HAPPY GARDEN DIARY
インテリア感覚で楽しむ
観葉植物のインドア・ガーデニング
寄せ植えにすれば、
いつもの観葉植物が大変身
室内で楽しむグリーン・インテリアとして人気の観葉植物。
育てやすく、長い間楽しめるだけでなく、葉の形や色、伸びかたなどがそれぞれ個性的なので、
部屋のアクセントとしても効果的です。
観葉植物というと、単品植えをそのまま楽しむ方法もありますが、
今回は寄せ植えにして、変化を楽しんでいただきたいと思います。
メインにしたのはモンステラ。エキゾチックな雰囲気と、切れ込みのある大きな葉が特徴。
日陰でも育つため、観葉植物の中でも特に人気です。このモンステラを生かしつつ、
色のアクセントとして、ピンクの仏炎苞(ぶつえんほう)を持つアンスリウムをレイアウト。
同じように、白い仏炎苞を持つ植物として、スパティフィラムがありますが、観葉植物は
花を咲かせる種類が少ないため、これらの植物は、華やかさを演出するために貴重な存在です。
さらに、シダ科の観葉植物、プテリスの斑入りの品種を加えて、涼しげな印象に。
赤茶色の細長い葉が印象的なドラセナも、シャープ感を出すのにひと役買っています。
水やりは、大きな鉢なら1週間に1度程度でOKですが、
小さい鉢の場合は乾きやすいので、土の表面が完全に乾いたタイミングで行います。
肥料は市販の液体肥料を薄めに希釈して与えるか、
あまり大きくしたくない場合は、土に挿すタイプの活力剤を利用するとよいでしょう。
また、今回使用した植物はいずれも日陰に強い植物ですが、
エアコンの冷風が直接当たる場所に置くと、葉が傷むので、避けてください。
特に観葉植物は、ある程度湿度のある空間を好むので、
乾燥しすぎないよう注意することも大切です。
ミニ観葉植物で作る
グリーンのスモール・ワールド
大きな観葉植物には憧れるけれど、場所の余裕がない、部屋に土を持ち込むのはちょっと……。
そんな場合は、ミニ観葉植物を使ったこんなアレンジメントはいかがでしょうか。
使用したのはテーブルヤシと、シンゴニウム、ぺペロミア。
テーブルヤシは、文字通りテーブルサイズの小型ヤシ。ヤシ特有の南国らしい雰囲気に加え、
光沢ある細長い葉のゆらゆらと揺れる姿が印象的です。
合わせたシンゴニウムとペペロミアは、100円ショップで購入したもの。
最近は100円ショップでもミニ観葉植物を多く見かけるようになりましたが、
このようにいくつか組み合わせたり、コンテナを工夫すれば、おしゃれなグリーン・インテリアに変身。
ぜひ活用してみてください。
ちなみに、ここで使用した植物はみな耐陰性の植物のため、直射日光や明るい窓辺を避ければ、
置く場所を選びません。コーナーをトロピカルに彩るミニ観葉植物を、
夏の思い出の品といっしょに、スタイリングしてみるのも素敵です。
花器のバリエーションで楽しむ
単品植えの観葉植物
最後に紹介するのは、単品のミニ観葉植物をより印象的に見せる、花器使いのアイデア。
上の写真は、たくさんのかわいらしい葉をつける観葉植物、ピレアを白い陶器の鉢に植え替えたもの。
真ん中のピレアは、ライム色をした新品種。隣に色の濃い色のピレアと並べておくと、
より効果的な演出ができます。
ひとつの鉢に複数の植物を植える寄せ植えもいいですが、このように鉢にひとつずつ植物を植えて、
複数組み合わせて飾るのも楽しいもの。色の濃淡や、置く個数によっても印象が変わりますから、
置く場所や気分に合わせて、さまざまな組み合わせに挑戦してみてください。
同じように、ひとつの花器にひとつの植物を飾ったのが、下の写真。
ガーデニングやフラワーアレンジメントなどでよく使う、アイビーが主役です。
アイビーはツル科の観葉植物で、枝の動きがいちばんの特徴。
枝の自然な動きを生かせる花器選びがポイントになります。
ガラスの花器は涼やかさの演出にもうってつけ。
今回使った背の低いブルーのガラス器は、あらかじめミニ剣山がついたものを利用していますが、
細いワイヤーを丸めても、剣山がわりになります。
透明なガラスの花器は、洗面所など、水回りを飾るのにも最適。
小さな観葉植物を身近に置いて、グリーンのエネルギーと癒しを感じてください。
(文・原口りう子 写真・松永直子)
ガーデニングデザイン:
有川宗子(ありかわ もとこ)
東京都出身。JGS公認ガーデンコーディネーター、ガーデニング歴20年。株式会社3Films ガーデニング部所属。個人の庭やベランダ、幼稚園の園庭花壇の植栽などを手掛けている。
http://3films.com/garden/