SUMAUレストランクルーズ
大人気ブーランジェリーが発信する
極上サンドイッチのためのカフェ
【明治神宮前】
大事な人たちと大切な時間を楽しむために訪れたいダイニング&バーまで。
お料理はもちろん、空間、雰囲気、おもてなしまでSUMAU読者の感度にフィットする
“とっておき”レストランへとナビゲートします。
text by Jun OKAMOTO
Photographs Takemi KATO
京都発のブーランジェリー、ル・プチメックが手掛けた
今までになかったサンドイッチ専門店
Vol.13 RÉFECTOIRE@明治神宮前
ポカポカ陽気に誘われて、明るい時間からのんびりお茶や食事を楽しみたい季節になりました。そんな気分にフィットするのは、レストランよりももっと自由度の高い空間です。
そこで今回のレストランクルーズでは、あえてこんな時代だからこそ行きたい、カフェスタイルのお店をご紹介。
グルメの世界では今、気軽なカフェスタイルを取り入れたビストロやレストランが注目されています。記憶に新しいところでは、グランメゾンである銀座「ロオジエ」でシェフとして活躍したジャック・ボリー氏がプロデュースしたカフェキュイジーヌ「ル サロン ジャック・ボリー」。そして今回紹介する「レフェクトワール」。こちらは京都に本店を持ち、東京にも進出している人気ブーランジェリー、プチ・メックがてがけたサンドイッチの専門店です。他にもまだまだビストロ使いのできるベーカリー・カフェが続々とオープンして話題をさらっています。
こうした旬な店の共通項は、今までのカフェとは一線を画した料理を出すこと。そしてワインなどのアルコールを楽しめること。
「レフェクトワール」もまさにそんなスポットといえます。看板メニューは“お店でしか食べられないサンドイッチ”。鶏もも肉のエピスソース、ローストビーフ・フロムダンベールのソースなど、サンドイッチといっても、ひとつの料理として確立した完成度の高い具材をはさんでいるのが特徴です。サンドイッチはきちんとお皿に盛り付けられ、ナイフやフォークを添えてサーブされるのがいかにもしっくりきます。
パンは、プチ・メックの商品とは少し配合を変えて、より料理がひきたつ味わいに仕上げているそう。数は多くはないけれど、オマールエビのビスクや生ハムサラダといったサイドオーダーも思わずワインが飲みたくなるラインアップです。ボトルチャージ(1本500円)を払えば、ビールやワインなどの持ち込みもOKなので、ビストロ使いができるのも便利。もちろんメニューにもワインやビールは用意されています。
また、カウンターにはテイクアウト用のパンやペストリー、店内のメニューとは異なるいわゆるサンドイッチが並び、ブーランジェリーとしても活用できます。
場所はファッションビルの立ち並ぶ明治通りに面した「TAKEO KIKUCHI 渋谷明治通り本店」3階。落ち着いたスタイリッシュなインテリアで、大きな窓から表通りを見下ろす空間は開放感もたっぷり。この界隈のおしゃれな大人たちにとって、今ではすっかりお気に入りの場所です。
おいしいけれど肩の力が抜けた自然体。そんな東京の今を物語るカフェで、うららかな春のひとときをのんびり過ごして。
現代の食堂を感じさせるシンプルでスタイリッシュな空間。大きなテーブルが開放感を感じさせる。