アーバンインフォメーション
都心のオアシス、麻布・有栖川宮記念公園
人気のフレンチフライで公園ランチ
六本木ヒルズから徒歩10分、広尾駅と麻布十番駅にほど近い立地にありながら、都心とは思えないほど静かな森が広がる有栖川宮記念公園。麻布台地の起伏に富んだ地形を楽しみながら、都会の中で手近に野鳥観察や釣りを楽しめる貴重な公園です。晴れた日は近くの飲食店でテイクアウトして、公園ランチを楽しむのもおすすめです。
まさに都会の中のオアシス。
麻布の地形を活かした起伏に富む日本庭園
東京メトロ日比谷線の広尾駅からわずか徒歩3分の場所に、都心の喧騒を感じさせない、静かで緑豊かな空間が広がる公園があります。
有栖川宮記念公園は、もともと忠臣蔵で有名な浅野家の下屋敷があったところで、のちに旧有栖川家の御用地になりました。公園として一般開放されたのは1934(昭和9)年。
有栖川宮記念公園は麻布台地の変化に富んだ地形を活かし、東側の高台から南西側の低地に向けて大きく傾斜し、やや起伏のあるのが特徴。丘陵や渓流が楽しめるほか、園内には大きな池もあり、自然を大切にした趣のある日本庭園です。池やせせらぎの周りにはたくさんの木々が植えられ、ベンチも用意されているので、散策の合間に木陰で休憩する年配のご夫婦や親子連れの姿もちらほら。
ベンチに腰かけていると、葉擦れの音や鳥のさえずりが聴こえ、ここが都会のど真ん中だということを忘れてしまいそう……。まさに、近隣住民の方の憩いの場となっているようです。遊具があり、子どもが遊べる公園が敷地内にきちんと整備されているのも、お母さんにはうれしいですね。
また、サギやカルガモ、コゲラなどの野鳥も多く生息しバードウォッチングが楽しめるほか、池には鯉やヘラブナなどが泳ぎ、都会の中でありながら釣りも楽しめる希少な公園です。
周辺はフランス、ドイツ、オーストリア、イラン、パキスタンなど20数カ国の大使館が集まるインターナショナルなエリアであることから、都内随一の外国人が多い公園ともいえそうです。
周辺には立ち寄りスポットも充実!
晴れた日はテイクアウトで公園ランチを楽しむ
有栖川宮記念公園の周辺には、散策の前後に立ち寄りたいさまざまなスポットが充実しています。広尾口から公園に入ると都立中央図書館があり、新聞や本を閲覧することができます。
美術関連本やガイドブックも充実しているとのことなので、アートや旅好きの方は特に楽しめそうですね。公園の周りにはカフェやレストランも多いので、併せて訪れてみるのもいいかもしれません。
散策ついでに立ち寄りたい場所として、SUMAUおすすめのお店を1店ご紹介します。広尾駅から約200m、商店街の一角にある「アンド・ザ・フリット(AND THE FRIET)」は、いつでも揚げたてが味わえるフレンチフライ専門店。ベルギー産や北海道の契約農家のじゃがいもを使ったフレンチフライが食べられるうえ、店内で手づくりする10種類の自家製ディップも好評です。
ところで、フレンチフライの発祥がベルギーだってご存知でしたか? 本場ベルギーでは、フレンチフライにマヨネーズをつけて味わうのがスタンダードな食べ方。
アンド・ザ・フリットでも、ヘルシーなホワイトたまごとシールドビネガーを使用したヘルシーでさっぱりとしたマヨネーズディップが女性に人気です。ちなみに「フリット」はベルギーの言葉でフレンチフライの意味だそう。
アンド・ザ・フリットのフレンチフライは、最初に低温で揚げさらに高温で2度揚げすることで、外がカリッと、中はホクホクの食感が味わえます。お店で取り扱うじゃがいもはすべて食感や風味が異なるため、それぞれのおいしさをもっとも引き出すカットで提供するこだわりぶり。通常イメージするフレンチフライよりも大きめでボリュームがあり、しっかりお腹にもたまってくれます。
子どもから大人までみんなで楽しめるフレンチフライ。イート・インスペースもありますが、お店は有栖川宮記念公園にも近いので、晴れた日はテイクアウトして青空の下で味わってみてはいかがでしょうか。アートディレクターの平林奈緒美氏がディレクションしたパッケージも可愛くおしゃれで、公園ランチ気分を盛り上げてくれます。
(取材・文/開 洋美、写真・川野結李歌)
有栖川宮記念公園
所在地:東京都港区南麻布5-7-29
http://www.arisugawa-park.jp/index.php
アンド・ザ・フリット広尾店
住所:東京都渋谷区広尾5-16-1 北村60館1F
電話:03-6409-6916
営業時間:11:00〜21:00(土日祝10:00〜21:00)
定休日: 不定休
席数:4席