SUMAU BAKERY BANK
クピド! @奥沢
(左)フランスの「赤桃」 (右)フリュイ・ルージュ 各357円
まあなんて写真写りが良いんでしょう、と思いながら撮りました。
美しいデニッシュ。
クピド!の季節の果物を使ったデニッシュには、
それぞれの個性や特徴にあった調理がなされた果物が乗っかっています。
フランスの「赤桃」の桃は、バニラと砂糖のシロップで煮ているけど、
食感を損なわないように、ギリギリのところで煮すぎないようにしているとのことでした。
この赤桃、意外としっかりした食感で、とてもいい香りがします。
私にはなんの香りかはわかりませんが、一般的には「軽いムスクの芳香」ということになっているようです。(ご興味のある方は「ペッシュ・ドゥ・ヴィーニュ」でお調べください!)
続いて、お隣フリュイ・ルージュ。
フランボワーズにブルーベリー、すぐりとダークチェリー、それに森いちごが使われていて
さらにベルギー産のチョコレートも隠れています。贅沢!
ベリー類の酸味に、チョコレートの深い甘みとカスタードクリーム。
果物部分と生地に、明確なコントラストを出すようこだわって作っている、とシェフがおっしゃるように
その深い焼き色のデニッシュ生地はどこまでもザクザクです。
乗っているものには水分があるはずなのに、
どうしてこの生地はふにゃふにゃしたところが全然ないんだろう、といつも感心します。
そして、順当に食べ進んでいけば、まあ四隅のどこかの生地が最後に残りますな。
ここを最後に食べるのが、実は一番の楽しみだったりするのでした。
ああおいしかった!と。
(手前)セレアル (奥)ヴィニュロン 各124円/100g
クピド!さんの商品陳列棚の中央は、計り売りのハード系が占めています。
その中から2種類を。
セレアルには、白ごま、亜麻仁、ひまわりの種、オーツ麦、ライ麦が使われています。
それらが皮にまぶされている上に、熱湯で柔らかくしたものも中に練りこまれているのです!
香ばしさと、どこからやってくるのか、ほのかな甘み。
小麦粉っておいしいよねーと、実感させてくれます。
ヴィニュロンはフランス産の小麦が88%、フランス産ライ麦が12%、酵母は干しぶどう
というシンプルだけど、しみじみと粉の旨味が感じられるパンです。
余韻がすばらしい。
パンの味がこれだけしっかりしていると、味の濃いお肉なんかもがっしり受け止めることだろうと
合わせるお料理なんかも夢が広がります。
ま、パンだけモリモリ食べすぎる危険も大ですが。
ま、私はだいたい広がった夢は回収せずパンのみで食べきってしまいますが・・・。
ちなみに、この写真では1.5センチくらいの厚みに切ってあります。
クピド!さんでも切ってもらえるのは1.5センチから、厚い分にはお好みでということでした。
成形にもよりますが、だいたい真ん中が太くて端にいくほど細くなるものだと思われるので
どこを切ってもらうかにもよりますが、セレアルが厚さ1.5センチくらいで約60g、
ヴィニュロンが厚さ1.5センチくらいで約80gでした(マツナガ調べ)。
最後にデニッシュですが、これから秋に向けてイチジクや洋梨(フレッシュの!)
10月頃からは紅玉、良いものがあれば柿なんかも出す予定だそうです。
楽しみですね! 食欲の秋!
クピド!
住所:東京都世田谷区奥沢3-45-2-1F
電話:03-5499-1839
営業時間:10:00~商品終了まで
定休日:不定休
http://www.cupido.jp/index.html
(写真・文 マツナガナオコ)
PROFILE マツナガナオコ
佐賀県出身。2009年よりフリーランスのカメラマンとして活動中。料理写真家のアシスタント時代にパン愛に目覚める。趣味は茶道。最近は語学にも精力的に取り組む(ヨーロッパにパンを食べに行くため)
>パン画像蒐集ついでのパン屋ガイドブログ
※ 掲載商品の価格は、消費税込みの価格です(2014年8月20日時点)。