注目のデザイン

2014.01.27

隈研吾とルシアン・ペラフィネによる
「樹木のような椅子」の美しさ

建築家、隈研吾と、デザイナー、ルシアン・ペラフィネのコラボレーションから、樹木を思わせるような美しい椅子、Tree Chair が誕生した。隈研吾は樹木をヒントに、人間にやさしい椅子を作りたいと考えた。樹木は繊維が絡まり合っており、その柔らかな繊維の束は、ルシアン ペラフィネのカシミアのように人を優しく包む。この優しく包まれる感覚こそ、Tree Chairに座った時に感じる心地よさなのだ。

 

 

隈研吾とルシアン・ペラフィネのコラボで生まれた

カシミアのように人を優しく包んでくれるTree Chair 

 

 

ファッションと建築の2つのジャンルがコラボレーションするのは、もう特別なことではない。

 

そうした取り組みの中から「ザハ・ハディド×ルイ・ヴィトン」のバッグや、「フランク・ゲーリー×ティファニー」のジュエリーといった名作も生まれている。ただ、今ではその他の多くは予定調和的で無難な作品にとどまっている、というのが実情。

 

この停滞したコラボ量産の風潮を打ち破る出色の新作が、樹木のような椅子、Tree Chair である。

 

建築家、隈研吾とデザイナー、ルシアン・ペラフィネによるコラボレーションは、今回が初めてではない。

 

隈研吾はこれまでに「ルシアン ペラフィネ」ブティックの、東京と大阪の2店舗を手がけてきた。カシミアをラグジュアリーというだけでなく、モードの表舞台へと引き上げたペラフィネのテイストはすでに熟知している。

 

建築家は「樹木をヒントにすることで、人間の身体に対して、やさしい椅子を作りたい」と考えたという。樹木は繊維が絡まり合ってできており、その柔らかな繊維の束はまるでルシアン ペラフィネのカシミアのように人を優しく包んでくれるから、と。

 

 

隈研吾とデザイナー、ルシアン・ペラフィネによるコラボレーションで誕生したTree Chair。樹木を思わせるような美しい椅子だ。

 

隈研吾は樹木をヒントに、人間にやさしい椅子を作りたいと考えた。樹木は繊維が絡まり合っており、その柔らかな繊維の束が、ルシアン ペラフィネのカシミアのように人を優しく包みこんでくれる。

 

隈 研吾 (くま けんご) 建築家

1954年生まれ。株式会社隈研吾建築都市設計事務所主宰。東京大学教授。国内外で高い評価を受ける、日本を代表する建築家の1人。自然と技術と人間との新しい関係を切り開く建築を提唱している。

 

ルシアン・ペラフィネ(Lucien Pellat-Finet) デザイナー

1994年、フランスでブランド設立後、最高級のカシミアを使った商品を中心に、遊び心溢れるラグジュアリーウェアを展開。キング・オブ・カシミアとして有名。日本では2002年、表参道にショップをオープンしたのを皮切りに、大阪・心斎橋など各地に出店している。

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