Season's Home Deli
夏疲れの身体にもやさしい
トルコ料理はスパイス使いが決め手
食卓に並ぶ手作り料理は、みんなの笑顔のミナモト。
そんなハッピーを呼ぶ口福レシピを提案してくれるのは、
地中海料理をメインとして、世界各国の料理に精通する久須美光子さん。
季節のイベントやシーンにぴったりの、スタイリッシュ&オリジナリティ溢れるレシピで、
カラダと心においしいエナジーチャージを!
Text by Mitsuko KUSUMI
Photograph by Naoko MATSUNAGA
9月のmain RECIPE : 海老のスパイス炒め煮トルコ風
夏休みが終わってもまだまだ暑い日が続いていますが、みなさんお元気ですか?
今月はスパイスが効いていながらも胃腸に優しいトルコ料理をご紹介。
メインでご紹介する海老のスパイス炒め煮は、パンだけでなく白いごはんにも合う
男女問わず人気のある一品です。
にんにくを使用していないので、スパイシーな香りのわりには食べた印象が軽めです。
夏の疲れが出て食欲が落ちるこの時期にも食べやすいので、ぜひお試しになってみてくださいね!
海老のスパイス炒め煮トルコ風
材料(4人分)
殻つき生えび…………………500g(背ワタを取り、尾と殻はそのまま、背から包丁を入れて開く)
玉ねぎ…………………………中1個(220g。繊維に沿って薄切り)
トマト…………………………大1個(250g。皮付き、種ありのまま、5㎜のダイス状に切る) 水………………………………50㏄
オリーブオイル………………大さじ2
塩………………………………適宜
<スパイス>
パプリカパウダー……………………………………………小さじ1
コリアンダーパウダー………………………………………小さじ1/2
ターメリックパウダー………………………………………小さじ1/2
クミンシード(粒)…………………………………………小さじ1/2
黒こしょう……………………………………………………小さじ1/2(挽きたてを使うこと)
カルダモンパウダー…………………………………………少々
クローブパウダー …………………………………………少々
コリアンダーの葉orイタリアンパセリの葉(飾り用)…適宜
作り方
1.小さなボウルにスパイスと水を合わせ、よく混ぜておく。
2.フライパンにオリーブオイルを熱し、玉ねぎをしんなりするまで約3分、中弱火で炒める。
3.2に1を加えてスパイスから良い香りがでてくるまで、水分を飛ばさないように弱火で炒める。
4.3に海老とトマトを加え、時々かき混ぜながら中弱火で煮る。
5.海老の色が変わったら、塩で調味する。
6.器に盛りつけ、飾りの葉を散らす。
POINT
*海老は、殻つきを使うことで旨味がよく出ます。
*カルダモンパウダーとクローブパウダーは入れすぎると香りがきついので、気をつけましょう。
練りゴマとヨーグルトで作る
ヘルシー&爽やかディップ
次に、スターターにぴったりのビールにもワインにも合うディップをご紹介します。
タヒニというのはギリシャやトルコでよく使われる練りごまのこと。
オイルやバターが入っていないので、日本の白練りごまと同じと考えてOKです。
私がシドニーに住んでいた時、このタヒニを使ったほうれん草の胡麻和えを
よく作ってました。逆ですネ(笑)
ナスとタヒニのディップ
材料(4人分)
ナス……………………………大2本(300g。グリルで焼き、ヘタを落として皮をむく)
水切りしたヨーグルト………60㏄分(※作り方別記)
白練りごま……………………大さじ1
レモンしぼり汁………………1/2個分(75g=大さじ1~2)
にんにく………………………少々(すりおろす)
チャイブor万能ネギ…………大さじ1(小口切り)
クミンパウダー………………小さじ1/4
塩・こしょう…………………適宜
パン……………………………適宜
作り方
1.焼いたナスはキッチンペーパーで水分をおさえ、包丁で細かく切るか、たたく。
2.ボウルに、1、水切りしたヨーグルト、練りごま、レモン絞り汁、にんにく、チャイブ、クミンを入れてよく混ぜ、冷蔵庫で冷やす。
3.30分以上たったら、塩・こしょうで調味、パンと一緒に勧める。
※水切りヨーグルトの作り方
材料(出来上がり量約100㏄)
無糖ヨーグルト…………………1カップ(200㏄)
作り方
1.コーヒー用のペーパーフィルターを、コーヒーを淹れる時のように端を折ってから口を広げ、小さなザルの上において器に重ねる。
2.フィルターにヨーグルト200㏄分を入れてラップをし、冷蔵庫に4時間以上入れておく。
POINT
*水切りヨーグルトの水分の抜け方は、お好みで構いません。
水分が多くてゆるめでもパンにつけやすい美味しいディップになりますので、
その場合は、加える調味料の量を増やして調整してみてください。
*ディップは、材料を混ぜたら味をなじませるために、最低でも30分は冷蔵庫でねかせてください。
時間が経つほどにんにくがマイルドになり、全体にまろやかさが出ます。
私は前日の夜に仕込んでおくことが多いです。