SUMAUレストランクルーズ
初夏にぴったり
スパイシーなバルへ行こう!
【水道橋】
梅雨前のひとときは、晴れれば汗ばむような陽気になります。そんな日はホットでスパイシーな料理が気分! ビストロメニューにスパイス料理、カレーも食べられるオリエンタルバルで、初夏の夕涼みはどうでしょう?
Vol.61 カレー&オリエンタルバル 桃の実@水道橋
人気店「桃の実」からスピンオフ
スパイスつまみとワインで楽しむカレーバル
本郷三丁目の「オリエンタルビストロ桃の実」から、2017年1月にバルが誕生。人気店からのスピンオフとあって、早くもカレー好きの熱い注目を浴びています。
シェフを務めるのは、本郷の開店当初からホールに、仕込みにと、店を支えてきた加来翔太郎さんです。
ここでちょっと、加来さんのカレーにかける熱い思いをご紹介しましょう。
「いつかカレー屋をやりたいとずっと思っていました」という加来さん。
自宅でもオリジナルカレーをいろいろと作っていたそうですが、もともと料理とは全く違う世界で仕事をしていました。そこで夢を実現するべく、仕事をやめて料理の世界へ飛び込んだのです。
そしてなんといきなり「スタートが遅かったので、本場でもまれてみよう」と、インド南部ケーララにある有名ホテルの厨房のドアをたたいたのでした。
本場の厨房で勉強になったのは、シェフが鍋にスパイスや材料を投入するタイミングを見極めることの大切さだといいます。同じ食材でも毎回状態が異なるため、鍋の中の状態をしっかり観察して料理をすることを学んだそう。
帰国後はインド料理店の厨房を経験して、フレンチとインドの融合した本郷の「桃の実」でフレンチのエッセンスにも触れる経験をしました。
ランチはカレーのみで、夜はカレーの他におつまみが追加され、ビールやワインが楽しめるようになっています。タイプの違う3種類のカレーは、南インドのスタイルのチキン、神保町をイメージしたというキーマ、北インドのスタイルがベースのマトンと、タイプの違うものを揃えています。
インドや修行店で学んだ本場のテクニックを生かしつつも、南や北という地方性や、そもそもインドスタイルというものにもこだわらず、美味しいと思うカレーを作り出していきたいという加来さん。
おつまみも、インドではお馴染みのスパイシーな唐揚げ「チキン65」があったり、まさにバルの定番「イワシのマリネ」があったり、「パテ・ド・カンパーニュ」があったりと、大らかで自由なミックス感が楽しめます。
ワインはボトル売りもあり、フランスを中心にナチュラルなテイストのものが中心。そんなところは本郷の「桃の実」のDNAをしっかりと受け継いでいます。
カレーとワインという組み合わせのお店はここ数年で増えてきたこの頃。その中でもこちらは、料理もワインもバランスよくセレクトされていて、カレー好きもワイン好きも満足できます。
カレー&オリエンタルバル 桃の実
住所: 東京都千代田区三崎町1-1-14 三崎町大島ビル 1F
電話:03-5577-2879
営業時間:11:30~14:00(LO) 18:00~21:00(LO) 土曜11:30~16:00(LO)
定休日:日曜
席数:16席
メニュー:ランチ/キチンカレー850円、マトンカレー1,050円ほか、カレーセットは+150円 ディナー/ギリシャ風サラダ680円、タコ、じゃがいも、白いんげん豆のマリネ680円、牛ハチノスの八丁味噌マサラ煮込み800円ほか
※掲載価格は税込価格です(2017年4月現在)
(取材&文・岡本ジュン 写真・加藤タケ美)