Season's Home Deli

2013.09.04
パリパリとした軽い食感が

魅力のトルコ風春巻き

 

最後は、このSeason’s Home Deli では初めてご紹介するパートフィロというパイ生地を

使った、美味しいフィンガーフードです。

パリパリした食感とフィリング(具)のバランスがやみつきになってしまう一品。

お客様の手が止まらなくなるので、作るときは基本レシピの倍量でも良いかもしれません(笑)

 

 

ツナとトマトのブレキア

 

材料(4人分・約12個)

パートフィロ……………………6枚(2枚1組×3セット)

オリーブオイル…………………1/2カップ

レモン……………………………1/2個(くし形切り)

 

<フィリング>

固ゆで卵…………………………2個(5㎜角に切る)

ツナ缶詰…………………………100g分(油は切っておく)

トマト……………………………小1個(90g。皮をむき、種を取って、5㎜角に切る)

ディル……………………………大さじ1

カイエンヌペッパー……………小さじ1/4

塩・こしょう……………………適宜

 

作り方

1.ボウルにフィリングの材料のうち、トマトと塩・こしょう以外を入れてよく混ぜる。

2.1にトマトを加えつぶしすぎないように混ぜ、塩・こしょうで調味する。

3.まな板の上に2枚1組にしたパートフィロを横長長方形にのせ、

縦はパートフィロの長さ約25㎝、横幅は約6㎝に切る。

4.切った短冊形のパートフィロの手前端側に、フィリングを大さじ2弱ほどのせる。

5.フィリングを包み込むように三角形に折り、奥にむけて三角形に折っていく。

6.最後の端の部分はオリーブオイル(分量外)をはけで塗り、はがれて開かないようにする。

7.フライパンにオリーブオイルを熱し、中弱火で6を揚げる。

8.両面が黄金色になったら引き揚げ、レモンを添える。

9.お好みで表面に塩をふってもよい。

 

POINT

*フィリングの調味は、塩・こしょうとカイエンヌペッパーを多少強めにしましょう。

パイ生地に包んでオイルで揚げると中身の味が薄く感じてしまうためです。

 

*パートフィロのこと

 

生地自体には味がついていないので、包んだり重ねたりする中身によって、

お食事にもデザートにもなるパイです。

 

お菓子のパイに使う、バターが練りこまれた何層にも良く膨らむ厚い生地とは違って、

この生地は膨らみません。

薄いA3の紙のような生地が何十枚か重なって丸めてあるため、うまくはがして使っていきます。

 

パートフィロ自体は家庭ではおなじみのないものかもしれませんが、

揚げても焼いても大変美味しいですし、揚げるのと焼いたものとの食感の違いも楽しい生地ですので、今後もいろいろな食べ方でご紹介できたらと思っています。

 

これは輸入食材店の冷凍コーナーで手に入れることができます。

使用する約2時間前に冷蔵庫へ移しておくか、室温が低い冬には

直接キッチンに出しておいて解凍するのがよいでしょう。

解凍しすぎると、薄い紙のような生地同志がベトベトにくっついてしまうので、

触って冷たいくらいがベストタイミングです。

解凍しすぎた場合には、また軽く冷凍すればOKです。

 

また、乾燥に弱く、パッケージから出しておくと乾いてパリパリになって、触ると粉々になってしまいます。

必要枚数を出したらすぐに残りをジッパー付きの袋にしまい、使う生地は

固く絞った布巾をかぶせて乾燥を防ぎます。

 

解凍と乾燥のコツさえ押さえれば、あとはそんなに神経を使うものではありませんのでご心配なく(笑)

ひとつのパッケージに何十枚も入っているので、多少失敗したとしても安心ですよ!

 

recipe&cooking

料理研究家/フードコーディネーター

久須美 光子

 

東京都港区生まれ。料理は1990年頃より和・洋・中・インドとジャンルを問わず習い始め、2003年に渡豪。シドニーで出会ったギリシャ人女性シェフから、モロッコやトルコを含む地中海料理全般を教わる。帰国後、フードコーディネーター資格を取得し、会員制地中海料理教室をスタート。フランス食品振興会主催コンテストなどでの受賞歴を持ち、数々のメディアで活躍する一方で、最近は男性向け家庭料理教室も開講している。

 

 

 

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