Season's Home Deli

2014.12.03

シャンパン&ワインで乾杯!
大人クリスマスのお洒落レシピ

12月に入ると、街はクリスマスムード。そこで今回はおうちでのクリスマスディナーや、気の置けない友人たちとのパーティにぴったりのレシピを紹介します。シャンパン&ワインとの相性も抜群なので、用意をお忘れなく!

 

12月のMain RECIPE: 低温ローストのポーク ハニーマスタード添え

 

寒さが本格的になって、いよいよ冬の訪れを感じるようになってきましたね。

何かと気忙しく、イベントが多い12月。

今月はクリスマスのお集まりを意識したメニューにしてみました。

 

メインは低温ローストにしたポーク。

豚肉をオーブンで焼くとパサパサした感じになってしまうことが多いですが、

低温でじっくりと焼くことで驚くほどしっとりと

きめ細かい口当たりに仕上げることができます。

オーブン任せなので手間要らず。

ローズマリーの香りとお肉のうまみ、はちみつの甘さと

マスタードの酸味が絶妙なレシピとなりました。

 

そして、前菜には温かくて甘くない、お食事スフレ。

デザートは3種類のナッツをたっぷりと使った香ばしいタルト。

 

どれもシャンパンやワインにぴったりです!

是非お試しになってみてくださいね。

 

ローズマリー薫る低温ローストのポーク ハニーマスタード添え

 

材料(4~6人分)

豚ロースかたまり肉…………………1㎏(形を整えてタコ糸でしばり、塩・こしょうする)

フレッシュローズマリーの枝………4本

オリーブオイル………………………適宜

 

<ハニーマスタードソース>

はちみつ………………………………大さじ1

レモンの絞り汁………………………大さじ1

粒マスタード…………………………小さじ1~(お好みでスムースマスタードも可)

 

<マッシュポテト>

じゃがいも(大)……………………2個

バター…………………………………10g

牛乳……………………………………50㏄~

塩・こしょう…………………………適宜

 

<飾り用>

ローズペッパー、スプラウト………適宜

 

作り方

1.オーブンは120℃にセットしておく。

2.熱したフライパンにオリーブオイルを入れ、室温に戻した豚かたまり肉の表面に焼き色を付ける。

3.オーブン用天板にお湯をはって網をのせ、その上にローズマリーの枝2本、2の肉、さらに

ローズマリーを2本の順に重ね、1時間ほど焼く。

4.肉の中心に串を刺して透明な肉汁がでてきたら、オーブンから取り出す。

5.取り出したらすぐにローズマリーごとアルミホイルに包み、温かいところで30分ほど休ませる。

6.ハニーマスタードは、材料すべてをボウルに合わせる(マスタードの量は好みで増減)。

7.マッシュポテトは、じゃがいもを茹でてつぶし、バターと塩・こしょうで調味、

牛乳の量を調整しつつ、好みの固さに仕上げる。

8.皿にマッシュポテト、豚肉をのせ、スプラウトとローズペッパーでクリスマスツリーのように飾った後、まわりにスブーンで線を描くイメージで、ハニーマスタードソースを添える。

 

プラスワンINFO

*肉は、火を入れると縮んでしまうため、タコ糸でしばって防ぎます。

しばり方はきちんとした方法がありますが、適当にぐるぐる巻きにしても同じような効果はあります。

*最初に肉の全面に焼き色を付けるのは、肉のうまみを封じ込めるため。

側面まで忘れずに焼き付けていきましょう。

*焼いたばかりの肉をカットすると、うまみを含んだ肉汁が流れ出てしまいます。

必ず温度が下がるまでアルミホイルに包んだまま放置しましょう。

温度が下がることで肉汁の流出が防げます。 

* 肉のかたまりの大きさや太さによって、焼き時間は変わってきます。

細い肉の場合には焼き時間を短時間に心がけ、串で確かめながら焼きましょう。

 

サプライズが詰まった

ふんわり柔らかおかずスフレ

 

次は、甘くないお食事スフレです。

「スフレです~!しぼむ前に召し上がってね!」とお出しすると

皆さん一口食べた時にびっくりされます(笑)。

スフレというのは甘いものだという固定観念が驚きを生むのですね。

 

これはお酒のすすむお食事スフレ。

にんにくの香りがほんのりし、チーズと生ハムの塩気が効いています。

 

このメニューだけは作り置きができないのです。

焼きたてのふっくらとした見た目と食感を楽しんでいただきたいので、

オーブンから取り出したらゲストの皆さんへ素早くお出しくださいね!

