HAPPY GARDEN DIARY

2016.01.13

ファンタジックな植物の小世界
テラリウムのすすめ

寒い日は、温かな部屋の中で作れるインドアガーデニング「テラリウム」がおすすめ。

今月は、さまざまな形の透明容器を使った植物の小世界、その作り方と楽しみを紹介します。

 

 

100円ショップのミニ観葉が

お洒落インテリアに変身!

 

透明な容器の中で植物を育てるテラリウム。

 

厳密にいうと、密閉した容器の中で植物が発生する水蒸気を活用し、

自然界と同じ繰り返しで植物を育てるのが本来のテラリウムですが、

水やりの頻度が少なくて済み、少ない光量でも育つ植物であれば、密閉できない容器でもOK。

ミニ観葉植物、多肉植物、エアプランツなどがその代表選手です。

しかもこれらの植物は100円ショップなどでも手に入るものも多く、

植物の再利用も可能、とお財布にもやさしいのも魅力。

それなのにかわいくて癒される、とあっては挑戦しない手はありません。

 

そのテラリウムの見せ場となるのが、容器と植物。

そこで今回は3つのガラス容器、3種類の植物を使ってつくるテラリウムと作り方のコツを紹介します。

 

まずは、ハウス型のガラスケースを使ったインテリア・テラリウムから。

今回のガラスケースはネット通販で購入しましたが、園芸店やインテリアショップでも手に入ります。

また、5種類のミニ観葉植物はすべて、100円ショップで購入しました。

 

 

(左)ガラス製のハウス型ケース。テラリウム用に屋根の一部が開いている。(右)今回使用したミニ観葉植物。左奥から時計まわりに、シンゴニウム、ムラサキオモト、コルジリネ、コーヒーの木、ペペロミア

(左)ガラス製のハウス型ケース。テラリウム用に屋根の一部が開いている。(右)今回使用したミニ観葉植物。左奥から時計まわりに、シンゴニウム、ムラサキオモト、コルジリネ、コーヒーの木、ペペロミア

 

 

そのほか、用土は植物にあわせてアレンジ。

ミニ観葉の場合は、根腐れ防止用の珪酸塩白石(ゼオライト)、水はけをよくするための軽石、保水性にすぐれた清潔な赤玉土(今回使用したのは、ひゅうが土)を用意します。

 

では、実際に作ってみましょう。

 

まずは容器の底にゼオライトを敷き、軽石、ひゅうが土と重ねていきます。

赤玉土は、植物の出す酸を吸収してくれるとともに、保水力にも優れているため、

水やりの回数を少なくできる便利な用材。

これらはすべて園芸店のほか、ホームセンター、さらにネットでも購入できるので、

手に入れるのも容易です。

 

 

(左)容器は開口部が狭いので、写真のような先が細いスコップを利用すると便利。容器内側を傷つけないよう、丁寧にいれていく。(右)ゼラリウム、軽石、ひゅうが土と重ねた状態

(左)容器は開口部が狭いので、写真のような先が細いスコップを利用すると便利。容器内側を傷つけないよう、丁寧にいれていく。(右)ゼラリウム、軽石、ひゅうが土と重ねた状態

 

 

次にハウスの開いている部分から、植物をいれていきます。

いったん入れてしまうと、位置が変えづらいので、

事前におおまかなレイアウトを考えておくのもポイント。

開口部が狭く、作業がしにくい場合は、写真のように割りばしを使うと便利です。

 

 

手が入らない、容器の奥に植物を入れる際に活躍してくれるのが割りばし

手が入らない、容器の奥に植物を入れる際に活躍してくれるのが割りばし

 

 

すべての植物のレイアウトが決まったら、植物の根元に赤玉土を入れ、

軽く根を押さえるように固定していきます。

端などの手の届きにくい部分も、割り箸を使ってまんべんなく土をいれ、表面をならせば完成。

 

 

(左)植物の上に赤玉土をかぶせるときは、先の細いスコップを、細かい部分の調整には割りばしを使う

(左)植物の上に赤玉土をかぶせるときは、先の細いスコップを、細かい部分の調整には割りばしを使う

 

 

最後に用土全体が湿る程度まで水を入れ、直射日光のあたらない窓際、レースのカーテンごしに光があたる場所などに置いて、飾りましょう。

 

さらに土が乾いてきたら軽く水やりを。過度な水やりはかえって根腐れをおこして、植物の寿命を縮めることになるので、注意してください。

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