SUMAU'S SCENE
進化しながら発展する街
西麻布・広尾の魅力
グローバルで最も都心らしさを感じる西麻布・広尾エリア。常に進化しながら発展する街の表情を多角的にキャッチ。最先端な街でありながら、自然や歴史も共存する、新しい都市空間としての知られざる魅力やダイナミズムを紹介します。
都心らしいダイナミズムを実感できる
最先端の街
ここは、未来に向けて変貌を遂げる西麻布・広尾。
セレブな雰囲気のなかに、世界中のアートやグルメ、ショップが集まるグローバルでハイセンスな街としての魅力にあふれています。
ランドマークとしてそびえる六本木ヒルズをどこからも眺められ、最先端の街でありながら自然や歴史も残り、東京の新しい顔というべき表情を見せています。
昼はアート観賞やショッピングを楽しみ、夜は大人のたち社交場としてにぎわい、進化する勢いは止まりません。
西麻布は、以前は麻布笄(こうがい)町、麻布霞(かすみ)町という町名で知られた由緒あるお屋敷街でした。
江戸期には一帯は武家屋敷であり、町家は存在しなかったといわれていますが、今は高層ビルに囲まれて最も発展し続けている街になっています。
東京メトロ広尾駅や六本木駅にも近く、渋谷や表参道への交通アクセスもよく、都心らしいダイナミズムを実感できるエリアです。
さらなる発展の可能性と
活気に満ちあふれたエネルギッシュな景観
広尾駅から外苑西通りをわたると高台に広がる丘陵地帯。坂の多い麻布らしく堀田坂を登っていくと、日本赤十字医療センターが待ち受けています。
堀田坂という名の通り、かつては堀田備中守のお屋敷があった場所。
前身の日本赤十字病院が明治時代に開院し、病院前には全長数百メートルにおよぶ赤レンガ塀が設置されていたそうです。
バス停前には推定樹齢500年の渋谷区内最大の大銀杏があり、渋谷区の天然記念物に指定されています。
東京女学館や聖心女子大も間近で、青山学院や国学院大学もある文教エリア。大使館が多くインターナショナルな雰囲気がそこかしこに。
日赤を六本木通りに出て、高樹町の交差点を青山通りに向かう道は骨董通りとして知られています。近辺に根津美術館などがあることから、骨董品店が集まるようになったそうです。
反対に六本木に向かうと美術館やミュージアムなどのアカデミックな施設が充実。都内有数のアートスポットとして知られています。
最先端でありながら、自然や歴史も共存し、新しい都市空間として進化している西麻布・広尾。緑に包まれながら、さらなる発展の可能性と人々の活気に満ちあふれたエネルギッシュな景観が広がっていました。
(写真/川野結李歌)
Profile:川野結李歌
横浜生まれ。大学卒業後(美術史専攻)、2013年よりフリーランスのカメラマンとして活動中。雑誌を中心に、ポートレート、映画、アート、建築など幅広く撮影。趣味は海外旅行、スケッチ、愛犬との昼寝。