SUMAU BAKERY BANK
暑さは辛さで対抗
夏はやっぱりカレーパン
【千駄ヶ谷・麻布十番】
関東でもいよいよ梅雨明け。今年も暑い暑い夏がやってきます。そしてそんな夏の暑さに似合うパンといえば、ずばり! カレーパン。そこで、ブーランジェリーシマさんからバトンを引き継ぎ、お送りする今回のテーマは「こだわりカレーパン」。その奥深き世界をご堪能ください!
世界に誇れる日本のパン
ますだ製パン @千駄ヶ谷
現・ますだ製パンさんの場所、以前はベーカリーカフェだったそうです。
シェフの増田剛(たけし)さんは、なんとそこでバイトをされていて、その縁であのオシャレゾーンにお店を出すことになったんだとか。
そのベーカリーカフェでの人気メーニューを引き継ぐ形で作られているのが、写真左の「牛スジ黒カレー」(190円)です。
増田さんなりの改良を加えられたカレーパンは、甘みもありつつピリリと辛くて大人さま向け。
揚げてないのでさっぱりしていて、時間がたってもおいしさが変わりません。
写真右のカラフルなパンは「夏野菜ぱん」(200円)。
振りかけられているカレー粉の香りが食欲をそそります。
トマト、ナス、ズッキーニ、枝豆にじゃがいも、コーンとパプリカ! たくさんの野菜が使われているのも魅力的。
地味にたまごサラダも敷かれていて、上にかかったチーズとともにまろやかさを出しています。
盛りだくさん!
ますだ製パンさんにやってくるお客さんの中心は、近所で働く方々です。
なのでランチタイムは大賑わい。惣菜パンやサンドイッチが商品の中心になるようです。
その他少ないながらも近くに住んでいるちびっ子たちに向けて、可愛らしいパンも並んでいます。
でもこれ、大人の(すさんだ)心を和ませる効果も絶大だと思われます。
そう。この、かわいらしいチョコぱん。
ネコの肉球だそうです。イヌではないです。大事なポイントです。
ネコ好きさんは見逃せませんが、チョコ好きさんも見逃せません。
中にはたっぷりのビターチョコが入っていて、大きめですがペロリといけます。
デニッシュシュクルは、デニッシュの生地を丸めて上に砂糖がかかっているというシンプルなものです。
丸めてって簡単に書いてますけど、ご覧の通りただ丸めただけではないです。
ステキに丸まっています。
お味は意外にも生地の塩気がしっかりしていて、上の砂糖と良いバランスで、これは甘党のおじさまなどに密かに人気があるのでは!? と思いました。
惣菜パンや某あんぱんキャラクターパンに紛れて、このようなハード系のパンもおいしいのが
ますだ製パンさんの魅力でもあります。
「ブルーベリー」は「セーグル フリュイ」と共に月・水・金曜日に焼かれるパンです。
ちなみに火・木・土曜日は「フィグ」と「オランジュ」(各230円)というパンになるそうです。
ライ麦粉と北海道産の小麦が使われていて、香りづけ用の酵母は自家製のビール酵母を元にしたもの。
薄めの皮が食べやすく、たっぷり入っているブルーベリーの甘酸っぱさが後をひくのですよ。
増田シェフは、ハード系を得意とするお店で修業されていたという経歴の持ち主なのに
場所柄や客層に合わせて作るパンを変えるという潔さが印象的でした。
5年後の東京でのオリンピックの時に、国立競技場辺りに集まってくる世界の人たちが、ジャパニーズスタイルのパンに瞠目するのが今から楽しみです!