HAPPY GARDEN DIARY
アートな秋の寄せ植え
バリエーション
今月は“芸術の秋”にぴったりのグリーンインテリアをご紹介。多肉植物とエアプランツで作るアーティスティックなインテリアアレンジと、園芸用の立体フレームでゼラニウムの寄せ植えを楽しみます。
多肉植物で作る
海の宝石箱
はじめにご紹介するのは、宝石箱をテーマにした多肉植物の寄せ植えです。
オルゴールケースをリメイクして、小さな多肉をいっぱいに植え込みました。
アンティーク調のオルゴールケースと宝石箱のイメージにあわせて、
カラフルでいろいろな種類の多肉植物を集めるのがポイント。
サイズは小さいものいいため、徒長した茎を切り戻した挿し穂などを利用するのがおすすめです。
(多肉植物の挿し穂については、2014年11月の記事「表情豊かな多肉植物をスタイリッシュに楽しむ」を参考に)。
他に準備するのは、装飾用のドライモスに多肉植物の専用土、さらに今回のオルゴールケースは水抜け用の穴があけられないため、根腐れ防止剤(ミリオン)もプラスしました。
まずはオルゴールの中の部品を取り出し、汚れなどを取り除いてキレイにした後、
フタ裏と本体の周囲に、園芸用のドライモスを貼り付けます。
ベースとなる器が完成したら、底にミリオンをひと並べします。
後は、多肉植物を植えこんでいくだけ。
最初にメインにしたい植物やサイズの大きい植物を配置し、その隙き間を埋めるように
小さいサイズの多肉を植えていきます。
今回は小さな宝石がたくさん詰まったイメージなので、密集感が出るよう、
ぎっしりと植え込むことも大切です。
ぽろぽろと葉が落ちやすい多肉植物は、ピンセットを使うと作業もスムーズに。
植物の間に土を入れるときは、葉をピンセットで軽く抑えつつ、
スプーンを使って少しずつ入れていくのがコツです。
できあがった寄せ植えのアレンジメントは、緑の苔と多肉植物のカラフルなコントラストが素敵で、まるで、海中に沈んだ宝石箱のよう。
加湿を嫌う多肉植物は、ローメンテナンスであることも人気の秘密。
この季節であれば水やりは2週間に1回程度でOK。
ただし、日照不足になると元気がなくなってしまうので、
窓辺など明るい場所に置いて楽しんでください。
アーティスティックな
流木のグリーンフレーム
次にご紹介するのは、グリーンのアートフレーム。
木製のフレーム全体に、前のアレンジでも使用したドライモスを貼り付け、
流木とエアプランツをバランスよくレイアウトしました。
流木は木工用ボンドで、エアプランツは園芸用のワイヤーで輪を作り、
その中に引っ掛けるようにして固定しています。
水やりは一週間に一回ほどのペース、霧吹きで湿らす程度で十分です。
エアプランツと流木は相性抜群、絵を描く気分でオリジナルの
グリーンフレームづくりに挑戦を!
いつもの寄せ植えが
立体絵画に変身!
最後に、園芸用の立体フレームを使った寄せ植えをご紹介します。
このフレームは奥行きがあり、鉢植えする感覚で植物を植えられるのが特徴。
今回はかわいいピンクの小花を咲かせるポリゴナムをベースに、
その奥からピンクとオレンジ、2種類のゼラニウムが華やかに飛び出すような雰囲気で
寄せ植えしました。
あえて上の空間を残すことで、その躍動感がさらに強調できるというわけです。
いつもの寄せ植えも、このようなフレームに変えるだけでイメージ一新。
作ってよし、飾ってよしのグリーンのアートフレーム。
芸術家気分でさまざまなアレンジを楽しんでみてはいかがでしょう。
ガーデニングデザイン:
有川宗子(ありかわ もとこ)
東京都出身。JGS公認ガーデンコーディネーター、ガーデニング歴20年。
株式会社3Films ガーデニング部所属。個人の庭やベランダ、幼稚園の園庭花壇の植栽などを手掛けている。