 

2

 

チーズと生ハムのスフレ

 

材料(ココット4個分)

牛乳…………………………………………………1カップ

裏ごしタイプのカッテージチーズ………………50g

生ハム………………………………………………20g(細かく切る)

パルミジャーノチーズ……………………………15g(パウダー状におろす)

バター………………………………………………15g

卵……………………………………………………2個(卵黄と卵白にわける)

薄力粉………………………………………………8g

にんにく……………………………………………1片(包丁でつぶす)

塩・こしょう………………………………………適宜

 

作り方

1.オーブンは180℃にセットしておく。

2.小さめの鍋に牛乳とにんにくを入れ、弱火で煮立たせないように10分ほど温める。

3.フライパンを熱し、バターが完全に溶けたところで薄力粉を加え、

木べらでダマにならないように混ぜる。

4.2を徐々に入れてなめらかに合わせ、時々かき混ぜながら弱火で煮て、

とろみがついたらボウルに移し、粗熱をとる。

5.別のボウルに卵白とひとつまみの塩を入れ、ツノがしっかりとたつまで泡立てる。

6.4の熱がとれたら軽めに塩・こしょうをし、卵黄を入れて泡だて器でよく混ぜた後、

チーズ2種と生ハムを加えて混ぜ合わせる。

7.5のメレンゲをひとすくい6に加え、全体に混ぜ合わせたら残りのメレンゲをすべて入れ、

泡をつぶしすぎないようムラなく混ぜる。

8. 7をココットに流し入れ、お湯をはったオーブン用天板に直接に置いて、

20分ほど膨らむまでオーブンで焼く。

 

プラスワンINFO

*生ハムはクセのないサンダニエーレ等が最適です。

ハモンセラーノなど香りの強いものは避けましょう。

*カッテージチーズは裏ごしタイプを使用すると口当たりがスムースです。

*7では塩を控えめ、黒こしょうを少し強めにすると美味。

*パルミジャーノは是非おろしたての香りの良いものを使いましょう。

 

 

 

ワインとの相性ぴったり

ナッツたっぷり絶品タルト

 

最後はいろいろなナッツをたっぷりのせたタルトです。

生地にもアーモンドプードルを使い、香ばしく仕上げました。

赤ワインにも合う甘さのかなり控えめなオトナなレシピ。

もちろんコーヒーにもばっちり合います。

 

3

 

ナッツタルト

 

材料(直径15㎝のタルト型1台分)

無塩バター…………………………60g(室温に戻しておく)

砂糖…………………………………大さじ2(約23g)

卵黄…………………………………2個

薄力粉………………………………100g

 

<アーモンドクリーム>

アーモンドプードル………………70g

粉砂糖………………………………70g

無塩バター…………………………70g

卵……………………………………1個(溶いておく)

アマレット…………………………大さじ1

 

<ナッツ>

塩なしカシューナッツ……………20g(縦に割る)

松の実………………………………15g 

塩なしくるみ………………………15g(包丁で4つに切る)

 

作り方

<ナッツ>

1.オーブンは150℃にセットしておく。

2.オーブン用天板にオーブンシートを敷き、ナッツを種類毎に重ならないように並べて

7分ほど空焼きし、取り出す。

3.オーブンを180℃にセットし直しておく。

 

<タルト台>

1.ボウルにバターを入れ、白っぽくなるまでハンドミキサーで撹拌し、

砂糖を2回にわけて加えてよく混ぜる。

2.卵黄を1に入れて混ぜてから、ふるった薄力粉を加えてゴムベラで混ぜ、ひとつにまとめて

ボウルの中で少し練る。

3.2をタルト皿にのせ、均等な厚みになるように手で伸ばす。

4.30分ほど冷蔵庫に入れて生地をしめ、フォークでピケする。

 

<アーモンドクリーム>

1.ボウルにバターを入れ、白っぽくなるまでハンドミキサーで撹拌後、粉砂糖を3~4回に分けて加え

しっかりとすり混ぜる。

2.1に溶いた卵を3回くらいにわけて入れ、分離しないようにしっかりと混ぜる。

3.2にアマレットを入れて混ぜた後、ふるったアーモンドプードルを加えてゴムベラでよく混ぜる。

3.タルト台にアーモンドクリームを流し込み、から焼きしたナッツ類をバランスよくのせて

180℃のオーブンで30分ほど焼く。

 

プラスワンINFO

* このタルトは焼き上がりを冷凍することができます。

 

(文・ 久須美光子 写真・松永直子)

 

 

recipe&cooking

料理研究家/フードコーディネーター

久須美 光子

東京都港区生まれ。料理は1990年頃より和・洋・中・インドとジャンルを問わず習い始め、2003年に渡豪。シドニーで出会ったギリシャ人女性シェフから、モロッコやトルコを含む地中海料理全般を教わる。帰国後、フードコーディネーター資格を取得し、会員制地中海料理教室をスタート。フランス食品振興会主催コンテストなどでの受賞歴を持ち、数々のメディアで活躍する一方で、最近は男性向け家庭料理教室も開講している。

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