Season's Home Deli

2014.01.08
アンチョビペーストが効いた

ツナベースの万能ディップ

 

次にご紹介するのはツナ缶を使った“トンナートディップ”です。

 

トンナートの語源でもある“トンノ”とは、イタリア語でいうツナ(まぐろ)のこと。

フードプロセッサーがあればあっという間にできる1品です。

 

オリーブオイルを多めに入れ、ゆるいソースにして仔牛肉のソテーに

かければイタリア料理のメインディッシュに。

他にも茹でた野菜や卵、チキンにかけても美味しくいただけるディップです。

爽やかな味に仕上げたければレモンを多めに加えましょう。

 

 

トンナートディップ

 

材料(4~6人分)

ツナ缶詰……………………………………………160g1缶(水と油は軽く切る)

エクストラバージンオリーブオイル……………大さじ2~

レモン絞り汁………………………………………大さじ1~

アンチョビペースト………………………………大さじ1

ケイパー……………………………………………小さじ2

塩・こしょう………………………………………適宜

 

作り方

1.フードプロセッサーにすべての材料を入れよく攪拌する。

2.エクストラバージンオリーブオイルでディップのゆるさを加減して仕上げる。

3.味をみて足りなければ塩、こしょうで調味する。

 

POINT

*  アンチョビは、フィレよりチューブ入りのペーストがおすすめです。

ペーストだと小骨もなくなめらかでスムースな口当たりになります。

輸入食材店で入手できます。

*ツナとアンチョビは塩分の強いものが多いので、塩をする場合には必ず味を確かめて

から使いましょう。

 

 

熱いブイヨンスープが決め手。

簡単、本格派のイカ墨リゾット

 

最後にご紹介するのは、イカ墨のリゾットです。

リゾットは常にフライパンをかきまわさずに作るので

放ったらかしで簡単にできます。

熱いブイヨンスープを加えていくのがコツです。

 

墨の入っていないイカでも大丈夫!

イカ墨のペーストを使って簡単にできますよ♪

 

 

イカ墨のリゾット

 

材料(4~6人分)

ブイヨンスープ…………………………………800㏄~1L

白米………………………………………………250㏄分(洗わずに使う)

イカ………………………………………………1ハイ(胴は5㎜強幅に切る。ゲソは適宜、ワタがある場合は中身のみ使用。しごいておく)

玉ねぎ……………………………………………大1/2個110g(みじん切り)

イカ墨ペースト…………………………………16g(4g×4個)

にんにく…………………………………………1片(約6g。みじん切り)

白ワイン…………………………………………100㏄

塩・こしょう……………………………………適宜

オリーブオイル…………………………………適宜

 

飾り用トマト……………………………………1個(湯むき後種をとり、5㎜角に切る)

イタリアンパセリ………………………………適宜(粗く刻む)

 

作り方

1.鍋にブイヨンスープを入れ一旦沸騰させてから中弱火にし、火にかけたままスープを熱い状態に保つ。

2.大きめのフライパンにオリーブオイルとにんにくを入れてから火をつける。

3.2のにんにくから良い香りがしてきたら玉ねぎを入れて透き通るまで炒める。

4.3に白米を洗わずに加え、オイルがなじむまでさらに2分くらい炒める。

5.4にイカを加え、ひと混ぜしてから白ワインを加え、強火にする。

6.アルコール分が飛んだら中弱火にし、ワタ、イカ墨を加えて混ぜる。

7.6に熱いスープをひたひたになるくらい加え、フタをせずに中弱火で煮る。

8.スープがお米に吸われてなくなってきたら、さらにスープを100㏄くらい加える。

9.全体を大きく混ぜながら(あまり頻繁にかきまぜないこと)、8の行程を何回か繰り返す。7の行程からだいたい15分くらいが目安。

10.お米がアルデンテになる手前で、塩、こしょうで調味する。

11.アルデンテになったら火からおろして器に盛り付け、

上にトマトをのせ、イタリアンパセリをふりかける。

 

POINT

*リゾットを煮るときにはフタはしないで作ります。

*イカ墨ペーストは、輸入食材店で見つけられます。

4gずつ小分けになっている「POLENGHI」が、品質が良くおすすめです。

 

 

recipe&cooking

料理研究家/フードコーディネーター

久須美 光子

 

東京都港区生まれ。料理は1990年頃より和・洋・中・インドとジャンルを問わず習い始め、2003年に渡豪。シドニーで出会ったギリシャ人女性シェフから、モロッコやトルコを含む地中海料理全般を教わる。帰国後、フードコーディネーター資格を取得し、会員制地中海料理教室をスタート。フランス食品振興会主催コンテストなどでの受賞歴を持ち、数々のメディアで活躍する一方で、最近は男性向け家庭料理教室も開講している。

 

 

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