HAPPY GARDEN DIARY
お祝いギフトにぴったり
春の花かご
4月は新入学や引っ越しなど新しい生活が始まる季節。さらに5月に入ると母の日もやってきます。そんなお祝いシーズンにおすすめなのが、春色の寄せ植えバスケットです。
春の野花をいっぱいに詰めた
フラワーバスケット
本格的な春到来、色とりどりの花が街を彩る季節になりました。
4月は新生活の始まりとあって、お祝いごとも多いものですが、
そんなときに最適なのが、寄せ植えバスケット。
切り花と違い、苗を植え付けることで、長期間にわたり花を楽しめるのもうれしいポイントです。
そこでまずご紹介するのが、季節の花々を贅沢に使って寄せ植えした豪華な花かご。
アイアンのハンドルがついたエレガントな白いバスケットは、
ちょっとあらたまったギフトにも最適です。
植えかたのポイントは、植物の高低差と色選び。
背の高い植物は奥に、真ん中から手前にかけては背の低い花をボリュームをもたせてレイアウトすると、
バランスよくまとまります。
また、春はパステルトーンの花が多いので、少し濃いめの色の花をアクセントとして加えると
全体が締まった印象になります。
ギフトにする場合は、移動時の負担を考えて、軽い土を選ぶのも心遣いのひとつです。
こうしたバスケットの寄せ植えは、使うカゴの形やデザイン、大きさ、
また、選ぶ植物によってバリエーションもさまざま。
贈る方の好みやシーンにあわせて、ステキな花かごづくりを楽しんでください。
ひらひら可憐な花びらで溢れる
ペチュニアの花かご
次にご紹介するのはペチュニアの花かご。
文字どおり「花かご」という表現がぴったりのかわいらしさと華やかさを備えた寄せ植えの主役は、
色違いのペチュニアです。
フリルのような花びらが愛らしいペチュニアは、春から秋にかけて花を咲かせ、
夏の花壇やベランダを可憐に彩ってくれます。
今回は籐のバスケットに、いろいろな色のペチュニアをはみ出さんばかりに植えました。
このように多色づかいするときは、白を若干多めにすると、バランスよくまとまります。
一見すると切り花を詰めた感じですが、実際は底に麻布を敷き、鉢底石、培養土を入れてポット苗を植え込んでいるので、水を切らさないようにすれば、このまま長くかわいい花を楽しむことができます。
ただしペチュニアは次々と花を咲かせるので、2週間に一度位の割合で液体肥料をあげるのも忘れずに。
また、花びらが繊細なぶん、雨に打たれると傷みやすいので、ベランダなどで育てるのがおすすめです。
なでしこのミニバスケットを
母の日に
最後にご紹介するのは、母の日のプレゼントにおすすめしたいナデシコの寄せ植えバスケット。
ナデシコは、カーネーションと同じナデシ科の植物で、カーネーションとは姉妹種のような関係。
カーネーションの華やかさとはひと味違う、楚々とした控えめなかわいらしさが魅力です。
植え方も簡単。
ミニバスケットに不織布を敷き、鉢底石をひとならべしたら
(鉢底石は、前述のようにネットに入れて使用するのがおすすめ)、
あとはバスケットの大きさにあわせてポット苗を植え込んでいくだけ。
今回は、動きが出るよう、細長い葉のノシランをアクセントに加えました。
実はこのミニバスケット、100円ショップで購入したもの。
このようにポット苗ふたつ分くらいの大きさであれば、ビギナーでも簡単ですし、
もらった方の負担になりにくいのもうれしいところ。
今年の母の日に、ぜひどうぞ。
(文・原口りう子 写真・松永直子)
ガーデニングデザイン:
有川宗子(ありかわ もとこ)
東京都出身。JGS公認ガーデンコーディネーター、ガーデニング歴20年。
株式会社3Films ガーデニング部所属。個人の庭やベランダ、幼稚園の園庭花壇の植栽などを手掛けている。http://3films.com/garden/