アーバンインフォメーション
天然素材のロハスじゅうたんを発信
自然体の生活を提案するボー・デコール
SUMAUが提案する、自然体で自分らしい生き方を表現する「ノームコア スタイル」。このテーマでご紹介するのは、主にロハスじゅうたんを中心に取り扱うインテリア専門店「ボー・デコール 横浜店」です。「上質感」や「天然素材」といった視点を大切にしながら、港北ニュータウンエリアで製品を展開する、ボー・デコール独自の想いやこだわりについて聞いてみました。
ボー・デコールのコンセプトにマッチした
港北ニュータウンエリア
横浜市営地下鉄・中川駅から徒歩2分。アクセスが抜群のロケーションに店を構える「ボー・デコール 横浜店」は、じゅうたんを中心に取り扱うロハスインテリアの専門店です。目印は、店頭に出ているキュートな羊たちのオブジェ。
「健康と環境とつくり」をコンセプトに、1999年に新潟でオープンしたボー・デコール。広々とした空間が印象的な横浜店はショールームの機能を果たし、一般のお客様に加え、インテリアを仕事にするプロの方も買い付けにきます。なかにはわざわざ遠方から足を運ぶ方も。
ボー・デコールのはじまりは、アトピーが原因で化学物質を多く含む接着剤等に反応してしまう子どものために、誰もが安心して使えるようにとつくった天然木の学習机でした。
この机をかわ切りに、横浜店では現在「アートギャッベ」と呼ばれるイラン南西部の伝統的な手織りじゅうたんや、店独自で開発する「ハグみじゅうたん」、「リフリン」という自社ブランドのリネンカーテンなどを展開しています。
なぜ港北ニュータウンに出店したのかたずねると、「このエリアにはロハスな意識をもつ方が多いと感じた」とボー・デコールチーフの岩澤洋真さん。
「私たちは全国各地で展示会を行ないますが、土地によってお客様の反応もまったく違います。港北で開催した時はとても反響があったので、それだけ住環境にもこだわりをもつ方が多いと思ったのです」。港北ニュータウンはまさに、ボー・デコールのコンセプトにマッチした場所だったのですね。
環境にやさしい安心で上質なインテリアを通して
おしゃれで楽しいライフスタイルを
明るく開放的な店内は、「アートギャッベ」「ハグみじゅうたん」「リフリン」の主に3つのエリアからなります。すべて人にも環境にもやさしい素材を使用しているため、肌が敏感な赤ちゃんが素肌で触れても安心なものばかり。
イラン南西部のカシュガイ族が羊毛からつくる手織りのアートギャッベは、その緻密な織りの技術がユネスコの無形文化遺産に登録されています。本来アートギャッベは、テント生活を送るカシュガイ族が寒暖から身を守るための生活道具でした。
現地では100年くらい使い続けることから、いかに丈夫であるかがうかがえます。動物や自然をモチーフにした草木染めによるカラフルなデザインが多く、日本ではラグとしてアクセントに取り入れるほか、壁に飾ってアート感覚で楽しむ人も多いのだとか。
イランから輸入するアートギャッベに対し、ボー・デコールで独自に企画しプロデュースするのが「ハグみじゅうたん」です。素材は同じ羊の毛ですが、より日本の住空間にマッチするようにと、四季をイメージしたデザインが特徴だそう。シンプルなグラデーションの濃淡は、日本人の感性にも響きそうです。
羊の毛は、通気性が良いだけでなく保温性にも優れ、さらに湿気を適度に調整する機能も持ち合わせています。季節を限定せず使用できるうえ、使い続けるほどに味わい深さが増す経年変化も楽しみの一つ。
リネンカーテンもナチュラルな生活には適しています。素材の特徴から柔らかな日差しを部屋に取り込んでくれるので、自然を感じながら暮らしたい人にぴったりといえます。
「エコの視点は〈節約〉や〈我慢〉といったイメージもあると思いますが、ボー・デコールが考えるロハスは少し違います。上質なインテリアを通しておしゃれに楽しく暮らすなかで、環境のことも意識しながら安心して製品を使っていただきたいという想いを込めています。ものを大事に永く使い続けるといった価値観も体感していただけると嬉しいですね」と、岩澤さん。
自然を大切にした、ずっと使い続けられる上質な製品を日々のライフスタイルに取り入れる。ボー・デコールが、そんな丁寧な暮らしのあり方のヒントをくれるかもしれません。
(取材・文/開 洋美、写真・川野結李歌)
ボー・デコール 横浜店(beau decor)
住所:神奈川県横浜市都筑区中川1-18-11 皆川ビル1F
電話:045-914-7718
営業時間:10:00〜18:30
定休日:水曜日(祝日の場合は営業)