SUMAU'S SCENE

2015.09.14
『シックスティー・エイト』 ニルズ・フェルカー 2015年

『シックスティー・エイト』 ニルズ・フェルカー 2015年

 

『124のdcモーター、コットンボール、53×53×53センチのダンボール箱』 ジモウン 2015年

『124のdcモーター、コットンボール、53×53×53センチのダンボール箱』 ジモウン 2015年

 

展示会場は

図工室のようなカガク秘密基地

 

青い大きなポリ袋が波打つように膨らんだりしぼんだりする様は、ゴミの逆襲を彷彿させ、環境問題を考えるきっかけになったりします。

 

段ボールと発砲スチロールのボールでできた楽器は、資源再利用への関心を喚起させるきっかけになるかもしれません。

 

『アトムズ』 岸 遼 2015年 (体験型作品)

『アトムズ』 岸 遼 2015年 (体験型作品)

 

『ストロボの雨をあるく』 パンタグラフ 2015年 (体験型作品)

『ストロボの雨をあるく』 パンタグラフ 2015年 (体験型作品)

 

ほとんどの作品がモノトーンであることで、より作品の「動き」(カガク)が明確に際立ち、鑑賞者がそのテーマと対峙できるようになっています。

 

芸術と研究の秋。秋の長雨にも秋晴れにも似合う、図工室のようなカガク秘密基地を訪れてみてはいかがでしょうか。

 

(写真・文/川野結李歌)

 

『プロジェクト・モーション/サイクル』 東北工業大学 クリエイティブデザイン科 鹿野研究室 2015年 (体験型作品)

『プロジェクト・モーション/サイクル』
東北工業大学 クリエイティブデザイン科 鹿野研究室 2015年 (体験型作品)

 

東京ミッドタウンの芝生に建つ21_21 DESIGN SIGHT。図工室のようなカガク秘密基地が待ち受ける。

東京ミッドタウンの芝生に建つ21_21 DESIGN SIGHT。図工室のようなカガク秘密基地が待ち受ける。

 

Profile:川野結李歌

横浜生まれ。大学卒業後(美術史専攻)、2013年よりフリーランスのカメラマンとして活動中。雑誌を中心に、ポートレート、映画、アート、建築など幅広く撮影。趣味は海外旅行、スケッチ、愛犬との昼寝。

動きのカガク展

動きをデザインする「モーションデザイン」を生かした体験型の展覧会。「モーションデザイン」の技術は、車両制御システムや地図アプリケーション、通信技術とSNSの普及など、快適で便利な日常生活を支えている。またプロダクトやグラフィック、映像での躍動的な描写を可能にして、感性に訴えるより豊かな表現力をつくりだしている。

「動きのカガク展」は、動きがもたらす表現力に触れたり観察することで、その構造を理解し体験し、ものづくりの楽しさを感じながら科学技術とデザインの関係を考える展覧会。展覧会ディレクターは大河ドラマのオープニング映像などで国内外から注目される菱川勢一氏。現在の暮らしに欠かせない、さまざまな動きの仕組みや表現の可能性を体感できる。

  

21_21 DESIGN SIGHT企画展

動きのカガク展

会期:2015年6月19日(金)~ 2015年9月27日(日)

会場:21_21 DESGIN SIGHT(東京ミッドタウン・ガーデン内)

開館時間:10:00-19:00(入場は18:30まで)

休館日:火曜日(9月22日は開館)

入場料:一般1100円/大学生800円/高校生500円/中学生以下無料

*各種割引についてはウェブサイトを参照

住所:東京都港区赤坂9-7-6

電話:03-3475-2121

 http://www.2121designsight.jp

 

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