SUMAU'S SCENE
アートが散りばめられたようなレトロな街
谷中をさんぽ
猫の聖地といわれる東京・谷中。細い路地にはいつも猫たちの姿がいることは有名です。駄菓子屋さんやお総菜屋さんなど、昔ながらの商店が懐かしい面影を残す一方で、雑貨屋さんや作家さんの個人ショップなどがたくさんあるアートな街にさんぽに出かけました。
乙女雑誌でも話題の谷中は
懐かしい風情の商店街とモダンなアートが共存する街
昭和20年頃から続く商店街・谷中ぎんざ。
JR日暮里駅から歩いて5分ほど歩くと、夕焼けだんだんに連なる商店街を一望できる場所に到着します。
階段を下ると、トルコ料理屋さん、ザクロ(ZAKURO)に出会いました。
数年前にトルコに旅した私は、とてもうれしくなって吸い込まれるように入って行きました。
そこはまさに、トルコ。天井からぶら下がる鮮やかな色とりどりのランプ、床には美しい模様の絨毯、お客さまはくつろぎながらトルコ料理と水たばこを堪能していました。
夕焼けだんだんの手前を左に曲がると、朝倉彫塑館に到着しました。
明治から昭和にかけて活躍した朝倉文夫氏のアトリエ兼住宅を改装した建物は、時が止まっているような穏やかな空気と木漏れ陽が詰まっていました。
日本庭園や本棚のある書斎は、子どもの頃に祖父の家に遊びに行った時のようなワクワクとした好奇心がうずき、祖父のやさしさに包まれているような、そんな気持ちになります。
彫刻は素晴らしく、瀧廉太郎氏や大隈重信氏など、誰もが知っている人物が並び、その忠実な再現に息をのみました。