SUMAU BAKERY BANK
パンを通してつながるものたち
ラトリエ・デュ・パン @ 六本木
ラトリエ・デュ・パンの「オリーブフロマージュ」は予想外のパンでした!
グリーンとブラックのオリーブを使うというのはよくあることで
まあだいたいのオリーブのパンはそのようになっているかと。
でも、タブナードだったとは!
そして中にグリーンオリーブがコロンと隠されているとは!
と、楽しく意表を突かれたパンですが、中のチーズはグリエールだそうです。
上はパルメザンチーズで、カリカリ。
そしてもうひとつ。
「オリーブのリュスティック」は、水分が多めの生地でムッチリ。
中にオリーブの旨味が封じ込められていました。
どちらもワインによく合いそう。
これもおもしろいなあと思ったのが、白玉粉入りのパンシリーズ。
「丹波の黒豆パン」は、白玉粉が配合されたしっとりもっちりした生地と、練り込まれた黒豆が混じり合ってほんのり甘く、ちょっとお餅を食べているようです(お正月にも良いのでは・・・)。
「もっちりピロシキ」の方は、その名の通りもっちり。肉まんみたいです。
スパイシーなフィリングと、水分量が多くて柔らかい生地の対比がおもしろいけど
白玉粉だけに、なんだかお団子を食べてるような安心するパンでした。
「天然酵母のプティパン」はパネトーネ種が使われている、ほんのり甘めのパンです。
口どけが良くこれまたもっちり。
中身が詰まっているようでいてほど良い空気感がありまして
優しい感じが、寒い冬の朝ごはんなどにピッタリだと思われます。
このように個性的なパンと、ベーシックなパンが良い案配で並んでいるラトリエ・デュ・パンさん。
同じ建物の中に、ワインショップやカフェ、ビストロにパティスリーが併設されていて
買ったパンをカフェで食べられたり、ランチタイムには2階のビストロでラトリエ・デュ・パンのパンが食べ放題だったりと、楽しいコラボレーションが行われているようです。
ワインと料理や白玉粉。パンを真ん中にいろんなものがつながっています。
それでは最後に、この魅惑的な「あんこプレッツェル」をご紹介。
ラトリエ・デュ・パンさんの一番人気があんパンだそうで、それと同じあんこを使ったものです。
甘さもちょうど良く、小豆の味わいもしっかりと残る、自慢のあんこだそうです。旨いです。
そのあんこを、プレッツェル独特の風味が引き立てますよ。
プレッツェルってところがまた良いと思うんですよ。オススメです。
そして来月は。
このあんこプレッツェルからの「あんことパン」ということでお届けいたします。
早いもので来月はもう2016年ではないですか! みなさま良いお年を!
L’Atelier du pain
住所:東京都港区六本木6-1-12
電話:03-3405-0018
営業時間:平日:7:30~22:00 土日祝:11:00〜22:00
定休日:無休
(写真・文 マツナガナオコ)
PROFILE マツナガナオコ
佐賀県出身。2009年よりフリーランスのカメラマンとして活動中。料理写真家のアシスタント時代にパ
ン愛に目覚める。趣味は茶道。最近は語学にも精力的に取り組む(ヨーロッパにパンを食べに行くため)
>パン画像蒐集ついでのパン屋ガイドブログ
※ 掲載商品の価格は、消費税込みの価格です(2015年12月時点)。