SUMAUレストランクルーズ

2013.08.28

歴史ある「東京アメリカンクラブ」で
エクスクルーシブな美食体験
【麻布台】

誕生日や結婚記念日など、アニバーサリー・デーにお洒落して行きたいレストランから、

大事な人たちと大切な時間を楽しむために訪れたいダイニング&バーまで。

お料理はもちろん、空間、雰囲気、おもてなしまでSUMAU読者の感度にフィットする

“とっておき”レストランへとナビゲートします。

 

text  by  Jun OKAMOTO

Photographs Takemi KATO

 

 

メンバーズクラブのダイニングで

極上のアメリカンステーキを堪能する

 

Vol.17 デカンタ ステーキ・チョップ・ワイン@麻布台

 

「東京アメリカンクラブ」は80年以上の歴史を持つメンバーズクラブ。日本に滞在する世界50カ国以上の会員とその家族の交流の場として設立され、現在も厳格なメンバーズクラブとして知られています。その一角にある「デカンタ ステーキ・チョップ・ワイン」は、完全予約制ながらもメンバー以外が利用できる唯一のレストランです。

 

こちらをプロデュースしたのは、パークハイアット 東京の「ニューヨークグリル」やLAの人気レストランなどを手掛けたブライアン・マーカス氏。フードのクオリティ、ワインリストの完成度、調度や空間、ホスピタリティまでがトータルで考え抜かれたエクスクルーシブな空間は、世界トップクラスのレストランと肩を並べています。

 

館内はその時々の使い方によって選べるように、メインダイニング、バー、カウンターダイニングの「フラットアイアン」、テラスと大きく4つに分かれています。

 

東京の夜景を見晴らすメインダイニングではステーキをメインとしたディナー、「フラットアイアン」では、分子料理のコースで美食のエンターテインメントを楽しむという趣向。ディナーのアフターに便利なバーは、飲み物と軽食だけでも利用できます。

 

このほかに特筆したいのは、1日一組8名だけのシェフステーブル。キッチンの中に設けられたプライベートダイニングでは、シェフが調理する姿を目の前に眺めながら、オーダーメイドのワインと料理のコースをいただくというのも。日本のレストランではまだあまり見かけない、スペシャルなサービスです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セラーの部屋を突き進むと、軽く3階分の高さがある開放的なメインダイニングへと抜けます。ここで味わうのはパンパシフィックやアジアンフュージョン料理が得意というシェフによる、ステーキとモダンなアメリカンキュイジーヌ。ステーキはすべてアメリカ最高級のプレミアムビーフで、赤身の味が濃厚で心地よい歯ごたえがあり、ステーキの醍醐味を満喫できます。とくに日本のステーキにないのはその厚み。焼いたあとに少し休ませることで、ほどよく火が通り、肉汁が全体に行き渡ってジューシーなおいしさになります。その調理法が生かせるのもこの厚みがあればこそ。おすすめはストリップロインという部位で、脂と赤味の両方のバランスがほどよいのが特徴。

 

レストランのドレスコードはスマートカジュアル。完全予約制で、20歳未満の利用は不可という、大人が快適に過ごすための環境をパーフェクトに整えたこのレストラン。入店から帰るまでのすべてがエンターテインメントといえます。気軽に利用するなら、バーだけの利用や土曜日のブランチなどもあります。

 

日本の中にあって、欧米のメンバーズクラブの雰囲気を味わうのはまたとない貴重な体験。大切なディナーの日には、ドレスアップしてこちらで非日常の夜を過ごしてみては。

 

 

 

 

 

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