SUMAU'S SCENE
世界的な料理人と〝花人〟がコラボ
ひと足早いプレミアムなお花見を
春に先駆けて、桜の下で静岡の食材の魅力を体感してもらう「ダイニングアウト」が、代々木VILLAGEのcode kurkku(コードクルック)にて開催中。世界的に活躍する、料理人とフラワーアーティストの競演による贅沢なひととき。プレミアムなお花見を体感。
ひと足早く訪れた春空間で
珠玉のランチを味わう
「ダイニングアウト」は、時代を代表する料理人やクリエイターが腕を振るい、その土地の食材や自然・文化を表現する、期間限定の野外レストラン。
今回開催されているのは、昨年、静岡県の日本平で大好評のうちに幕を閉じた「ダイニングアウト」のスピンオフ。
メニューの考案は新進気鋭の料理人、『傳』の長谷川在佑氏。昨年「世界50ベストレストラン」で「One to Watch Award」を受賞し、世界中から注目される料理人です。
会場を彩る桜の装飾は、洞爺湖サミットやローマ法王へのブーケ献上など、国際的に活躍し、自ら〝花人〟と称する赤井勝氏。
今回の会場となる代々木VILLAGEは、音楽プロデューサー・小林武史氏を中心にコンセプトを担当。デザイン・内装・料理を、日本を代表するクリエイター陣が手がけた商業施設で、緑が生い茂るVILEEGE内は、都会の中のオアシス。
コードクルックはインテリアデザイナー、ワンダーウォールの片山正通氏が担当。メインダイニングとして、代々木VILLAGEの一番奥に待ち受けています。
ガラス張りの吹き抜けが開放的な店内に、赤井勝氏が手がけた河津(かわづ)桜と啓翁(けいおう)桜、2種が天に向かってのびる様は、まさに、ひと足早く訪れた春空間。
静岡産の豊かな食材の魅力を表現する長谷川在佑氏によるコースは、ランチとディナーの2部制。
ランチは和テイストのイタリアン、ディナーは『傳』の真髄である和食。それぞれの料理に合わせたペアリング・ドリンクはお茶と日本酒から選べます。
静岡産食材の魅力にあふれたコースメニュー
桜を眺めながら過ごす贅沢な時間
珠玉のランチをご紹介。
まず最初に現れたのは、静岡土産の代表格、春華堂の「うなぎパイ」。そこに桜海老をのせて、お店でパッケージするこだわりよう。
パンとともに登場するのは、富士山型青のり味のバター。
これから続くお料理に期待が膨らむ、ワクワクするはじまりです。
北山農園さんの野菜サラダは、毎日その日一番美味しい野菜でつくられます。甘みと苦みと歯ごたえをしっかりと感じられる一品。
焼津の老舗・サスエ前田魚店の「海洋深層水のスープ」は、駿河湾600mの深海から汲み上げた深層水の濃厚でやさしい塩の味わいが魅力。
メインディッシュは、リゾット。『傳』特製醤油をかけながらローストした「幸せの豚」のとろけるような柔らかさと、玄米・カミアカリを香ばしく焼いた歯ごたえがたまらない。
デザートは、静岡紅茶の「べにふうき」を練り込んだシフォンケーキ。日本庭園の苔と土のような造形美は、食べるのがもったいないほど。
最後はセレクトできるお茶菓子とコーヒーで、ホッと一息。桜を眺める贅沢な時間。
店内では昨年10月に佐賀で行われた「ダイニングアウト」で制作された、有田・伊万里・唐津の窯元・作家によるオリジナル和食器も展示・数量限定販売しています。
器ひとつひとつに美と技が凝縮されていて、その繊細さは息をのむほど。
まだまだ寒い日が続く東京。
温かい店内で、ひと足早いお花見。珠玉の料理と美しく装飾された桜、ぜひご堪能ください。
(写真・文/川野結李歌)
Profile:川野結李歌
横浜生まれ。大学卒業後(美術史専攻)、2013年よりフリーランスのカメラマンとして活動中。雑誌を中心に、ポートレート、映画、アート、建築など幅広く撮影。趣味は海外旅行、スケッチ、愛犬との昼寝。
今回訪ねたレストラン
DINING OUT SPECIAL SHOWCASE in 代々木VILLAGE
開催日程;1月24日(火)~2月17日(金) ランチ/ 12:30~ ディナー/18:30~
場所:代々木VILLAGE by kurkku[code kurkku(コードクルック)]
住所:渋谷区代々木1-28-9
電話:03-6300-5231