別価格です(2015年3月現在)