SUMAUレストランクルーズ

2012.05.23

新進気鋭のシェフが手掛ける
クールでモダンな話題のチャイニーズ
【恵比寿】

誕生日や結婚記念日など、アニバーサリー・デーにお洒落して行きたいレストランから、大事な人たちと大切な時間を楽しむために訪れたいダイニングまで。お料理はもちろん、空間、雰囲気、おもてなしまでSUMAU読者の感度にフィットする“とっておき”レストランへとナビゲートします。

 

Text by Jun OKAMOTO

photographs by Takashi KAIZUKA

 

 

 

伝統に忠実でありながら新しさもプラス

素材と香りを生かした瑞々しい中華料理

 

Vol.2 中華香彩 JASMINE@恵比寿

 

夜風が気持ちのよい初夏は、レストランへの行き帰りのアプローチも楽しい季節。ここジャスミンも駅からは少し離れていますが、それだけにロケーションが静かで大人の街のレストランらしい風格を感じさせます。店内はシックな色調で、チャイニーズとは思えないモダンな雰囲気。白いお皿に美しく盛りつけられた料理もとても洗練されていて、いわゆるがっつりした中華とは一線を画しています。しかしその一方で料理はゆるぎなく本格的というのがまた魅力です。

 

メニューには、料理長の山口佑介さんが得意とする上海周辺の江南料理を中心に四川料理などの各地方の料理が並びます。一口食べてまず感じるのはその香りのハーモニー。例えば看板メニュー「よだれ鶏」は、タレとラー油が二層になったソースに約16種類の香辛料が使われています。食べる直前に二つのソースが混ざりあい、立ち上る香りが食欲をそそります。

 

手間をおしまず丁寧に作り、基本はオリジナルに忠実。ですが、料理によっては山口さんの感性で少しアレンジを加えることもあり、それがより料理を生き生きとさせています。「中国料理では、色、香り、味、形、食感、からだにいいことという6つの基本があります」という山口さん。プリッとした海老、パリパリの海老せんべい、カリッとしたクルミの飴炊きなど、バリエーション豊かな食感が一皿に盛り込まれた「海老とアボカドのフリット」を味わえば、その極意がきちんと生かされていることが分かります。

 

オープンして1年余りながら、新進気鋭のチャイニーズとして評判のジャスミン。スパイシーな四川料理やあっさり淡白な広東料理とも違う江南料理が、ここのところエキサイティングな中華料理の世界にまたひとつ新風を送り込んでいます。

 

 

まるでワインバーのようなスタイリッシュな雰囲気。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四川名物”よだれ鶏”
蒸し鶏の特製香ラー油 1400円

季節の野菜と蒸し鶏に特製ソースをからめて。メニューの中でもトップクラスの辛さだが、複雑なソースが辛さを包みこんでいる。看板メニューとしてランチにも登場。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海老とアボカドのフリット
オレンジマヨネーズソース 1800円

まろやかな自家製マヨネーズに、山口さんのアイデアだというオレンジを合わせたソースが魅力的。オレンジの甘い香りとさわやかな酸味がいいアクセントに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女性に人気の「上海老酒 石庫門黒ラベル」。少し甘口のワインのような味わいで、食前酒におすすめ。グラス1200円

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワインや甕出しの紹興酒、カクテルなど、お酒の種類も豊富。

 

 

 

 

 

 

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中華香彩 JASMINE
ちゅうかこうさい じゃすみん
☎03-5421-8525

 

住所)東京都渋谷区広尾5-22-3 広尾西川ビル 1F
営業時間)11:30~14:30(L.O.) 18:00~22:00(L.O.)
定休日)なし
席数)28席
メニュー)昼 平日ランチ1000円~、ウィークエンドランチセット1500円、ウィークエンド限定ランチコース2500円
夜 コース3500円、5000円、7500円。ア・ラ・カルトあり。
カード)使用可(平日ランチは使用不可)
HP)jasmine310.com

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