HAPPY GARDEN DIARY
初夏の風が香る
ブルーフラワーガーデン
ガーデニングに挑戦してみたいけれど、広い庭がないし、何から始めればいいか分からない……。
でも実は、マンションのベランダや玄関前といった小さなスペースでも、アイデア次第で楽しくガーデニングが楽しめるのです! 今月からスタートする「HAPPY GARDEN DIARY」では、そんな誰もが気軽に挑戦できるガーデニングのコツや楽しみ方を、ガーデニングデザイナーの有川宗子(もとこ)さんに教えていただきます。
5月の青空を彷彿とさせる
ブルーの小花の競演
5月は、ガーデニングを始めるのにとっておきの季節。
今回は初回ということで、手軽に挑戦できるポット苗を使った基本の寄せ植えを紹介したいと思います。
テーマは「ブルーフラワーガーデン」。
5月の青空をイメージしたブルーの小花を中心に、ナチュラルで爽やかな寄せ植えを考えました。
ただし、ひと口にブルーの小花といってもその表情はさまざま。
花の濃淡や高さなど、それぞれの持つ個性を生かしつつ、
挿し色的に使えるグリーンや白の花をプラスしていくのがポイントです。
初心者の方は、このように同系色の花をメインにして、全体を2〜3色に押さえると失敗が少ないでしょう。
それでは、実際に、植え方をレクチャーしていきます。
まずは作業に必要な道具から。
最低限用意したいのが、作業用の手袋と、苗の根や、茎、葉をカットするために使うはさみ、
そして苗を植え付ける時に使う、土入れとスコップ、です。
これにプラス、鉢の下に敷くシートがあれば、作業用スペースを汚すことがなく便利。
また写真のように、サイズ違いの土入れや、根のカットにも使えるギザ歯付きのスコップなどを用意すれば、より作業がスムーズになります。やり始めると色々便利なツールが欲しくなりますが、そうした道具選びもまた楽しいものです。
▲ (上から時計まわりに)作業用シート、園芸用手袋、土入れ、スコップ、はさみ。
土入れやスコップは、鉢の大きさや作業の種類によって使い分ける。
そして、忘れてはならないのが、鉢と土。
鉢はお好みのものを選べばOKですが、土は専門店やホームセンターなどで、専用の草花用培養土を購入しましょう。
これらの培養土は堆肥や必要な栄養分をバランスよく配合しているので、すぐに植え付けができ、便利です。
最近は100円ショップなどでも手に入るようになりましたが、あまり安価なものは害虫が侵入したり、病原菌が混入している場合もあるので、注意を。
ほかには、鉢の穴をふさぐ鉢底ネットと、水はけをよくするための鉢底石(軽石)を用意します。
▲(左上から時計まわりに)培養土、鉢、鉢底ネット、鉢底石。
それでは、実際の寄せ植えのプロセスを紹介していきましょう。