HAPPY GARDEN DIARY

2014.06.11
お洒落な空き缶を活用し

インテリア感覚でハーブを育てる

 

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前で説明したミントやバジルのように、単独で育てたほうがよりよいハーブは、寄せ植えなどが楽しめない分、育てる間の見ためが地味になりがち。でも、せっかくならお洒落に楽しみながら育てたいですよね。そこで提案したいのが、お洒落な空き缶を利用したアイデア。

 

パッケージの赤がアクセントになって、ハーブの緑をより鮮やかかつ印象的に見せてくれます。こうした缶は、鉢やプランターのように底に穴がないので、まずは4ケ所ほど、水が抜けるための穴を開けます。

 

▲ 缶切りなどを使って、底に穴を開ける。 この穴を確保しないで植えると、水が溜まって根腐れを起こす原因に。

▲ 缶切りなどを使って、底に穴を開ける。この穴を確保

しないで植えると、水が溜まって根腐れを起こす原因に。

 

後のプロセスは鉢底石をひと並べして、培養土を入れ、根をほぐして植え付け……、という具合に、プランター植えと同様。穴が小さいので、底に敷くネットは不要です。

 

ただし、これらのハーブは生長も早く、そのうち、缶の狭い空間はハーブにとってストレスになります。そのため、ある程度育ってきたら、大きな鉢や庭に植え替えたり、早めに摘んで活用を。インテリアとして、見て楽しむだけでなく、暮らしに使ってこそ生きるのがまたハーブの魅力なのです。

 

■ 今回使用したハーブ

 

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ミント

丈夫で、繁殖力が非常に盛んなハーブ。ペパーミント、スペアミント、アップルミントなど、さまざまな種類があり、それぞれで香りが違う。料理やカクテル、お菓子などの材料以外に、アロマオイルや歯磨き粉の原料など、香料としても活用される。

 

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バジル

イタリア料理でおなじみの“バジリコ”は、バジルのイタリア名。ジェノバ地方を原産とし、バジルで作る「ジェノバ・ペースト」はパスタソースの定番のひとつ。フランスでは“ハーブの王様”と称され、トマト料理との相性抜群。摘心を兼ねて上から摘んでいくと、脇芽が出てさらに増える。水切れに弱いので、単独で育てるほうがいい。

 

 

 

ハーブをプラスするだけで

いつもの料理がランクアップ!

 

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ハーブをいろいろな料理に活用したいけれど、本格的な料理は敷居が高いし、時間もない……。

そんな方におすすめしたいハーブの活用例がこちら。

 

左はお湯にたっぷりのフレッシュスペアミントを入れたミントティー。スペアミントは爽やかですが、刺激が強すぎないので、ハーブティーやお菓子づくりに最適です。

ほかにハーブティー向きなのが、アップルミントやオレンジミント。その名の通り、アップルやオレンジの香りがするので、フレーバーティーとしても楽しめます。

また、これからの季節は、氷をいっぱい入れた冷たいアイスミントティーもおすすめ。お好みで炭酸水を使ったり、砂糖や蜂蜜を入れるとまたひと違ったおいしさになります。

 

右はデザートやフルーツに、ミントの葉を飾った盛りつけのアイデア。ちょこんと緑があるだけで、彩りのアクセントとなるだけでなく、風味づけにもなり一石二鳥。

 

あっという間に育ってどんどん増えていくこのミント、お風呂に入れて「ミントバス」を楽しむのも素敵です。ネットなどに入れて湯船に浮かべれば、爽やかな香りが広がり、リフレッシュ効果抜群。梅雨のじめじめを吹き飛ばし、爽快な気分になりますよ。

 

ちなみに、今回育てたハーブを利用して、本格的なハーブ料理に挑戦したいという方は「SUMAU」で毎月第1水曜日にアップしている「Season’s Home Deli」のアーカイブで、さまざまなハーブを使った料理がご覧いただけます。

ぜひこちらも参考にして、快適ハーブライフをお過ごしください!

 

(文・原口りう子 写真・松永直子)

 

 

ガーデニングデザイン:

有川宗子(ありかわ もとこ)

東京都出身。JGS公認ガーデンコーディネーター、ガーデニング歴20年。株式会社3Films ガーデニング部所属。個人の庭やベランダ、幼稚園の園庭花壇の植栽などを手掛けている。

http://3films.com/garden/

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