SUMAU'S SCENE
ひと足早い春を感じる
色とりどりに花咲く房総さんぽ
暖かい日がつづくことがふえてきて、春はもうすぐそこ。一足先に春を感じに、房総へドライブさんぽに出かけました。東京湾アクアラインを使えば都内から1時間程で行けるのが魅力。暖かい房総は花の名所。春の訪れを告げる菜の花など、色とりどりの花に出会えました。
暖かな早春の房総
マザー牧場で待ち受ける菜の花と動物たち
遠いように感じていた房総ですが、じつは都内からアクアラインに乗って1時間ちょっと。
どこまでも続く水平線、まっすぐにのびる道。青い景色の中を駆け抜けて、あっという間に着いてしまいました。
房総半島に着いてまず向かったのは、「スプリングフェスタ」開催中のマザー牧場。
見晴らしのよい高台の斜面全体に菜の花が咲いて、空の青と花の黄色が視界を2分割。春色の折り紙のようです。
さてさて、かねてより想いを寄せていたアルパカさんにお会いすべく、マザーファームツアーに参加しました。
トラクターに引かれた牛柄の客車に乗って出発。広大な牧場の中を、子牛へのミルクやりや牧羊犬のお仕事ぶりを、見ながら廻ります。
途中下車しての、アルパカ・ひつじたちへのエサやりタイムは、大人も子ども大興奮。モフモフの手触りと愛くるしい眼差しに癒されっぱなし。
2~3月は羊の出産ラッシュ。ひつじの牧場では、運が良ければ出産に立ち会うことができるかもしれません。
春のマザー牧場は、イチゴ狩りや花摘み、ビア・ソーセージ祭りなど、気になるイベント盛りだくさん。
後ろ髪ひかれつつ、次の目的地へ向かいます。
海沿いに走る房総フラワーライン
パワースポット野島崎でサンセットを
房総フラワーラインというのを、みなさまご存じでしょうか?
房総半島の南側、海岸線に沿った約46kmの道沿いに、春は菜の花、夏はマリーゴールドが咲くのです。
もう、頭の中までお花畑! になってしまうほど夢のようなドライブ。
お花にまみれたい願望に拍車がかかり、ポピーの里・館山ファミリーパークを訪れました。
見渡すかぎりのポピー。夕日に照らされて、オレンジ色が溶けるように輝いています。その数なんと10万株。摘んで帰ることができるんです。
ビニールハウスには、さまざまな花が立ち並び、今にも不思議の国のアリスのティーパーティの歌を唄いだしそうです。
日没迫る気配に車を走らせ向かうは、房総半島の南端、野島崎にある特等席。
断崖絶壁というにふさわしい岩の上にひとつ置かれたベンチ。
波しぶきの音と、沈みゆく太陽。まさに絶景。
早春の房総さんぽは、潮風の香りでした。
(写真・文/川野結李歌)
Profile:川野結李歌
横浜生まれ。大学卒業後(美術史専攻)、2013年よりフリーランスのカメラマンとして活動中。雑誌を中心に、ポートレート、映画、アート、建築など幅広く撮影。趣味は海外旅行、スケッチ、愛犬との昼寝。
房総で訪ねた場所
マザー牧場
千葉県ばかりか首都圏を代表する観光牧場。ヒツジをはじめ多くの動物たちがノビノビと暮らし、その姿に癒されたり、ふれあったりすることができる。季節の花やイベント、牧場グルメも楽しめて、1日、自然の中で過ごすことができる人気スポット。
住所:千葉県富津市田倉940-3
電話:0439-37-3211
営業時間:2月1日~11月30日:9:00~17:00(平日は9:30~16:30)
12月1日~1月31日:9:30~16:00(平日は10:00~16:00)
春休み、GW、夏休み、年末年始は土・日・祝日扱い
休園日:12月と1月にあり(要問合せ)
入場料金:大人1500円、4歳以上小学生まで800円、同伴犬600円、3歳以下は無料
駐車料金:乗用車900円、バイク300円、大型バス1000円
舘山ファミリーパーク
住所:千葉県館山市布沼1210
電話:0470-28-1110
営業時間:A期間=8:30~17:00
(7月25日~8月31日・12月20日~5月6日、これ以外の土。日・祝日)
B期間=9:00~16:00(上記以外の平日)
休園日:B期間の木曜日
入園料:大人(中学生以上)550円、子ども350円(4歳~小学生)
房総フラワーライン
千葉県館山市下町の交差点から南房総市和田町まで約46キロの海沿いの道。国道410号線と県道257線などからなり、沿道には花の名所が点在。1~3月が花のシーズンで、例年2月下旬から3月中旬が見ごろのピークを迎える。
野島崎灯台
住所:千葉県南房総市白浜町白浜630
電話:0470-38-3231
開館時間:9:00~16:00(5月~9月は16:30まで)
入館寄付金:200円