HAPPY GARDEN DIARY
夏にきらめく
イエローガーデン
![](https://archive.sumau.com/wp-content/uploads/2014/07/116.jpg)
今月はそんな楽しい夏を意識した元気カラーの寄せ植えを紹介します。
イエローが印象的な寄せ植えで
夏のベランダを明るく彩る
季節はこれから本格的な夏。
そこで今回は、暑さに強いイエロー系の花から連想した夏にぴったりの寄せ植えを紹介します。
メインに使うイエローの花は2種類。
奥に植えた丈の高い花は、キク科の多年草、ガイラルディア。
暑さに強く、丈夫で育てやすいだけでなく、真夏でも元気に次々と花が咲くため、
この季節にはうってつけです。
そして手前に植えたもうひとつの黄色い花が、ダールベルグデージー。
小さい花びらと細かい葉が特徴で、こちらも夏の暑さに強い品種です。
ガイラルディアとダークベルデージーはそれぞれ黄色の花をつけますが、
花びらの大きさの違いを強調すべく、前後にレイアウトすることでリズミカルな印象に。
さらに黄色の花は一般的に主張が強くなりがちなので、あえて緑を多めにし、
白のかわいらしいペンタスを加えることで、全体をやさしい雰囲気にしています。
黄色の補色でもある青紫の小花、アメリカンブルーも控えめにプラス。
ちょっとした工夫ですが、少し青紫が入っただけでも全体が引き締まって見えますよね。
実は、このアクセントの効かせ具合もポイントなのです。
ちなみに今回は夏を意識して、コンテナにカゴを使用しています。
そのまま土を入れると、編み目から余分な土がこぼれ出てしまうことがあるので、
最初にビニールを敷き、水が通る穴を開けてから、鉢底石と土を入れて、苗を植えていきます。
この場合、鉢底ネットは不要です。
ベランダにこんな明るいカラーの寄せ植えを飾れば、これまでの鬱々しさも吹き飛び、
夏気分が楽しめそうです。
![2](https://archive.sumau.com/wp-content/uploads/2014/07/29.jpg)
(左上から時計回りに)コリウス、ガイラルディア、ペンタス、ジニア、ノシラン、 ダールベルグデージー、アメリカンブルー。ノシランは二株にわけてレイアウト。
![▲ カゴを使うときは、ビニールなどを敷き、 はさみで水抜け用の穴をあける。](https://archive.sumau.com/wp-content/uploads/2014/07/39.jpg)
▲ カゴを使うときは、ビニールなどを敷き、 はさみで水抜け用の穴をあける。
小さくかわいいカゴを使って
単品植えを楽しむ
次に紹介するのは、最初の寄せ植え同様、カゴをコンテナに使ったバリエーション。
寄せ植えの場合、複数の苗が必要ですが、このように小さなカゴを利用すれば、苗ひとつでOK。
カゴに植え替えるだけでも、こんなにキュートな演出ができるんです!
寄せ植えのセンスに自信がない人でも、これなら安心。
ポット苗がちょうど収まるくらいのカゴであれば、ビニールを敷いて穴をあけ、苗をそのまま植えるだけ。鉢底石や土の用意も不要と、とても簡単です。手持ちの土がある場合、少し足して植えれば、より長く楽しむことができます。
カゴは100円ショップなどでも手に入りますから、複数植えて飾ると、ベランダをかわいく演出できます。特に自然素材のカゴは、植物とも相性がいいので、おすすめです。
ほかにも家にある雑貨や小物をコンテナに再利用すれば、また違った植物の魅力に出合えるので、自分なりのアイデアとセンスで、いろいろな単品植えにチェレンジしてみてください。
今回使用した植物は、ペチュニア。直射日光にも負けず、かわいい花を咲かせるベチュニアは、春から夏にかけてのガーデニングの定番植物。土が乾いたら、たっぷり水をあげれば、より長くそのかわいい花を楽しめます。
“ありのまま”の姿を楽しむ
ローズマリー・リース
先月はハーブの寄せ植えを紹介しましたが、その元気に育ったローズマリーで作ったのが写真のリース。
料理に使うことが多いハーブですが、実はこんなふうにインテリア感覚で利用するのも手。
特にローズマリーは、爽やかな香りはもちろん、ドライになっても楽しめるのが魅力です。
![▲ ローズマリーは、消臭・抗菌効果に加え、高い抗酸化作用を持つ。 肉の鮮度を長持ちさせるため、肉料理などにしばしば用いられる。](https://archive.sumau.com/wp-content/uploads/2014/07/67.jpg)
▲ ローズマリーは、消臭・抗菌効果に加え、高い抗酸化作用を持つ。 肉の鮮度を長持ちさせるため、肉料理などにしばしば用いられる。
作り方もとても簡単。
生花のリースのように給水スポンジなどの土台も不要で、用意するのは、
ローズマリーと固定に使う園芸用ワイヤーだけです。
まずは、適当な長さ(10㎝ほど)にカットしたローズマリーを4〜5本ほどまとめて、
園芸用ワイヤーで束ねます。
その束をいくつか作り、あとは輪になるよう、つなげていくだけ。
束ねる量を増やせばボリューム感のあるリースになりますし、少なめにすると繊細な印象に。
丸い輪になったら、最後にお好みで花を飾れば完成です。
飾っているうちにドライフラワーになるので、色が褪せるまでそのまま楽しめます。
ローズマリーは枝が四方八方に暴れがちですが、それもまた自然の良さ。
キレイに形を整えようとせず、むしろナチュラルなスタイルで仕上げるのがコツです。
ローズマリーの独特の香りに癒される方も多いと思いますが、リースを作っている間もその爽やかな香りに包まれて、リラックスした気分になれるのも、このリースのいいところ。
ほかにはオリーブやローリエなどもおすすめ。
たくさん育てて、生活を彩るいろいろな使い方を楽しんでください。
(文・原口りう子 写真・松永直子)
ガーデニングデザイン:
有川宗子(ありかわ もとこ)
東京都出身。JGS公認ガーデンコーディネーター、ガーデニング歴20年。株式会社3Films ガーデニング部所属。個人の庭やベランダ、幼稚園の園庭花壇の植栽などを手掛けている。
http://3films.com/garden/