HAPPY GARDEN DIARY
クリスマスを彩る
ガーデニングデコレーション
今年は少し趣を変えた寄せ植えで、大人クリスマスを演出してみませんか。
レッド、グリーン、ホワイトの
クリスマスカラーが決め手
クリスマスを間近に控え、リースやスワッグなどのドア飾りや、
イルミネーションで壁を飾るハウスデコレーションを目にする機会も多くなってきました。
そこで今月は、「HAPPY GARDEN DIARY」流“寄せ植えクリスマス”をご提案したいと思います。
ポイントとなるのはクリスマスの定番、3色カラー。
イエス・キリストの愛を連想させる「レッド」、永遠の命と生命力の象徴でもあるエバー「グリーン」、そして聖母マリアの純潔を表す「ホワイト」をバランスよくレイアウトすることで、
クリスマスらしい雰囲気に。
特にシクラメンやビオラといった冬の定番植物は、カラフルな品種が多く、手に入りやすいのも魅力。
寒さに強く、初心者でも育てやすいのでおすすめです。
クリスマスというと、ついついデコラティブになりがちですが、その気持ちを抑え(笑)、
植物の彩り重視でクリスマス感を演出したのが、今回の寄せ植えのこだわり。
デコレーションのかわりに、チェッカーベリーのようなかわいい赤い実ものや垂れ下がるようなアイビー、細長い葉を持つノシランなどで、ワクワク感をリズミカルに表現しています。
こんな寄せ植えなら、クリスマスが過ぎた後、お正月まで長く楽しむことができそうです。
■POINT
植物はクリスマスカラーの3色を意識してセレクト
【レッド】
【グリーン】
【ホワイト】
シックなカラーでまとめた
瀟洒なひと鉢
次にご紹介するのは、アンティーク調の白い中鉢にノーブルカラーの植物を植え込んだ、
エレガントな寄せ植え。
主役は、手前に植えたライムイエローのプリムラジュリアン。
奥のイベリスと組み合わせることでホワイトカラーが強調されるとともに、色数も抑えてあるため、シックでお洒落な雰囲気に。花のように見える紫色のハボタンや、リボンに見立てた長細い葉のコクリュウをアクセント使いすることで、さらに白が引き立ちます。
ホワイトクリスマスをも彷彿とさせる寄せ植えは、チェストの上や窓辺など、
室内に飾るのにもぴったりです。
■Flower Material
聖夜のテーブルを照らす
キャンドルデコレーション
最後にご紹介するのは、短時間で簡単に作れるキャンドルスタンドのアレンジメント。
キャンドルスタンドとして使ったのは、白いココット皿。
中にオアシス(フラワーアレンジメント用の吸水スポンジ)とキャンドルをセットしたら
周りにクリスマスに欠かせないエバーグリーン(針葉樹)を挿していき、最後にオーナメントを飾り付けていくだけ。あくまで主役はキャンドルですから、あまり飾り過ぎないことが大切です。
今回はヒバの葉を使いましたが、ひいらぎの葉やもみの木でもOK。
アクセントに使う松かさやリボンなどの小物は、細い針金をつけておけば、固定しやすくなります。
身近な材料を使って、隙き間時間で作れるので、何かと忙しいこの時期にはうれしい限り。
それでいて、しっかりクリスマス感が演出できるので、ぜひ気軽にチャレンジしてみてください。
■ Material
■ Process
1_ココットとキャンドルの大きさに合わせてオアシスをカット、
水を十分含ませた後、キャンドルをセットする。
2_外側から内へ向け、順にヒバを挿していく。大きめのヒバを外に、
小さめのヒバを内側にレイアウトするとバランスよく仕上がる。
3_ヒバを挿し終わったら、全体のバランスを見つつ、小物を挿していく。
小物も大きめのものから挿していくのがコツ。
(文・原口りう子 写真・松永直子)
撮影協力 BRASSERIE LE DUC TEL:03-6804-5377
ガーデニングデザイン:
有川宗子(ありかわ もとこ)
東京都出身。JGS公認ガーデンコーディネーター、ガーデニング歴20年。
株式会社3Films ガーデニング部所属。個人の庭やベランダ、幼稚園の園庭花壇の植栽などを手掛けている。http://3films.com/garden/