注目のデザイン
伊勢神宮の社を二次元でトレースしてミニマムなカタチに再構築。本格的な神棚として機能している。
サイズは高さ280ミリ、幅120ミリ、厚さ38ミリ。タブレット並みの大きさだ。
福島県いわき市の「moconoco（モコノコ）」が制作
木工技術の継承や情報発信を目的とした若手の木工職人集団だ
この「Kamidana（カミダナ）」は、福島県いわき市の「moconoco（モコノコ）」によって制作された。いわき市内の若手木工業者と材木屋が集まって結成、木工技術の継承や情報発信を目的とした若手の木工職人集団だ。
3.11の復興支援では、仮設住宅に暮らす方々に一家団らんを取り戻してほしいと、「ちゃぶ台」を作って配布する活動を行っていた。しかし仮説住宅に届けると、神棚を置く場所がないという話を耳にして、新しいカタチの神棚を考えるようになったのがきっかけだった。
「Kamidana」の開発は、「moconoco」と、東京のデザイナー、水野憲司さんが主宰する「mizmiz design」とのコラボレーションで行われた。そして、福島県いわき市で100年の歴史がある正木屋材木店がプロデュースを行った。正木屋材木店は、木の文化、伝統を次世代に継承していきたいと、moconocoの事務局にもなっている。
伝統的な神棚の考え方はそのままに、現代の生活空間に合った斬新でデザイン性の高い「Kamidana」の誕生。くしくも今年は伊勢神宮で、20年に一度の式年遷宮（せんぐう）も行われる。正殿や宝殿、衣服や装飾が新しく生まれ変わる記念すべき年でもある。こうした機会にこのデザイン神棚「Kamidana」を自宅マンションで祀ってみてはいかがだろうか。
定価：2万4800円（消費税、送料込み）
ネットによる販売のみで、2月6日（水）から発売開始。
国産ヒノキを使い、福島県いわき市の若手木工職人集団「moconoco」の手作業で丁寧に作られる。
「moconoco」のメンバー。木工技術の継承や情報発信を目的とした若手の職人集団だ。
デザインを手がけた水野憲司さん。主催する「mizmiz design」と「moconoco」とのコラボレーションで実現した。
神棚の上に２階がある場合、「この上には何もありません」という意味で、天井に「雲」の文字を付けるのが一般的。日本のみならず世界で活躍する書道家・MAAYA SHOさんに描いてもらった「雲」を表したステッカーも付いてくる。
「Kamidana」は２種類あるが、今回は「しろ」（右）のみの販売。「むく」（左）は、4月発売予定。
販売元・問合せ先
（株） 正木屋材木店 担当： 大平
住所：福島県いわき市常磐下船尾町古内133 〒972-8312
電話：0246-43-6006
