SUMAU BAKERY BANK
レカン印の太鼓判
ブーランジェリーレカン @ 銀座

クロワッサン 240円
なにはともあれ香りが良い。
ブーランジェリーレカンのパンは、持ち帰るときの幸福感がたまらんです。
袋の中から漂う香りで、ここは天国か?と思います。
というわけで、クロワッサン。食感が独特です。
外側は間違いなくサックリしているのですが
一番良く焼けているところは「ザクザク」と言ってもよいくらいなのですが
全体的にしっとりしている印象を受けるのです。優しい食感。
内側の生地がしっかりしているので外側の固さとの差が小さく
それで全体のまとまりが良いと感じられるのでしょうか。
まあ。ひと言でも表せるんですけども。おいしい。とてもおいしい。

(左)コーンブレッド 900円 1/2 450円 (右)パン リュスティック 250円
これは絶対ご紹介しようと思っていた「コーンブレッド」。まさしくコーンです。
とうもろこしの粒も入っていて、コーン食べてるなと実感できるという。
しっとりじんわり。パウンドケーキの形ですが、コーンスープのようでもあり。
親しみやすい町のパン屋さんで売られているのとはひと味違う
あの銀座のお店によく似合う、端正な逸品です。
ブーランジェリーレカンさんは、国産小麦もたくさん使われています。
「パン リュスティック」は北海道産のキタノカオリと湘南小麦をブレンドした生地だそうで
口に入れたとたん甘やかに小麦が香ります。
固すぎない皮の食感も、きっとお料理を引き立ててくれるんだろうなと思われました。
その他、ハルヨコイという小麦が使われたカンパーニュもありまして
カンパーニュだと「国産小麦のカンパーニュ カカオニブ&クルミ」などという
魅惑的すぎる組み合わせのものも焼かれております。

トルデュ・デュ・ジェルス 赤ワインのカンパーニュ 540円
国産小麦のカンパーニュと双璧をなすカンパーニュに「赤ワインシリーズ(勝手に命名)」があります。
赤ワインを作るときに出る皮の部分をピューレにしたものが使われているとのこと。
パンを食べたのに余韻が赤ワイン。
そのピューレと共にクルミとイチジクが練り込まれている「赤ワインのカンパーニュ」。
「トルデュ・デュ・ジェルス(tordu du Gers)」というのはパンの製法のことだそうです。
トルデュが「捻る」などの意味で、写真右のように捻って成形するパンのこと。
イチジクは小さめに刻んで練り込まれているので、全体に甘みが広がっています。
噛みしめ甲斐のある外側の生地と、口どけの良い中身が好対照。
この生地に、干しぶどうが加わった「赤ワインのカンパーニュとノア・レザン」、栗が加わった「赤ワインのカンパーニュと栗」、そしてクランベリーが加わった「赤ワインのカンパーニュとクランベリー」(全て350円)が展開されております。むむう。女性のこころをくすぐる役者がそろっているではありませんか。栗だな。私は次回、栗を買います。
役者と言えばそう言えば。
お店は歌舞伎座の近くに位置しておりますよ。
歌舞伎のお供においしいパン。なかなか乙かもしれません。
ブーランジェリーレカン
住所:東京都中央区銀座5-11-1
電話:03-5565-0780
営業時間:10:30~21:00
無休(7月より月曜定休)
(写真・文 マツナガナオコ)
PROFILE マツナガナオコ
佐賀県出身。2009年よりフリーランスのカメラマンとして活動中。料理写真家のアシスタント時代にパ
ン愛に目覚める。趣味は茶道。最近は語学にも精力的に取り組む(ヨーロッパにパンを食べに行くため)
>パン画像蒐集ついでのパン屋ガイドブログ
※ 掲載商品の価格は、消費税抜きの価格です(2017年6月時点)。