SUMAUレストランクルーズ

2012.09.05

音楽の調べに乗って踊る
名シェフのしなやかなフレンチ
【代官山】

誕生日や結婚記念日など、アニバーサリー・デーにお洒落して行きたいレストランから、大事な人たちと大切な時間を楽しむために訪れたいダイニングまで。お料理はもちろん、空間、雰囲気、おもてなしまでSUMAU読者の感度にフィットする“とっておき”レストランへとナビゲートします。

text by Jun OKAMOTO

photographs by Takashi KAIZUKA

 

巨匠の魂を受け継いだフランス料理と

生演奏の音楽を味わう幸福な時間

 

Vol.6 ラ ジュネス代官山

 

代官山の駅から近い場所にありながら、表通りからは細いアプローチを抜けて着く隠れ家のようなローケーション。外国のファインダイニングのようなガラス張りのドアをくぐると長い廊下が続き、テーマカラーの深いブルーとホワイトが印象的なフロアへと導かれます。ここは、少しユニークな試みを持つレストランでもあります。サービススタッフはほぼ全員がプロの音楽家。時間になると、彼らはお皿を楽器に持ち替えて本格的な生演奏を聴かせてくれます。このスタイルは、美食と音楽が大好きなオーナーが思い描いたレストランの形。演奏が終わり、サービスにもどったスタッフと音楽の会話をする楽しみもあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

総料理長はフランス料理界の巨匠といわれた故アラン・シャペル氏に師事した小久江次郎シェフ。約20年に渡り、神戸でレストラン「アラン・シャペル」を手がけてきたシェフの新境地の場が「ラ ジュネス代官山」です。プリフィクス仕立てのコースは季節替わりで、シェフが選び抜いた旬の食材の持ち味を最大限に生かしています。

前菜やデザートをワゴンでサービスするのも特徴的で、目の前に並んだ何種類ものお皿から好きなものを選ぶスタイル。ウエイティングやアフターに使えるバーもあり、食事前後にもゆったりできるのも魅力です。画一的なレストランとは一味違った、こうしたサービスの数々が、くつろぎのレストランとして話題を呼んでいます。

レストランとしては初めての試みとなる、音楽と食がひとつに溶けあった新しいエンターテインメントで、五感を刺激する音楽と美食の秋の夜を過ごしてみては。

 

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