HAPPY GARDEN DIARY

2014.07.23

夏にきらめく
イエローガーデン

少し前まで不安定な天候が続いていましたが、いよいよ明るい太陽がまぶしい季節へと突入。

今月はそんな楽しい夏を意識した元気カラーの寄せ植えを紹介します。

 

イエローが印象的な寄せ植えで

夏のベランダを明るく彩る

 

季節はこれから本格的な夏。

そこで今回は、暑さに強いイエロー系の花から連想した夏にぴったりの寄せ植えを紹介します。

 

メインに使うイエローの花は2種類。

奥に植えた丈の高い花は、キク科の多年草、ガイラルディア。

暑さに強く、丈夫で育てやすいだけでなく、真夏でも元気に次々と花が咲くため、

この季節にはうってつけです。

 

そして手前に植えたもうひとつの黄色い花が、ダールベルグデージー。

小さい花びらと細かい葉が特徴で、こちらも夏の暑さに強い品種です。

 

ガイラルディアとダークベルデージーはそれぞれ黄色の花をつけますが、

花びらの大きさの違いを強調すべく、前後にレイアウトすることでリズミカルな印象に。

さらに黄色の花は一般的に主張が強くなりがちなので、あえて緑を多めにし、

白のかわいらしいペンタスを加えることで、全体をやさしい雰囲気にしています。

 

黄色の補色でもある青紫の小花、アメリカンブルーも控えめにプラス。

ちょっとした工夫ですが、少し青紫が入っただけでも全体が引き締まって見えますよね。

実は、このアクセントの効かせ具合もポイントなのです。

 

ちなみに今回は夏を意識して、コンテナにカゴを使用しています。

そのまま土を入れると、編み目から余分な土がこぼれ出てしまうことがあるので、

最初にビニールを敷き、水が通る穴を開けてから、鉢底石と土を入れて、苗を植えていきます。

この場合、鉢底ネットは不要です。

 

ベランダにこんな明るいカラーの寄せ植えを飾れば、これまでの鬱々しさも吹き飛び、

夏気分が楽しめそうです。

 

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(左上から時計回りに)コリウス、ガイラルディア、ペンタス、ジニア、ノシラン、 ダールベルグデージー、アメリカンブルー。ノシランは二株にわけてレイアウト。

 

▲ カゴを使うときは、ビニールなどを敷き、 はさみで水抜け用の穴をあける。

▲ カゴを使うときは、ビニールなどを敷き、 はさみで水抜け用の穴をあける。

 

小さくかわいいカゴを使って

単品植えを楽しむ

 

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次に紹介するのは、最初の寄せ植え同様、カゴをコンテナに使ったバリエーション。

寄せ植えの場合、複数の苗が必要ですが、このように小さなカゴを利用すれば、苗ひとつでOK。

カゴに植え替えるだけでも、こんなにキュートな演出ができるんです!

 

寄せ植えのセンスに自信がない人でも、これなら安心。

ポット苗がちょうど収まるくらいのカゴであれば、ビニールを敷いて穴をあけ、苗をそのまま植えるだけ。鉢底石や土の用意も不要と、とても簡単です。手持ちの土がある場合、少し足して植えれば、より長く楽しむことができます。

 

カゴは100円ショップなどでも手に入りますから、複数植えて飾ると、ベランダをかわいく演出できます。特に自然素材のカゴは、植物とも相性がいいので、おすすめです。

ほかにも家にある雑貨や小物をコンテナに再利用すれば、また違った植物の魅力に出合えるので、自分なりのアイデアとセンスで、いろいろな単品植えにチェレンジしてみてください。

 

今回使用した植物は、ペチュニア。直射日光にも負けず、かわいい花を咲かせるベチュニアは、春から夏にかけてのガーデニングの定番植物。土が乾いたら、たっぷり水をあげれば、より長くそのかわいい花を楽しめます。

 

“ありのまま”の姿を楽しむ

ローズマリー・リース

 

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先月はハーブの寄せ植えを紹介しましたが、その元気に育ったローズマリーで作ったのが写真のリース。

 

料理に使うことが多いハーブですが、実はこんなふうにインテリア感覚で利用するのも手。

特にローズマリーは、爽やかな香りはもちろん、ドライになっても楽しめるのが魅力です。

 

▲ ローズマリーは、消臭・抗菌効果に加え、高い抗酸化作用を持つ。 肉の鮮度を長持ちさせるため、肉料理などにしばしば用いられる。

▲ ローズマリーは、消臭・抗菌効果に加え、高い抗酸化作用を持つ。 肉の鮮度を長持ちさせるため、肉料理などにしばしば用いられる。

 

作り方もとても簡単。

生花のリースのように給水スポンジなどの土台も不要で、用意するのは、

ローズマリーと固定に使う園芸用ワイヤーだけです。

 

まずは、適当な長さ(10㎝ほど)にカットしたローズマリーを4〜5本ほどまとめて、

園芸用ワイヤーで束ねます。

 

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その束をいくつか作り、あとは輪になるよう、つなげていくだけ。

束ねる量を増やせばボリューム感のあるリースになりますし、少なめにすると繊細な印象に。

 

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丸い輪になったら、最後にお好みで花を飾れば完成です。

飾っているうちにドライフラワーになるので、色が褪せるまでそのまま楽しめます。

 

ローズマリーは枝が四方八方に暴れがちですが、それもまた自然の良さ。

キレイに形を整えようとせず、むしろナチュラルなスタイルで仕上げるのがコツです。

 

ローズマリーの独特の香りに癒される方も多いと思いますが、リースを作っている間もその爽やかな香りに包まれて、リラックスした気分になれるのも、このリースのいいところ。

 

ほかにはオリーブやローリエなどもおすすめ。

たくさん育てて、生活を彩るいろいろな使い方を楽しんでください。

 

(文・原口りう子 写真・松永直子)

 

 

ガーデニングデザイン:

有川宗子(ありかわ もとこ)

東京都出身。JGS公認ガーデンコーディネーター、ガーデニング歴20年。株式会社3Films ガーデニング部所属。個人の庭やベランダ、幼稚園の園庭花壇の植栽などを手掛けている。

http://3films.com/garden/

 

 

 

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