HAPPY GARDEN DIARY
梅雨の憂鬱を吹き飛ばす
爽やかハーブの寄せ植え
育てやすいハーブで
暮らしランクアップ
この時期、フラワーショップの軒先で見かけることの多い、ハーブの苗。
今月は、そんなハーブ苗を使って、ビギナーにも簡単に挑戦できる寄せ植えを紹介します。
ハーブには色々な種類がありますが、そもそも野生植物だったものが多いため、丈夫で、ほとんどの場合、手間なく育てられます。むしろ逆に、育ちすぎて困ることもあるので、まめに摘芯したり、摘み取ってどんどん使うことが大切です。
寄せ植えの際は、それぞれのハーブの特性を踏まえてセレクトを。たとえばミントは、ペパーミント、アップルミント、スペアミント……などさまざまな品種がありますが、一緒に植えると別の品種と交わって“交雑種”ができやすいため、寄せ植えでなく、単独で植えるのがベター。繁殖力が強く、放っておくとどんどん増え、他の苗の生長を妨げてしまうこともあるので、その点でも単独植えがおすすめです。
そうした特性と見た目、料理で使いやすさを考えて今回選んだのは、イタリアンパセリ、ディル、タイム、オレガノの4種類。今回は寄せ植えとしての見栄えを重視して種類を多めにしましたが、ハーブは生長が早いため、2種類くらいでも十分。キッチンに置いても邪魔にならない小さめサイズの木製プランターも、ナチュラルな雰囲気づくりにひと役買っています。
植え方の手順は、先月紹介した基本と同様。プランターの底に鉢底ネットを敷き、その上に鉢底石をひと並べ。培養土を半分ほど入れて、事前に考えたレイアウトに沿って苗を配置していきます。
ちなみにハーブは、過湿を嫌うものが多いので、水はけがよく、通気性の高い土を選ぶのもポイント。ビギナーの方は、ハーブと相性のいい肥料も配合された専用の土を利用するのがよいでしょう。
レイアウトは先月レクチャーした定石どおり、背の高いものを奥に、低いものを手前に。
タイムなど垂れ下がるように育つハーブを手前に置けば全体に流れが出て、アクセントにもなります。
レイアウトが決まったら、苗をポットから取り出し、根をほぐしてから植え付け。鉢の周りから植物の間を埋めるように土入れした後は、手で土を押さえて固め、最後に割りばしなどを使って、隙き間なく土を入れていきます。
寄せ植えが完了したら、仕上げに水やりを。その後は日当りのよい場所に置き、土の表面が乾いてきたら、たっぷりと水やりをします。ただし、ハーブの多くは過湿を嫌うので、水のやりすぎには注意を。
水やりの際、底に水を溜めないように気をつけることも大切です。
追肥の時期は、元肥の効果が薄れる1か月が目安。ハーブは口に入れることが多いので、無農薬の有機肥料がおすすめ。表示に従って適量を追肥すれば、その後も元気よく育ちます。
また、梅雨の時期は、葉の重なる部分や密集部分が蒸れて、病気になったり枯れたりする場合があるので、こまめに収穫すること。もったいないから、といってそのままにせず、育ったそばからどんどん摘んで、暮らしに生かすことが大事です。
料理に使いたいと思っても一束では使い余してしまったり、種類をそろえようと思うと思わぬ出費になったりして、二の足を踏みがちなハーブも、自分で育てれば心配無用。
料理の味を引き立てるだけでなく、飾りとして、また癒し効果も期待できるハーブで、梅雨の季節を爽やかに乗りきりましょう!
■ 今回使用したハーブ
イタリアンパセリ
爽やかな香りの中にほろ苦さがあるが、普通のバセリよりは控えめで、イタリア料理の香味野菜として使われることが多い。刻んでソースやドレッシングに混ぜたり、料理の飾りとしても活躍する。ビタミン、ミネラルも豊富。
ディル
その名はスカンジナビア語の「dilla(鎮める)」に由来するとされ、古くから鎮静効果の高いハーブとして活用されてきた。サーモンのマリネなど、魚介料理の風味づけ、クッキーやケーキの香りづけに使われることが多い。
タイム
ギリシャ語の「Thymon(チモン)」を語源とし、ヨーロッパでは古くから、肉料理の防腐剤として活用されてきた歴史がある。その強い芳香が肉や魚のくさみを抑え、料理の味わいを深める。スープや肉料理、ドレッシングなどに最適。
オレガノ
野性的な清々しい香りを持ち、魚介類のくさみ消しによく利用される。トマトとの相性がよく、パスタやピザなど、イタリア/スペイン料理に欠かせないハーブ。