Season's Home Deli
じめじめ気分を吹き飛ばす
さっぱりすっきりギリシャ料理
食卓に並ぶ手作り料理は、みんなの笑顔のミナモト。
そんなハッピーを呼ぶ口福レシピを提案してくれるのは、
地中海料理をメインとして、世界各国の料理に精通する久須美光子さん。
季節のイベントやシーンにぴったりの、スタイリッシュ&オリジナリティ溢れるレシピで、
カラダと心においしいエナジーチャージを!
Text by Mitsuko KUSUMI
Photograph by Naoko MATSUNAGA
6月のmain RECIPE :
ミント入りミートボール ウゾの香り
東京も梅雨入りし、湿気の多い季節となってきましたね。
なんとなくカラダが重たいような、ダルいようなこの時期は
食欲もやる気も減退気味になりがちですね。
今月は、じめじめとした気分がすっきりとする、
ミントやレモン、ヨーグルトを使った爽やかなギリシャ料理を
ご紹介いたします。
さっぱりと食べられる味付けなので、食欲のないときにもぴったり。
調理法も簡単で、用意する材料が少ないのがポイントです。
シンプルなだけに見ためのゴージャスさはありませんが、
素材の組み合わせの面白さやアクセントのある味付けが、
食卓での会話まで、華やかにしてくれることでしょう。
蒸し暑かった長い一日の終わりに、樽香の少ないきりりとした白ワインと合わせて、
爽やかな時間をお楽しみいただけたらと思います。
最初にご紹介するのは、ギリシャ風のミートボール。
ギリシャでは、いろいろなバージョンのミートボールがありますが、
今回は、ウゾというお酒を使ったもの。
ウゾは、アニス系の香りのするリキュールで、ロックや水割りで日常的に
良く飲まれるギリシャのお酒です。
このウゾを少量、ミートボールの焼き上がりに振り掛け、火を入れてフランベして仕上げます。
アニスの香りに食欲が刺激されますよ。
そのまま食べても美味しいですが、次にご紹介するザジキというヨーグルトベースの
ディップソースをかけて食べるのがオススメです。
ミント入りミートボール ウゾの香り
材料(4~6人分 約30個)
ひき肉……………………………………500g(今回は牛ロース肉300g豚小間肉200gをひき肉にして使用)
生パン粉…………………………………150㏄分(水大さじ2、ウゾ大さじ1でふやかす)
玉ねぎ……………………………………1個(約250g。みじん切り)
卵…………………………………………1個
ドライミント……………………………大さじ1
赤ワインビネガー………………………小さじ1
塩・こしょう……………………………少々
強力粉……………………………………100㏄分~
オリーブオイル…………………………適宜
ウゾ………………………………………50㏄
飾り用レタス、トマト、レモン………適宜
作り方
1.大きめのボウルまたはフードプロセッサーに、ひき肉、水気を軽く絞った生パン粉、玉ねぎ、卵、ドライミント、赤ワインビネガー、塩こしょうを入れてよく練り、小さなボール状に丸める。
2.フライパンにオリーブオイルを熱し、強力粉をはたいたミートボールを焼く。
3.ウゾをかけてから強火にし、フランベしてアルコールを飛ばしたら火を止める。
4.千切りにしたレタスの上に盛り付け、ダイス状に切ったトマトを散らす。
5.お好みでザジキ(次項で紹介)をかけたり、レモンを絞る。
POINT
*ドライミントを加える時は、両手でこすり合わせるようにすると香りがよく出ます。
*ひき肉は、牛、豚、ラムなど1種類だけでも美味しいです。お好みでどうぞ。