HAPPY GARDEN DIARY
エントランスを春色に彩る
ウェルカムリース

3月に入り、だんだんと春の暖かな日差しが感じられるようになった今日この頃。
今月はそんな春気分を呼び込むエントランスフラワーをご紹介します。
掛け&置き両方楽しめる
バステルカラーの春リース
最初にご紹介するのは、ラウンド型のメッシュプランターにポット苗を寄せ植えしたフラワーリース。
切り花で作るリースと違い、植物を植え込むので、長い期間成長を楽しめるのも魅力です。
今回は、アイアンワイヤーで作られたリース型の専用プランター(下写真)を利用。
内側にジュート(麻)が敷いてあるので、植物をそのまま植え込めます。

麻のメッシュライナーは固定済み
ただし、注意したいのがその重さ。
土を入れて苗を植えるため、ドアや壁に掛けて飾る場合は、強度のチェックが必要です。
心配な場合は小さめサイズを選ぶか、スタンドなどに置いて飾るとよいでしょう。
今回のリースは直径30センチ。ポット苗が6〜8個植えられるサイズです。
植物は、春らしいピンクとイエローのプリムラジュリアンをメインに、かわいらしい小花をプラス。
グリーンも淡いトーンのものを中心に選びました。

(左写真)左より、ナツメグゼラニウム、プリムラジュリアン2種(ピンク、イエロー)、コロニラ
(右写真)左より、リシマキアシューティングスター、トラディスカンティア、シロタエギク、リシマキア
まず、実際に植える前に、レイアウトを考えます。
慣れている方は頭でイメージしつつ、そのまま植えてもよいのですが、
ビギナーは、ポット苗の状態でいろいろ並べ替えて検討してみるのがおすすめ。
失敗が少なく、イメージに近い仕上がりになります。
今回のメインはプリムラなので、その配置がいちばんのポイント。
ピンクとイエローを近くに置くか、あえて対抗位置に置くかはお好みで。
間にはさむグリーンは、株分けして別々に植え込むのも効果的です。

今回は、ピンクのプリムラを下に、イエローを上においてリズミカルなイメージに
レイアウトが決まったら、植えていきます。
まずは培養土を約1/3 量入れます。
リースは通気性がよいため、鉢底石を敷く必要はナシ。
土も一般的な培養土で構いませんが、重さが気になる場合は、
軽いハンギング用土を使用するとよいでしょう。

このプランターはメッシュライナー付きなので、培養土を直接入れてOK
苗の植えつけは、まず主役となるプリムラから。
植えられる場所が限られているので、ポットから苗を出したら、軽く根鉢をくずし、
コンパクトにして植えること。
次にサブとして使う小花やグリーンを全体のバランスを見つつ、
間を埋めるイメージで植え込んでいきます。
また、植物の量を増やしすぎないことも大切。
真ん中の円が隠れるほど植えてしまうと、せっかくの丸いリース型の良さが消えてしまうからです。
すべて植え終わったら、たっぷり水を含ませた水苔を土の部分にのせます。
水苔でカバーすることで、土の流出や乾燥が防げるだけでなく、水やりの際の泥はねも防げます。

プリムラは葉が大きく多いため、根鉢をくずした後、適宜、葉を落として植える

株分けできるシロタエギクなどの葉ものは、分けて別々に植えると動きが出る
そして、もうひとつワンポイントアイデアを。
今回のようなハンギングタイプの寄せ植えでは、茎の長い植物を加えるのも効果的ですが、
それを固定するのに便利なのが、U字型のピン。
今回は、フラワーアレンジメント用のグリーンのワイヤーを曲げて自作しました。

細めの園芸用ワイヤーを適当な長さにカットし、U字型に曲げるだけ
これを使い、リースの下部分に植えた黄色い小花、コロニラを上方向へ這わせるように固定しました。
ところどころ黄色の小花がぴょんぴょんのぞくことで、軽やかな印象になります。

園芸用のワイヤーはグリーンなので目立ちにくいだけでなく、しっかり固定できる
出来上がったリースは、写真のようなスタンドやイーゼルを利用して置いて飾っても素敵です。