SUMAUレストランクルーズ
夏にぴったりの酒場
沖縄クラフトビールのバル
【神保町】

毎日暑いとビールが恋しくなってきます。最近はとくにクラフトビールが流行っていますが、国産やアメリカ、イギリス、イタリア、スイスなどその世界は東京でもどんどん広がっているようです。今回はその中でも、あまり知られていない沖縄のクラフトビールを扱うバルをご紹介します。
島のゆるい風を感じて楽しむ
沖縄テイストのバルメニューとクラフトビール
Vol.51 沖縄クラフトビール&琉球バル ガチマヤ
梅雨明け前とあってむしむしと暑い季節、ビールと夏向きの料理でゆっくり過ごしたくなりませんか。そんなときに行きたくなるのはこんなお店ではないでしょうか?
沖縄の言葉で「食いしん坊」を意味する「がちまや」は、沖縄郷土料理をベースにした料理と沖縄で造るクラフトビールのバル。飾らず、気取らず、島の風が吹いているようなのんびりしたムードで、ワイワイ楽しみたい居酒屋です。
誰にでも好かれる沖縄料理ですが、ここではバル風に小さな皿で提供されているのが新鮮。
例えばこんな感じです。
冷たい料理の「琉球COLDタパス」は、豆腐よう、生もずく酢、知念産海ぶどう、ゴーヤのお浸し。
一方、温かい料理の「琉球HOTタパス」は、素朴な美味しさのポークたまごやラフテー、沖縄のお好み焼きといえるヒラヤチーなど。
すべて小皿なので、あれこれちょっとずつ味見ができるのもうれしいところ。もちろんこうした伝統的な郷土料理だけでなく、島唐辛子を使ったアヒージョやアグー豚を使った自家製ソーセージなど、肉料理やモダンにアレンジしたメニューが加わってますます楽しい雰囲気に。
おすすめの飲み物は沖縄のクラフトビール。
沖縄には現在約5つのクラフトビールのブルワリーがあるそうで、大手もありますがそのほとんどが家族でやっているような小規模なものだそうです。
ここではそのうちの4か所のブルワリーのビールを扱っています。タップは10種類あり、定番のビールの他、限定ものなど時期によって入れ替わります。
沖縄本島南部、南都酒造所が造る「ニヘデビール」や宮古島の宮古島マイクロブルワリ、石垣島ビールなど、幅広い地域で造られる沖縄のクラフトビールですが、どこも沖縄のきれいな湧水を使っているのが特徴です。
クラフトという意味では泡盛も同じ。10種類以上揃う泡盛も家族経営の小さな蔵のものがあり、他では飲めない銘柄も揃えています。
料理に使っている食材はほぼ沖縄直送、お酒も沖縄産とあって、両者の相性もバッチリ。島の夏を満喫できる楽しいバルです。

ゴーヤチャンプルー 690円
アツアツの器でサービスされる沖縄といえばの代表メニュー。
ゴーヤ、卵、島豆腐、ポークが入っている。

沖縄県産車エビのアヒージョ 790円
大ぶりの車海老が5尾入ってこの価格!
ニンニクの効いたオイルはバゲットに付けて最後まで美味しく。

左から「ニヘデビールソフト」、「ブラックエール」、「ニヘデビールハード」
各490円(レギュラー)。のど越しがいいソフト、ホップの苦みが効いたハード、
香ばしいブラックエールはそれぞれ料理に合わせてみたい。
沖縄クラフトビール&琉球バル ガチマヤ
住所: 東京都千代田区神田神保町1-6 神保町サンビルディングB1F
電話:03-6273-7807
営業時間: 11:00~LO14:00 17:00~LO24:00 土曜・日曜・祝日11:00~LO14:00 17:00~LO23:00
定休日:不定休
席数:40席
メニュー:ランチ/日替わり定食950円、タコライスと半沖縄そば定食ほか 夜/グラスワイン500円、泡盛500円~、沖縄カクテル650円。琉球COLDタパス490円~、自家製でいごアグー豚ソーセージ4種盛合わせ1,890円、ガチマヤの自慢の沖縄そば790円ほか
(取材&文・岡本ジュン 写真・加藤タケ美)
PROFILE 岡本ジュン
“おいしい料理とお酒には逆らわない”がモットーの食いしん坊ライター&編集者。出版社勤務を経てフリーに。「食べること」をテーマに、レストラン、レシピ、旅行などのジャンルで15年以上に渡って執筆。長年の修業(?)が役に立ち、胃袋と肝臓には自信あり。http://www.7q7.jp/
※掲載価格は税別価格です(2016年6月現在)