SUMAU BAKERY BANK
コシュカ @等々力
住宅街にあるコシュカさんは、いつ行っても小さいお子さん連れのお客さんと遭遇します。
だからピーナツパンに顔が描いてあったり、ドーナツやマフィンも並んでいるし、
ミルククリームが挟まったパンは、固いフランスパンのと、
柔らかいヴィエノワ風のと2種類あったりします。
そして、ハード系のパンも大変おいしいのです。
今回、カンパーニュをご紹介しようかと思っていたのですが、ちょうど今リニューアルを考えていらっしゃるそうで、店頭にいつもあるとは限らないそうな。
でも、週に2,3回は並ぶそうなので、出会った方はラッキーですぞ。
というわけで、チャバタ。
セモリナ粉が使われているそうで、ご覧の通りちょっと黄みがかっています。
皮が薄くて食べやすく、もちもちです。口溶けはクリーミー。
味わいがしっかりしているので、きっと薄切りのお肉とかに合うんじゃなかろうかと。
ダブルセモリナ攻めで、パスタのお供にもいかがでしょう。
イタリアのパンに続いて、ドイツのパンも焼かれています。
Kブロートは60%がライ麦です。
良く焼き込まれた皮の風味と、ほのかな酸味のバランスが良いです。
酸味がギリギリのところで「これはうま味なのかもしれないー!」と感じられます。
ま、それは置いといて、スープや、卵料理とも合いますよ。
もちろんバターやチーズなどとシンプルに食べるのも良いかと思われます。
ドイツパンではあと、ドライフルーツ入りのフルヒテブロートというのも並んでいますが
クラプフェンもあります!
ドイツのあげパンです。なかなか作っているお店は見かけないので、おやつにゼヒとも。
そして、ドイツのあげパンに対抗して(?)日本のあげパンも。
コシュカさんのあげパンはですね。ベタな表現で申し訳ありませんけど、
あげパンのイメージを完膚無きまでに覆すでしょうよコレ。というくらいおいしいです。
あげパンのあの独特の油の風味はきっちりあるのに、全く油っぽくないのです。
皮の歯切れが良いので食べやすく、まわりのきび砂糖ときめの細かいパン生地が優しく溶けていきまして、気がつけばひとつペロリと食べきっていました。危険なヤツ。
お隣クリームチーズシトロンは、クリームチーズと甘酸っぱいレモンピールが、
真ん中に包み込まれています。
デニッシュは他にブルーベリーのと、洋梨のが定番であって、
季節のものは今だと紅玉などのようでした。
デニッシュも種類が多いけど、他にもカレーパンやらサンドイッチ類、具材が入ったハードなパンなどなどが木製のかわいい陳列棚に所狭しと並んでいます。
それでは最後にクロックムッシュを。
クロックムッシュにはいろんなバリエーションがあるようですが、
コシュカさんのは食パンの間にハムを挟んでベシャメルソースもちょっと塗ってあったかな、
そして上からベシャメルソースとチーズ、パセリを乗せるという構成でした。
こっくりしていて寒い季節にぴったりです。
ベシャメルソースと一緒に、トロッとなってるパンの生地がうまいんですよね。
ちなみに使われているパンは食パン(280円)ですが、コシュカさんにはもうひとつ、
深沢食パン(1/2 ,330円)というのもあります。
山型の食パンなのですが、てっぺんの焼け具合がたまりません。
中身は瑞々しくて、口溶けがクリーミーなのです。
バターを塗って食べると、さらにクリーミーさが増しちゃって大変です。
と脱線したところで、クロックムッシュに戻りまして
次回のテーマに据えておきます。
1月は、クロックムッシュがおいしいお店を探し出してまいります。
コシュカ
住所:東京都世田谷区深沢5-23-1
電話:03-3703-5771
営業時間:10:00~19:00
定休日:日曜、月曜
(写真・文 マツナガナオコ)
PROFILE マツナガナオコ
佐賀県出身。2009年よりフリーランスのカメラマンとして活動中。料理写真家のアシスタント時代にパ
ン愛に目覚める。趣味は茶道。最近は語学にも精力的に取り組む(ヨーロッパにパンを食べに行くため)
>パン画像蒐集ついでのパン屋ガイドブログ
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