SUMAUレストランクルーズ
肩の力を抜いて過ごす
くつろぎビールタイム
【日本橋】
今年もビールの季節がやってきます! おしゃれなブルーパブ、ビアカフェ、マイクロブルワリーを併設したタップルームなど、このところビールのお店の選択肢は広がるばかり。そんな中からくつろぎ感が魅力のブルーパブをご紹介。
Vol.62 NIHONBASHI BREWERY@日本橋
日本橋コミュニティに誕生した
ピザが自慢のくつろぎのブルーパブ
アメリカ西海岸・ポートランドのホップワークス・アーバン・ブルワリー、通称HUBを知っていますか? ここはクラフトビールの聖地、ポートランドを代表するブルワリーのひとつ。実はポートランドで初めて環境に配慮したエコ・ブルーパブというコンセプトを打ち出したことでも知られています。
そんなHUBがコラボしたオリジナルビールが飲めるブルーパブが、2016年日本橋に誕生しました。看板ビールはその名も「NIHONBASHI IPA」。HUBが日本人に合わせてレシピを考えたここだけのオリジナルです。
やがては日本橋で造ることを見据えて着々と準備が進行中とか。日本橋生まれのビールが誕生すれば、この街に来る楽しみがますます増えそう。
ビアタップは13種類あり、オリジナルの他は日本のクラフトビールのほか、HUBのビールやりんごで仕込んだドライなハードサイダーなどがゲストビールとして登場します。
オリジナルビールと並ぶ看板メニューは店内の石窯で焼き上げるピザ。
ナポリスタイルのふかふかした生地が特徴で、オクラやしらす、レンコンなど和の食材を使って優しい味わいに仕上げています。全粒子をふって生地を伸ばしているので、焼き上がると表面にまぶされた全粒粉が香ばしい香りを放ちます。
料理はイタリアンをベースに三浦野菜を使ったり、山菜やタケノコなど日本の旬ものを使ったりと、ブルーパブというイメージに留まらないのも魅力です。前菜や軽いおつまみはポーションが小さめなので、一人でフラッと訪れてビールをサクッと飲みたいなんて時にもおすすめ。
「居酒屋感覚で楽しんでもらえれば」と店長の下田さんはいいます。
天井から床までのガラス張りの店内は、開放感があってとてもリラックスできます。ビアタップ前のカウンターやゆったりしたシート席、大テーブルなど、いろんな使い方ができるのもうれしいところ。
日本橋という場所がら、地元に住む人も多く訪れるといます。休日は家族でのんびりする風景も珍しくないとか。そんなくつろいだコミュニティ感が本場ポートランドに通じるところがあるのかもしれません。
「人と人とを繋げられる店になっていければ」と下田さんはいいます。
これからの季節、ワイガヤ系のビアガーデンもありですが、友人と静かに会話を楽しむビールもあっていいはず。美味しいクラフトビールとピザを片手にリラックスした時間を過ごすにはここはぴったりです。
NIHONBASHI BREWERY
ニホンバシ・ブルワリー
住所:東京都中央区日本橋富沢町10-13 &WORK NIHONBASHI 1F
電話:03-6231-0226
営業時間: 11:30~23:00 日曜11:30~22:00(21:00LO)
定休日:不定休
席数:42席
メニュー:ランチ:パスタ1,150円(税込)~、夜:レンコン入りエビパン580円、オリジナルスパイスチキンウイング890円、釜揚げパスタのカルボナーラ890円ほか
(取材&文・岡本ジュン 写真・加藤タケ美)
PROFILE 岡本ジュン
“おいしい料理とお酒には逆らわない”がモットーの食いしん坊ライター&編集者。出版社勤務を経てフリーに。「食べること」をテーマに、レストラン、レシピ、旅行などのジャンルで15年以上に渡って執筆。長年の修業(?)が役に立ち、胃袋と肝臓には自信あり。http://www.7q7.jp/
※掲載価格は税抜価格です(2017年5月現在)