SUMAU BAKERY BANK
いつもの!といえるあたたかさ
ベッカライ ブラウベルグ @ 白金
白金にあるこぢんまりした商店街の中ほど。
ベッカライ ブラウベルグさんはできてまだ1年ほどのお店です。
とはいえ、お昼時にはご近所さんと思われるおじさんが「いつもの!」てな感じで
ガーリックフランスをまとめ買いして行かれたりします。
地域に根付いている感満載です。
そんなブラウベルグさんのミルクスティック。
さっくり軽めのフランスパン的生地に、練乳とバターのクリームが。
客層的には、柔らかい生地で作られたミルクスティックの方が良いのではなかろうとかと思ったので
なぜ固いパンで作っているのですか?と青山泰生シェフに聞いてみました。
すると、ちょっと塩気のある固いパンの方がミルククリームを引き立てておいしいと思うから、と。
あくまでおいしいと思えるものを届けたい、という心意気を感じたのでした。
でも固いパンといってもちょうど良い固さなんです。
サックリ歯切れも良く、ミルククリームと相性抜群。
ラムレーズンも香り高く、贅沢な気分になれます!
続いて「ケーゼゲベッグ」はたっぷりのチーズが使われていて
中の方のまろやかなチーズと、外側のカリカリが対照的です。
それらを受け止める生地は、おとなり「トマトチーズカレー」の生地と同様
むむう・・・生地だけでも食べたい、と思わせます。
小麦の味わいが活かされているんでしょうねえ。
そして「トマトチーズカレー」のカレー部分は自家製だそうで、具材大きめピリッとスパイシー。
まったりチーズとミニトマトの酸味で、また味が変わって食べ飽きません。
こちらはライ麦が90%配合されている「ロッゲンシュロートブロート」です。
ライ麦の押し麦が使用されていて、食物繊維がたっぷりだそうですよ。
ほのかな酸味もちょうど良く、食べやすいです。
ライ麦のパンはちょっと苦手という方にもオススメできます。
ブラウベルグさんでは日替わりでいろんなドイツパンも焼かれているそうです。
見かけたらぜひとも試してみて下さい。
きっと、素朴なパンの魅力的な世界にひきこまれることでしょう!
最後に、ドイツの揚げパン「クラプフェン」を。
ご覧の通り、中はしっとりしたシュー生地といった感じですが
外側は揚げられているのでカリッとした食感です。
シナモン味にもバニラ味にもレーズンが練り込まれています。
ちょっと懐かしいような揚げパンの風味と、中身の新食感がきっと日本人好みなはず。
というわけで、次回はクラプフェンからのドイツパンのお店ということで繋いでいきたいと思います。
みなさんの中でドイツパンとはどんなイメージでしょうか!?
ベッカライ ブラウベルグ
住所:東京都港区白金3-9-6
電話:03-6277-0003
営業時間:9:30〜19:00
定休日:日曜、第1第3月曜
(写真・文 マツナガナオコ)
PROFILE マツナガナオコ
佐賀県出身。2009年よりフリーランスのカメラマンとして活動中。料理写真家のアシスタント時代にパ
ン愛に目覚める。趣味は茶道。最近は語学にも精力的に取り組む(ヨーロッパにパンを食べに行くため)
>パン画像蒐集ついでのパン屋ガイドブログ
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