HAPPY GARDEN DIARY
インテリア感覚で楽しむ
観葉植物のインドア・ガーデニング
![](https://archive.sumau.com/wp-content/uploads/2014/09/13.jpg)
寄せ植えにすれば、
いつもの観葉植物が大変身
室内で楽しむグリーン・インテリアとして人気の観葉植物。
育てやすく、長い間楽しめるだけでなく、葉の形や色、伸びかたなどがそれぞれ個性的なので、
部屋のアクセントとしても効果的です。
観葉植物というと、単品植えをそのまま楽しむ方法もありますが、
今回は寄せ植えにして、変化を楽しんでいただきたいと思います。
メインにしたのはモンステラ。エキゾチックな雰囲気と、切れ込みのある大きな葉が特徴。
日陰でも育つため、観葉植物の中でも特に人気です。このモンステラを生かしつつ、
色のアクセントとして、ピンクの仏炎苞(ぶつえんほう)を持つアンスリウムをレイアウト。
同じように、白い仏炎苞を持つ植物として、スパティフィラムがありますが、観葉植物は
花を咲かせる種類が少ないため、これらの植物は、華やかさを演出するために貴重な存在です。
さらに、シダ科の観葉植物、プテリスの斑入りの品種を加えて、涼しげな印象に。
赤茶色の細長い葉が印象的なドラセナも、シャープ感を出すのにひと役買っています。
水やりは、大きな鉢なら1週間に1度程度でOKですが、
小さい鉢の場合は乾きやすいので、土の表面が完全に乾いたタイミングで行います。
肥料は市販の液体肥料を薄めに希釈して与えるか、
あまり大きくしたくない場合は、土に挿すタイプの活力剤を利用するとよいでしょう。
また、今回使用した植物はいずれも日陰に強い植物ですが、
エアコンの冷風が直接当たる場所に置くと、葉が傷むので、避けてください。
特に観葉植物は、ある程度湿度のある空間を好むので、
乾燥しすぎないよう注意することも大切です。
![室内の明るい場所に適する観葉植物。 左奥から時計周りに、モンステラ、アンスリウム、 ピレア2種(ピレアは次に紹介するアレンジメントで使用)、プテリス。 日陰であれば屋外にも置けるが、直射日光は苦手なので注意が必要。 秋から春にかけては、室内へ。](https://archive.sumau.com/wp-content/uploads/2014/09/23.jpg)
室内の明るい場所に適する観葉植物。
左奥から時計周りに、モンステラ、アンスリウム、ピレア2種(ピレアは次に紹介するアレンジメントで使用)、プテリス。日陰であれば屋外にも置けるが、直射日光は苦手なので注意が必要。秋から春にかけては、室内へ。
![耐陰性のある植物。室内の奥で、日が当たらない場所でも置ける。 逆に明るい窓辺では、葉焼けをおこすことがあるので注意を。 左からテーブルヤシ、ドラセナ、シンゴニウム、ペペロミア (ドラセナ以外は次のアレンジメントで使用)。](https://archive.sumau.com/wp-content/uploads/2014/09/32.jpg)
耐陰性のある植物。室内の奥で、日が当たらない場所でも置ける。
逆に明るい窓辺では、葉焼けをおこすことがあるので注意を。左からテーブルヤシ、ドラセナ、シンゴニウム、ペペロミア
(ドラセナ以外は次のアレンジメントで使用)。
ミニ観葉植物で作る
グリーンのスモール・ワールド
大きな観葉植物には憧れるけれど、場所の余裕がない、部屋に土を持ち込むのはちょっと……。
そんな場合は、ミニ観葉植物を使ったこんなアレンジメントはいかがでしょうか。
使用したのはテーブルヤシと、シンゴニウム、ぺペロミア。
テーブルヤシは、文字通りテーブルサイズの小型ヤシ。ヤシ特有の南国らしい雰囲気に加え、
光沢ある細長い葉のゆらゆらと揺れる姿が印象的です。
合わせたシンゴニウムとペペロミアは、100円ショップで購入したもの。
最近は100円ショップでもミニ観葉植物を多く見かけるようになりましたが、
このようにいくつか組み合わせたり、コンテナを工夫すれば、おしゃれなグリーン・インテリアに変身。
ぜひ活用してみてください。
ちなみに、ここで使用した植物はみな耐陰性の植物のため、直射日光や明るい窓辺を避ければ、
置く場所を選びません。コーナーをトロピカルに彩るミニ観葉植物を、
夏の思い出の品といっしょに、スタイリングしてみるのも素敵です。
![土を見せたくないという場合は、表面を化粧砂で隠すのも手。 カラーサンドなどを利用するのもおすすめです。](https://archive.sumau.com/wp-content/uploads/2014/09/53.jpg)
土を見せたくないという場合は、表面を化粧砂で隠すのも手。カラーサンドなどを利用するのもおすすめです。
花器のバリエーションで楽しむ
単品植えの観葉植物
最後に紹介するのは、単品のミニ観葉植物をより印象的に見せる、花器使いのアイデア。
上の写真は、たくさんのかわいらしい葉をつける観葉植物、ピレアを白い陶器の鉢に植え替えたもの。
真ん中のピレアは、ライム色をした新品種。隣に色の濃い色のピレアと並べておくと、
より効果的な演出ができます。
ひとつの鉢に複数の植物を植える寄せ植えもいいですが、このように鉢にひとつずつ植物を植えて、
複数組み合わせて飾るのも楽しいもの。色の濃淡や、置く個数によっても印象が変わりますから、
置く場所や気分に合わせて、さまざまな組み合わせに挑戦してみてください。
同じように、ひとつの花器にひとつの植物を飾ったのが、下の写真。
ガーデニングやフラワーアレンジメントなどでよく使う、アイビーが主役です。
アイビーはツル科の観葉植物で、枝の動きがいちばんの特徴。
枝の自然な動きを生かせる花器選びがポイントになります。
ガラスの花器は涼やかさの演出にもうってつけ。
今回使った背の低いブルーのガラス器は、あらかじめミニ剣山がついたものを利用していますが、
細いワイヤーを丸めても、剣山がわりになります。
透明なガラスの花器は、洗面所など、水回りを飾るのにも最適。
小さな観葉植物を身近に置いて、グリーンのエネルギーと癒しを感じてください。
(文・原口りう子 写真・松永直子)
ガーデニングデザイン:
有川宗子(ありかわ もとこ)
東京都出身。JGS公認ガーデンコーディネーター、ガーデニング歴20年。株式会社3Films ガーデニング部所属。個人の庭やベランダ、幼稚園の園庭花壇の植栽などを手掛けている。
http://3films.com/garden/