HAPPY GARDEN DIARY

2015.09.09

表情豊かな多肉植物で
アートな演出を楽しむ

暑かった夏も終わりを告げ、すっかり秋の気配。今月はそんな秋の気分にもフィットする多肉植物を使ったさまざまなアレンジ法をご紹介します。

 

 

飛び出す立体演出が

お洒落なフレームアレンジ

 

昨今、大人気の多肉植物は、肉厚でぷっくりとした葉の質感や鮮やかなカラーリング、個性的な表情が特徴。もともと過酷な気象条件の土地で育ってきたため生命力が強く、管理に手間がかからないのも魅力です。

 

そんな多肉植物を使って、今月は、秋らしいアート感覚溢れるインテリアアレンジをご紹介します。

 

まず、フレームを使ったアレンジメントを。今回は初心者でも作りやすいよう、厚みのある立体フレームを使用。立体フレームは絵を入れる一般のフレームと違い、寄せ植え感覚で作れるのでおすすめです(フレームはホームセンターなどでも購入可能)。

 

用意するのは、好みの多肉植物に、多肉植物専用の土と水苔。フレームの場合、土だけで植えると立てて飾った時こぼれ落ちてしまうことがあるため、水苔も一緒に入れます。さらに水抜け用の底穴がないので、根腐れ防止用の珪酸塩白土(ミリオン)もプラスしておくと安心です。

 

水苔を敷く際は、立てた時に形がくずれぬよう、ぎゅっぎゅっとしっかり詰め込み、隙き間を作らないようにすること。さらに土とミリオンを入れます。

 

 

フレームの底に水苔を敷き、多肉植物用の土と根腐れ防止材を加える。

フレームの底に水苔を敷き、多肉植物用の土と根腐れ防止材を加える。

 

 

ここまで準備ができたら、好みの多肉植物を植えていくだけ。

寄せ植えと同じく、強調したいメインとなる植物を決め、あとはバランスとセンスの勝負。

すべて植え終えたら、隙き間に再度、水苔を詰めて完成です。

 

今回は花のような形のエケベリアをメインに、華やかな印象に仕上げました。

また、飾ると植物が飛び出して見えるので、高低差をつけてリズミカルに植えるのもコツです。

 

水やりは植物にかからないよう、水苔を湿らす程度に。水苔が常に湿っている状態だと根腐れを起こしやすいので、十分に乾いてからの水やりを心掛けてください。

 

 

水苔を鳥の巣に見立てた

鳥かごハンギング

 

3

 

次にご紹介するのは、鳥かごを使ったハンギングスタイルのアレンジメント。

こうした鳥かごはホームセンターのガーデニングコーナーや、インテリアショップで見つけることができます。

 

特に底がメッシュ状になったタイプは水はけがよく、根腐れもしにくいので、おすすめ。

もちろん水はけ用の穴がなくても、比較的管理しやすいのが多肉植物ですが、穴があいているほうがより長く楽しめますから、雑貨感覚のアイテムをコンテナに転用するときは、水はけ用の穴の有無にも気を配ってみるとよいと思います。

 

 

今回はガーデニング用の白い鳥かごを利用。 底が細かいメッシュ状になっています。

今回はガーデニング用の白い鳥かごを利用。
底が細かいメッシュ状になっている。

 

 

次に作り方。

まずは底面に、水を含ませてしっかりと絞った水苔を隙き間なく敷き詰めていきます。

水苔の上にさらに土を入れて、植物を植え込むので、手前は低めにして、奥は半分くらいまで土手を作るようにセットします。

 

 

両手で水苔を押し付けるように土手をつくるのがポイント。

両手で水苔を押し付けるように土手をつくるのがポイント。

 

 

あとは多肉植物の専用土を入れ、好きな多肉植物を植え込んでいきます。

 

 

多肉植物の専用土は粒状で、水はけのよいのが特徴。

多肉植物の専用土は粒状で、水はけのよいのが特徴。

 

 

多肉植物は100円ショップなどでも購入できますが、サイズが小さいことも多いので、鳥かごのような大きめのコンテナを使う場合は、中サイズ以上の植物を選ぶと植えやすいと思います。

 

今回は吊り下げて飾るので、奥に背の高い株を配置してボリュームを出し、手前はハートかずらを垂らすようにレイアウト。右奥に植えたのはピンク色の小花をつける多肉植物、セダム クーペリーです。

 

鳥の巣の中から植物が育つような不思議な世界感のあるアレンジメントは、ウェルカムハンギングにもぴったりでは。

 

 

手が入りにくい部分や、細かい作業にはピンセットが便利。

手が入りにくい部分や、細かい作業にはピンセットが便利。

 

 

 

 

 

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