Season's Home Deli

2017.05.10

旬のカツオをコンフィにして
アレンジレシピに挑戦!

今月ご紹介するのは、旬のカツオを使ったコンフィ。

カツオといえば、=タタキという和食のイメージだと思いますが、

オリーブオイルで煮る洋風のコンフィにするといろいろなお料理に展開することができます。

今回はコンフィのオイルを使った自家製マヨネーズのデリ風サラダと

ペペロンチーノをサブレシピにしました。

いつもと違うカツオの楽しみ方をお試しくださいね!

 

簡単、おしゃれ、おいしい!

万能作り置き

 

お刺身用のカツオをたっぷりのオリーブオイルで15分ほど弱火で煮るだけでできてしまう

簡単な料理。コツも「弱火で煮る」以外は特にナシです(笑)

 

写真のようにオイルに浸かった状態で1週間ほど冷蔵保存ができますので、

サブレシピまで全て作るには、あらかじめ倍量仕込んでおくことをお勧めいたします。

(カツオ2さくに対し、オイルやハーブなどは1.5倍でOK!)

 

 

まずはそのままスライスして、ガーリックトーストなどと一緒にお召し上がりください。

 

カツオのコンフィ

 

材料(作りやすい量)

刺身用カツオ……………………1さく(350g。皮をひき、血合い部分を取り除く。2つに切る)

にんにく(大)…………………1片(12g。半分に切る)

生タイムの枝……………………2本

生ディルの枝……………………2本

ベイリーフ………………………1枚

オリーブオイル…………………500cc

 

作り方

1.カツオの両面に塩小さじ1(分量外)をまぶし、ペーパータオルに包んで冷蔵庫で1時間おく。

2.冷蔵庫から1を出し、出ている水分をペーパータオルでふき取る。

3.カツオを小さめの深鍋に入れてにんにくとハーブを置き、上からオリーブオイルを注ぐ。

4.ごく弱火にかけ、オイルが温まってきたら15分弱火のまま煮る。

5.カツオがオイルから出ている場合は生部分がオイルに浸るように上下を返してから火を止める。

6.そのままオイルが冷めるまで放置しておく。(冷める間に火が通ります。)

7.完全に冷めたらフタ付きの容器またはジッパー付きのビニール袋に入れて

冷蔵庫で保存する。

 

プラスワンINFO

*カツオは新鮮なお刺身用を用意しましょう。

*冷蔵庫で1晩寝かせて翌日食べると美味です。

*煮る鍋は、カツオがオリーブオイルに浸りきる深くて小さめのものを選びましょう。

 

手作りマヨネーズでおいしさ倍増

デリ風サラダ

 

3

 

次にご紹介するのは、コンフィのオイルを使って手作りしたマヨネーズで

カツオ、ゴロッとした大きさの野菜、オリーブを和えたデリ風のサラダです。

最後にカシューナッツをちらして食感にアクセントをつけました。

マヨネーズを自分で作ることはそうそうないと思いますが、

非常に美味しく優しい味に仕上がりますから、是非この機会に作ってみてください。

 

カツオコンフィのデリ風サラダ

 

材料(4~6人分)

メークイン……………………………………1個(250g。一口大に切り電子レンジで蒸す)

コンフィにしたカツオ………………………90g(1cm角に切る)

玉ねぎ(小)…………………………………1/4個(40g。繊維を断ち切る方向の薄切り)

きゅうり………………………………………1本(皮をストライプにむき、6mm厚さの小口切り)

種付きオリーブ………………………………1/4カップ

塩なしカシューナッツ………………………1/4カップ(フライパンで乾煎り)

 

<マヨネーズ>出来上がり量約170cc

エクストラバージンオリーブオイル………1/2カップ

コンフィのオイル……………………………1/4カップ

レモン汁………………………………………小さじ2

スムースマスタード…………………………小さじ1

卵黄……………………………………………1個

塩・こしょう…………………………………各適量

 

作り方

1.中くらいの大きさのボウルに卵黄を入れて電動ミキサーで10秒ほど撹拌する。

2.1にマスタードを入れてよく撹拌する。

3.2にオリーブオイルを小さじ1/2ずつ入れて撹拌、またオイルを入れて撹拌、を繰り返し、

全て入れ終わったらコンフィのオイルも同様に小さじ1/2ずつ加えながら分離しないように

常に撹拌する。

4.3にレモン汁を入れて、塩こしょうで調味しマヨネーズを仕上げる。

5.別のボウルにジャガイモ、オリーブ、カツオ、きゅうり、玉ねぎを入れて4のマヨネーズを

全量加えてゴムベラで和える。最後に塩、こしょうで整え、皿に盛付けてカシューナッツをちらす。

 

プラスワンINFO

*オイルはコンフィのオイルだけだとカツオの香りが強すぎるので、エクストラバージンオリーブオイルを多めに使うレシピにしました。

*マヨネーズを作るときは、オイルを一度に多く加えると分離してしまうので

面倒でも小さじ1/2くらいの少量ずつにしましょう。

*このマヨネーズは日持ちしないため、食べる時に作るようにしましょう。

 

2種類のオイルで作る

風味豊かな旬パスタ

 

4

 

最後は、カツオのペペロンチーノです。こちらで使うオイルもマヨネーズと同様の理由により、コンフィのオイルとオリーブオイルの2種類を用いました。

にんにくとカツオの相性は言うまでもなく抜群なので、是非お試しを。

 

カツオコンフィのペペロンチーノ

 

材料(2人分)

スパゲティーニ………………………………200g

カツオコンフィ………………………………60g(1cm角に切る)

にんにく  ……………………………………1片12g(薄切り)

赤唐辛子………………………………………1本(種を取り、小さくちぎる)

コンフィオイル………………………………大さじ5

オリーブオイル………………………………大さじ5

塩・こしょう…………………………………各適量

<飾り用>

スプラウト………………………………………少々

 

作り方

1.鍋に湯を沸かして塩大さじ1/2を入れ、パスタを茹で始める。

2.フライパンにコンフィオイル、オリーブオイルとにんにく、赤唐辛子を入れてから火をつけ、

にんにくから良い香りが出るまで中弱火で火を入れる。

3.2にカツオを加え弱火にして3分くらい炒め、カツオが温まったら火を止める。

4.1のパスタがアルデンテになったら、3に入れて混ぜる。

5.4にパスタの茹で汁をお玉半分くらい加えてオイルと乳化させ、滑らかになったら塩、こしょうで調味して仕上げる。

6.皿に盛り付け、最後にスプラウトをあしらう。

 

        (文・ 久須美光子 写真・松永直子)

 

 

recipe&cooking

料理研究家/フードコーディネーター

久須美 光子

 

東京都港区生まれ。料理は1990年頃より和・洋・中・インドとジャンルを問わず習い始め、2003年に渡豪。シドニーで出会ったギリシャ人女性シェフから、モロッコやトルコを含む地中海料理全般を教わる。帰国後、フードコーディネーター資格を取得し、会員制地中海料理教室をスタート。フランス食品振興会主催コンテストなどでの受賞歴を持ち、数々のメディアで活躍する一方で、最近は男性向け家庭料理教室も開講している。

 

関連記事一覧