HAPPY GARDEN DIARY
レイニーシーズンを
爽やかに楽しむガーデニング

初夏の風が心地よい季節を終え、いよいよ梅雨シーズンに突入。これから1ヶ月ほどは、ジメジメした日々が続きます。今月は、そんな時期を少しでも爽やかで心地よい気分で乗りきるためのガーデニングアイデアをご紹介します。
梅雨の風物詩
あじさいを寄せ植えに
梅雨空に映える、爽やかカラーのあじさい。
すがすがしい気分にさせる定番のむらさきやブルーだけでなく、白やグリーン、ピンクなど
さまざまな花色があり、組み合わせて楽しめるのも魅力です。
今回の寄せ植えでは、やわらかなペールトーンでそろえた2色のあじさいに、カラーリーフをプラス。
一緒に植えるリーフ類は、あじさいと性質が似て日陰や湿気に強い観葉植物系を選ぶのがポイントです。
色数も控えめにし、あじさいのしっとりとした雰囲気を生かすイメージで仕上げました。

(左)左から、トラディスカンチア、フイットニア、プテリス。いずれも観葉植物。
(右)アクセントに使ったベアグラス。
これらの植物は乾燥を嫌うため、直射日光を避け、日陰で管理。水をきらさないようにすることも大切です。そういう意味では、雨の多いこの時期は管理もしやすいというわけです。
また、咲き終わりの花は、カットして切り花やドライフラワーとして楽しむのもおすすめです。さらに、翌年も花を咲かせるためには、花芽が形成される8〜10月の前、7月中に剪定(切り戻し)を行っておくとよいでしょう。
花枝を切り落とすのは、2節が目安。花のついた枝を1節とするので、その次の葉がついた枝(2節)の下、3節の上くらいでカットします(下写真)。
寄せ植え、アレンジメント、ドライフワラーなど、お好みにあわせ、
梅雨どきガーデングをエンジョイしてください!

花枝をカットする場合は、2節を残し、3節目の上にはさみを入れます。

(右)剪定したあじさいは、ガラスの花器にいけて、涼やかさを演出。
(左)身近にある小さな花と合わせ、ブリキのミニジョウロにさしただけでも、かわいいアレンジメントに。

ドライフラワーにする場合は、直射日光を避け、風通しのよい場所に吊るして乾燥させます。エアコンの風があたる場所に吊るすのもおすすめ。
爽やかさ満点ののミントを
日常の生活に取り入れる
爽やかさ、でいえば、ミントも負けていません。
ミントにはさまざまな種類がありますが、どの品種も丈夫で、繁殖力が強いため、
寄せ植えでなく、ミントだけの単植で育てるのがベターです。
ともかくどんどん茂ってくるのと、湿気を嫌うので、風通しをよくする意味でもマメに収穫を。
収穫したミントは、小さめの花器にさしてプチ・アレンジメントにしたり、料理に使ったりなどして活用します(写真右のアレンジメントは、ミントやあじさいに、先月ご紹介したポタジェのナスタチウムをあわせた例)。
そして、写真左は、ミントで作ったデトックスウォーター。
熱湯消毒した保存びんに、たっぷりのミントときゅうり、輪切りにしたレモン数切れ入れ、水をそぞくだけ。冷蔵庫で4時間以上寝かせてからいただきます。
夜作っておいて、朝に飲むのもいいですね。
分量も適当でOKですが、レモンを皮ごと使う場合は、ワックスがけしていない国産のものを選ぶか、
輸入レモンの場合は、塩を揉んでしっかりワックスをとって使いましょう。
代謝促進作用のあるミントに、カリウムが豊富でむくみも解消できるきゅうり、
ビタミンC、クエン酸たっぶりのレモンの組み合わせで心身ともにすっきりデトックス。
暑い夏の水分補給にもおすすめです。

繁殖力の強いミントは、どんどん増えて根が張るので、単植が定石。
(文・原口りう子 写真・松永直子)
ガーデニングデザイン:
有川宗子(ありかわ もとこ)
東京都出身。JGS公認ガーデンコーディネーター、ガーデニング歴20年。
株式会社3Films ガーデニング部所属。個人の庭やベランダ、幼稚園の園庭花壇の植栽などを手掛けている。